
0.493秒差で勝利したコルベットのジュンカデラが「誇りに思う」老練のディフェンス。左コーナーの不利を克服
TFスポーツのダニエル・ジュンカデラは、WEC開幕戦『カタール1812km』でユナイテッド・オートスポーツ・マクラーレンのグレゴワール・ソーシーを抑え、シボレー・コルベットZ06 GT3.Rに勝利をもたらした自らのディフェンスを「とても誇りに思う」と語った。
<h2>■2年前の経験からインスピレーションを受ける</h2>
2月28日にカタールのルサイル・インターナショナル・サーキットで行われたシーズン開幕戦。LMGT3クラスの栄誉をかけた戦いは、33号車コルベットのジュンカデラと、95号車マクラーレン720S GT3 Evoのソーシーによる直接対決に発展した。10時間レースの最後の1時間の大半で、両者はテール・トゥ・ノーズの大接戦を繰り広げたのだ。
autosport web
“言語の壁”消えた2年目にキーティングらとの「最強ラインアップ」結成。期待膨らむコルベットのジュンカデラ
ダニエル・ジュンカデラは、TFスポーツとのWEC世界耐久選手権での「非常にエキサイティングな」2年目のシーズンに目を向けている。彼らはドライバーラインアップを刷新し、シボレー・コルベットZ06 GT3.Rで2年目のプログラムに臨む。
スペイン出身のジュンカデラは、昨年チャンピオンシップデビューを果たした後、トム・フェリエ率いる同チームのラインアップに留まった。
姉妹車の81号車は昨年とドライバークルーが変わらない一方で、ジュンカデラは、新たにカーナンバーが変更された33号車に乗り、ル・マン24時間レースで2度のクラス優勝経験を持つベン・キーティングと、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズLMP2チャンピオン、ジョニー・エドガーとトリオを組む。
キーティングとエドガーは、それぞれ小泉洋史とセバスチャン・バウドの後任となる。
autosport web
コルベットでELMSに挑む小泉洋史、“互いをよく知る”強力なふたりのチームメイトが決定
2025年のELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズLMGT3クラスに参戦するTFスポーツは、小泉洋史とともに82号車シボレー・コルベットZ06 GT3.Rをシェアするドライバーとして、チャーリー・イーストウッドとルイ・アンドラーデの名前を発表した。
<h2>■「ヒロシのことはよく知っている」</h2>
autosport web
ベン・キーティングがWEC復帰、小泉洋史は外れる。コルベットZ06 GT3.Rのラインアップ確定
ベン・キーティングとジョニー・エドガーは2025年、WECのLMGT3クラスでTFスポーツが走らせるシボレー・コルベットZ06 GT3.Rのドライバーとなることが明らかになった。
このふたりは、すでに年間エントリーリスト発表とともに明らかにされているダニエル・ジュンカデラと33号車をシェアする。姉妹車の81号車は2024年から変更なく、トム・ファン・ロンパウ、ルイ・アンドラーデ、チャーリー・イーストウッドのトリオによってドライブされる。
autosport web
「お金の問題じゃない。結果が欲しい」ベン・キーティング、“不満”のIMSAを離れWEC・LMGT3に復帰の可能性
ベン・キーティングは、2025年もIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のLMP2クラスに参戦するかどうか決めかねており、ユナイテッド・オートスポーツとの厳しい2024シーズンでランキング5位に終わった後、「自分のマシンで過ごす時間を大事にしたい」と述べている。
テキサス出身のブロンズドライバーであるキーティングは、フル参戦するコ・ドライバーのベン・ハンリーとともにロード・アメリカでクラス優勝を遂げたものの、それ以外のレースではカナディアン・タイヤ・モータースポーツ・パークでの4位が最高成績となった。
キーティングがウェザーテック選手権でLMP2マシンでフルタイムで戦って以来、タイトルを逃したのはこれが初めてのことだ。彼は以前、2021年と2023年にPR1/マティアセン・モータースポーツでチャンピオンシップを獲得している。
autosport web
ブロンズドライバーの“格差”がLMGT3を左右していると新型コルベットのイーストウッド「打ち負かすのは難しい」
TFスポーツからシボレー・コルベットZ06 GT3.RをドライブしてWEC世界耐久選手権のLMGT3クラスにエントリーしているチャーリー・イーストウッドは、このクラスには「数人の異端者」が含まれており、同チームはシーズンの残り期間、これらのチームを打ち負かすのが難しいと考えている。
今季から導入されたLMGT3では、ポルシェ911 GT3 Rをオペレートするマンタイ・ピュアレクシングが実力を発揮。ブロンズドライバーのアレックス・マリキン、ジョエル・シュトーム、クラウス・バハラーが乗る92号車は、ここまで5戦で2回のクラス優勝を果たし、チャンピオンシップを悠々リードしている。
autosport web
初年度に好結果続くシボレー・コルベットZ06 GT3.R、2025年はカスタマー拡大へ。欧州、アジアにも関心
プログラムマネージャーのクリスティ・バグネによると、ゼネラルモーターズとプラット・ミラーは、シボレー・コルベットZ06 GT3.Rの『ホモロゲーションから最初の2年間に20台のGT3マシンを生産する』というFIAの最低要件を満たす作業は「順調に進んでいる」という。さらに最大12台のGT3マシンを生産することを予期しており、さらなるカスタマー車両は来年利用可能になる予定だという。
シボレーは初のGT3マシンの慎重な展開を進めており、初年度の2024年はファクトリーサポートのコルベット・レーシング・バイ・プラット・ミラー・モータースポーツの2台(IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTDプロクラス)に加え、AWA(IMSA・GTDクラス)、TFスポーツ(WEC世界耐久選手権)、DXDTレーシング(GTワールドチャレンジ・アメリカ)に分散して計6台のカスタマーカーを用意し、参戦している。
autosport web
今年もル・マンにAOレーシング名物の特別リバリー登場。ドラゴンカラーの『スパイク』でLMP2参戦へ
2024年のWEC世界耐久選手権第4戦ル・マン24時間レースに参戦するAO・バイ・TFは、LMP2プロ/アマクラスに参戦する14号車オレカ07・ギブソンに、AOのスペシャル・リバリーである『スパイク』を採用すると発表した。
autosport web
初開催イモラが“トラフィックパラダイス”になる可能性。新縁石がハイパーカーとLMGT3の差を縮める?
4月19〜21日にイタリアのイモラで開催されるWEC世界耐久選手権の第2戦『イモラ6時間レース』。WECが1周4.9kmのアウトドローモ・インテルナツィオナーレ・エンツォ・エ・ディノ・フェラーリを訪れるのは初めてのこととなるが、いったいどんなレースが展開されるだろうか。
レースは初めての開催となるものの、多くのチームとドライバーはこのサーキットで過去に他カテゴリーのレース経験があったり、最近になってテスト走行を行ったりしている。そして多くのドライバーが、WECのレースではトラフィック・マネジメントが大きな課題になるだろうと指摘している。
autosport web
新型コルベットでの初陣で課題が見えた小泉洋史、初戦でポイント獲得も「もっと攻めのレースを」
長丁場の開幕戦を入賞圏内の10位で終えたあと、「自分にとって、とても多くを学べた価値あるレースでした」と初陣を振り返ったのは、今季2024年のWEC世界耐久選手権に参戦する5名の日本人ドライバーのひとり、小泉洋史だ。
2月29日から3月2日にかけて、中東カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットで行われたWEC第1戦カタール1812km。ジェントルマンドライバーである小泉は、この2024年に新設されたGTカテゴリー“LMGT3”で2台のシボレー・コルベットZ06 GT3.Rを走らせるTFスポーツに所属し、自信初となる世界選手権のフルシーズンキャンペーンを開始した。
autosport web