
波乱満載の週末に先行ビョークを捉えたミケリスが連覇。自身3度目の世界王者に/TCR WT最終戦マカオ
香港とマカオに繋がる常設ストップ・アンド・ゴーの珠海(ズーハイ)国際サーキットを経て、いよいよ伝説的なトラックであるマカオ市街地ギア・サーキットで2024年シーズン最終戦を迎えたFIA TCRワールドツアーの第7戦は、予選最速からのポール・トゥ・ウインを決めたテッド・ビョーク(リンク&コー・シアン・レーシング/リンク&コー03 TCR)が、まずは選手権首位までわずか5点差と詰め寄ることに。
しかし今季最終ヒートが予定された日曜は、レース2の開始が豪雨ディレイとなる天候波乱も発生するなか、王者ノルベルト・ミケリス(BRCヒョンデN・スクアドラ・コルセ/ヒョンデ・エラントラN TCR)が5位フィニッシュで先着、晴れてワールドツアー連覇で自身3度目の世界王者を獲得している。
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地元リンク&コーが予選上位占拠もアズコナが今季初優勝。ハフも復帰参戦/TCRワールドツアー第6戦
南米大陸連戦を終えて海を渡り、中国に上陸した2024年FIA TCRワールドツアーの第6戦が、10月18~20日に香港とマカオに繋がる常設ストップ・アンド・ゴーの珠海国際サーキットで争われ、地元TCRチャイナを含め30台以上がグリッドに並ぶ活況を呈するなか、僚友2台を従えポールポジションを射止めたサンティアゴ・ウルティア(リンク&コー・シアン・レーシング/リンク&コー03 TCR)に対し、レース1ではライバルが逆襲する展開に。
まずはミケル・アズコナ(BRCヒョンデNスクアドラ・コルセ/ヒョンデ・エラントラN TCR)が雨とセーフティカーの影響を受けた週末の最初のヒートを逆転で制し、遅ればせながらの今季初優勝を飾ってみせると、続くレース2では、ファイナルラップでネストール・ジロラミ(BRCヒョンデNスクアドラ・コルセ/ヒョンデ・エラントラN TCR)からリードを奪ったマ・キンファ(リンク&コー・シアン・レーシング/リンク&コー03 TCR)が、スタンドの観客を沸かせる大逆転劇で地元ラウンドを制覇している。
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南米対決を制したホンダのグエリエリが今季初優勝。ミケリスも選手権リードを拡大/TCRワールドツアー第4戦
南北アメリカ大陸を南下してブラジルへと入り、7月20~21日にインテルラゴスのホセ-カルロス・パーチェで争われた2024年『FIA TCRワールドツアー』の第4戦は、予選ポールポジション獲得のウルグアイ出身サンティアゴ・ウルティア(リンク&コー・シアン・レーシング/リンク&コー03 TCR)を撃破し、アルゼンチンが誇る名手エステバン・グエリエリ(ゴート・レーシング/FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)が今季初優勝を達成。続くレース2ではノルベルト・ミケリス(BRCヒョンデN スクアドラ・コルセ/ヒョンデ・エラントラN TCR)が開幕戦以来の2勝目を飾り、選手権リードを拡大している。
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世界戦併催TCR南米ラウンドにて、ネルソン・ピケJr.が先代シビックRで初参戦「前輪駆動は新たな課題」
創設2年目となる『FIA TCRワールドツアー』と合流し、7月19~21日にインテルラゴスのホセ-カルロス・パーチェで開催されるTCRサウスアメリカ・シリーズ第4戦に向け、元F1ドライバーのネルソン・ピケJr.がTCR初参戦を表明。これまでスクアドラ・マルティーノ所属のロドリゴ・バプティスタがドライブしていた先代FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCRのステアリングを握る。
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北米初上陸、ゲスト多数の「クレイジーな週末」はビョーク先勝でリンク&コーが連勝/TCRワールドツアー第3戦
アメリカのミッドオハイオで開催された『FIA TCRワールドツアー』の第3戦は、接触バトル多発で多くのドライバーが「クレイジーな週末」と称する肉弾戦を経て、テッド・ビョークとヤン・エルラシェール(リンク&コー・シアン・レーシング/リンク&コー03 TCR)が連勝を達成。しかしアクシデントが続いたレース2は、本来ならワン・ツー・スリーを飾るはずだったビョークが表彰台剥奪、サンティアゴ・ウルティア(リンク&コー・シアン・レーシング/リンク&コー03 TCR)は「週末の予選、決勝からの失格」を言い渡されるなど、物議を醸すかたちで終わっている。
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世界戦デビューの地でエルラシェールが復活。リンク&コーが週末完全制覇を達成/TCRワールドツアー第2戦
創設2年目を迎え、新たにFIAステータス認証を取得した『FIA TCRワールドツアー』の第2戦が、5月2~4日にモロッコ・マラケシュのサーキット・モーレイ・エル・ハッサンで争われ、約7年前の同地でWTCC世界ツーリングカー選手権にデビューし、予選で最速タイムを記録していたヤン・エルラシェール(リンク&コー・シアン・レーシング/リンク&コー03 TCR)が「忘れ物を取り戻す」完璧なポール・トゥ・ウインを達成。続くレース2も僚友マ・キンファ(リンク&コー・シアン・レーシング/リンク&コー03 TCR)が制するなど、強豪が息を吹き返す復活劇を演じている。
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王者ミケリスが貫禄のポール・トゥ・ウイン。新たな僚友ジロラミも初勝利/TCRワールドツアー開幕戦
このイタリア・バレルンガを皮切りに、今季2024年よりFIAステータス認証を取得した創設2年目のFIA TCRワールドツアーが始動。地元シリーズであるコパ・イタリア・ツーリスモとの併催で争われた開幕2ヒートは、新たにフェイスリフトを受けたアップデート版『ヒョンデ・エラントラN TCR』がレースを席巻。昨季の戴冠で初代ワールドツアー・チャンピオンに輝くノルベルト・ミケリスがポール・トゥ・ウインを決め、その僚友として新たにBRCヒョンデN スクアドラコルセに加入したネストール・ジロラミも勝利を手にしている。
昨季の9台に対し11台の登録を集めた新生TCR世界戦は、第2戦のモロッコ・マラケシュと第3戦アメリカ・ミドオハイオを除き、初年度同様シーズンを通じて各地のリージョン選手権や国内シリーズとの併催で争われるツアー形式を採用する。
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TCR世界戦で3台体制を敷くヒョンデが『エラントラN TCR』を刷新。リンク&コーは4台体制を継続
今週末の4月20~21日にイタリアのヴァレルンガで開幕する創設2年目のFIA TCRワールドツアーに向け、引き続きBRCヒョンデN スクアドラ・コルセのエントリー名で参戦するヒョンデ・モータースポーツが、新たに投入するアップデート版『エラントラN TCR』を公開。同じくライバル陣営のリンク&コー・シアン・レーシングもドライバー不変、体制継続4台での参戦を表明している。
初代“ワールドツアー”チャンピオンのノルベルト・ミケリスを筆頭に、WTCR世界ツーリングカー・カップ“最後の王者”であるミケル・アズコナに加え、新たにネストール・ジロラミの加入をアナウンスしていたヒョンデ陣営だが、今季よりFIAステータス認証を取得したシリーズに向け、エンジンや骨格を含む内部構造は不変ながら「空力性能が向上した」という新しいボディワーク設計を持つ最新型を投入する。
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弟に続き兄も去就確定。長らくホンダで活躍したネストール・ジロラミがヒョンデ陣営に移籍/TCR
人気スポーツのツアー制を手本としたTCR世界戦の初年度にて、ノルベルト・ミケリスとともにチャンピオンを獲得したヒョンデ・モータースポーツ・カスタマーレーシング部門が新たなドライバー体制を発表。2024年に向けFIA(国際自動車連盟)ステータス認証を取得した新生FIA TCRワールドツアーに3台目のマシンを投入し、ネストール・ジロラミの起用をアナウンスしている。
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