北米初上陸、ゲスト多数の「クレイジーな週末」はビョーク先勝でリンク&コーが連勝/TCRワールドツアー第3戦

 アメリカのミッドオハイオで開催された『FIA TCRワールドツアー』の第3戦は、接触バトル多発で多くのドライバーが「クレイジーな週末」と称する肉弾戦を経て、テッド・ビョークとヤン・エルラシェール(リンク&コー・シアン・レーシング/リンク&コー03 TCR)が連勝を達成。しかしアクシデントが続いたレース2は、本来ならワン・ツー・スリーを飾るはずだったビョークが表彰台剥奪、サンティアゴ・ウルティア(リンク&コー・シアン・レーシング/リンク&コー03 TCR)は「週末の予選、決勝からの失格」を言い渡されるなど、物議を醸すかたちで終わっている。

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TCR世界戦で3台体制を敷くヒョンデが『エラントラN TCR』を刷新。リンク&コーは4台体制を継続

 今週末の4月20~21日にイタリアのヴァレルンガで開幕する創設2年目のFIA TCRワールドツアーに向け、引き続きBRCヒョンデN スクアドラ・コルセのエントリー名で参戦するヒョンデ・モータースポーツが、新たに投入するアップデート版『エラントラN TCR』を公開。同じくライバル陣営のリンク&コー・シアン・レーシングもドライバー不変、体制継続4台での参戦を表明している。  初代“ワールドツアー”チャンピオンのノルベルト・ミケリスを筆頭に、WTCR世界ツーリングカー・カップ“最後の王者”であるミケル・アズコナに加え、新たにネストール・ジロラミの加入をアナウンスしていたヒョンデ陣営だが、今季よりFIAステータス認証を取得したシリーズに向け、エンジンや骨格を含む内部構造は不変ながら「空力性能が向上した」という新しいボディワーク設計を持つ最新型を投入する。

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