波乱満載の週末に先行ビョークを捉えたミケリスが連覇。自身3度目の世界王者に/TCR WT最終戦マカオ

 香港とマカオに繋がる常設ストップ・アンド・ゴーの珠海(ズーハイ)国際サーキットを経て、いよいよ伝説的なトラックであるマカオ市街地ギア・サーキットで2024年シーズン最終戦を迎えたFIA TCRワールドツアーの第7戦は、予選最速からのポール・トゥ・ウインを決めたテッド・ビョーク(リンク&コー・シアン・レーシング/リンク&コー03 TCR)が、まずは選手権首位までわずか5点差と詰め寄ることに。  しかし今季最終ヒートが予定された日曜は、レース2の開始が豪雨ディレイとなる天候波乱も発生するなか、王者ノルベルト・ミケリス(BRCヒョンデN・スクアドラ・コルセ/ヒョンデ・エラントラN TCR)が5位フィニッシュで先着、晴れてワールドツアー連覇で自身3度目の世界王者を獲得している。

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世界戦デビューの地でエルラシェールが復活。リンク&コーが週末完全制覇を達成/TCRワールドツアー第2戦

 創設2年目を迎え、新たにFIAステータス認証を取得した『FIA TCRワールドツアー』の第2戦が、5月2~4日にモロッコ・マラケシュのサーキット・モーレイ・エル・ハッサンで争われ、約7年前の同地でWTCC世界ツーリングカー選手権にデビューし、予選で最速タイムを記録していたヤン・エルラシェール(リンク&コー・シアン・レーシング/リンク&コー03 TCR)が「忘れ物を取り戻す」完璧なポール・トゥ・ウインを達成。続くレース2も僚友マ・キンファ(リンク&コー・シアン・レーシング/リンク&コー03 TCR)が制するなど、強豪が息を吹き返す復活劇を演じている。

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TCR世界戦で3台体制を敷くヒョンデが『エラントラN TCR』を刷新。リンク&コーは4台体制を継続

 今週末の4月20~21日にイタリアのヴァレルンガで開幕する創設2年目のFIA TCRワールドツアーに向け、引き続きBRCヒョンデN スクアドラ・コルセのエントリー名で参戦するヒョンデ・モータースポーツが、新たに投入するアップデート版『エラントラN TCR』を公開。同じくライバル陣営のリンク&コー・シアン・レーシングもドライバー不変、体制継続4台での参戦を表明している。  初代“ワールドツアー”チャンピオンのノルベルト・ミケリスを筆頭に、WTCR世界ツーリングカー・カップ“最後の王者”であるミケル・アズコナに加え、新たにネストール・ジロラミの加入をアナウンスしていたヒョンデ陣営だが、今季よりFIAステータス認証を取得したシリーズに向け、エンジンや骨格を含む内部構造は不変ながら「空力性能が向上した」という新しいボディワーク設計を持つ最新型を投入する。

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ぺぺ・オリオラが新チーム統括。ホンダ系チームとして2台体制で新生FIA TCR ワールドツアー参戦へ

 世界中で展開されるTCR規定ツーリングカーの最高峰として、創設2年目となる2024年には早くもFIAステータス認証を取得した新生FIA TCRワールドツアーに向け、新しく結成されたGOAT Racingが2台体制でのエントリーを表明。ホンダ系チームとして最新の『FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR』を投入する計画を明らかにした。  これまでスペインを拠点にTCRシリーズを戦ってきたルベン・フェルナンデス・ギルが中心となり新たに組織されたチームは、車両開発と製造を担うイタリアのヤス・モータースポーツの支援も得て、最新世代のFL5シビックRを走らせる。

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