フィリペ・アルバカーキが4年間所属したアキュラを離れる。2025年はキャデラック陣営に復帰か

 ウェイン・テイラー・レーシング・ウィズ・アンドレッティのフィリペ・アルバカーキは、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で4年間ドライバーを務めた後、アキュラを離れることを認めた。  このポルトガル人ドライバーは10月16日、ソーシャルメディアへの投稿で、先週末のIMSA最終戦モチュール・プチ・ル・マンが同メーカーでの最後のレースになったと発表した。

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ポルシェとアキュラに技術違反でペナルティ。GTPタイトル争いに重大な影響も/IMSAインディアナポリス

 IMSAによるレース後の追加の技術検査の結果、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの6号車ポルシェ963は、9月22日にインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われたウェザーテック・スポーツカー選手権第10戦『バトル・オン・ザ・ブリック』での3位の地位を剥奪された。また、ウェイン・テイラー・レーシング・ウィズ・アンドレッティの40号車アキュラARX-06もペナルティを受けた。  6号車ポルシェを駆るマシュー・ジャミネとニック・タンディは、“ブリックヤード”での6時間のミシュラン・エンデュランス・カップ戦で、BMW MハイブリッドV8の2台に次ぐ3位でフィニッシュしていた。  しかしIMSAは9月26日になって、6号車ポルシェと、ルイ・デレトラズ/ジョーダン・テイラー組の40号車のアキュラの2台が、GTPクラスの最後尾に移されたと発表した。

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キャデラック、ウェイン・テイラー・レーシングの復帰を発表。2020年以来、5年ぶりに再提携が実現

 ウェイン・テイラー・レーシング(WTR)が来季2025年にキャデラックの傘下に戻り、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権において2台体制でのファクトリープログラムを実行することが明らかになった。  9月5日木曜に正式発表された、広く予想されていたWTRのブランドスイッチにより、インディアナポリスを拠点とするチームはデイトナ24時間レースから始まる来シーズン、計2台の『キャデラックVシリーズ.R』を北米スポーツカーシリースのトップカテゴリーであるGTPクラス投入する。

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提携先変更のアキュラARX-06にジョーカー投入? NSX GT3は消滅? 2025年北米スポーツカー最新動向

 すでにウェイン・テイラー・レーシング・ウィズ・アンドレッティ・オートスポーツとアキュラ(HRC US)との提携関係終了がアナウンスされるなど、夏前から2025年に向けた情報がいくつか出てきているIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権。  シリーズは8月1週目恒例のロード・アメリカでの一戦を終え、ストーブリーグ情報がさらに活性化してきている。 <h2>■WEC参戦を“引き続き評価”するアキュラ</h2>

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WTRアンドレッティ、2024年限りでアキュラ/HRC USとの提携を終了「別の方向に進む必要がある」

 6月27日、ウェイン・テイラー・レーシング・ウィズ・アンドレッティ(WTRアンドレッティ)はSNS上で声明を発表し、今季2024年限りでアキュラ/HRC US(ホンダ・レーシングUS=旧HPD:ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント)とのパートナーシップを終了することを明らかにした。  IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のトップカテゴリーであるGTPクラスで、現在2台のLMDhマシン『アキュラARX-06』を走らせているWTRアンドレッティ。

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一発で決めたWTRアキュラ10号車が接触多発のデトロイトで今季初優勝。恐竜ポルシェはGTDプロ2勝目

 NTTインディカー・シリーズと併催されたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第5戦デトロイトは、6月1日(土)に決勝レースが行われ、10号車ウェイン・テイラー・レーシング・ウィズ・アンドレッティ(WTRアンドレッティ)のリッキー・テイラー/フィリペ・アルバカーキ組10号車アキュラARX-06が逆転勝利を収めた。  デトロイト市街地に作られた全長1.645マイル(約2.647km)のショートトラックが舞台となった100分のタイムレースは、スタート直後から激しい先陣争いが繰り広げられる。

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ラスト6分で勝利を掴んだデレトラズ「チャンスが見えた」。敗れたブルデーは接触に苦言/セブリング12時間 | ル・マン/WEC | autosport web

 3月16日に決勝レースが行われた伝統のセブリング12時間レースは、フィニッシュまで残り6分の段階でトップが入れ替わり、40号車アキュラARX-06(ウェイン・テイラー・レーシング・ウィズ・アンドレッティ)が勝利をもぎ取った。当時同マシンをドライブしていたルイ・デレトラズは、アキュラをフロリダの“耐久クラシック”で初めてビクトリーレーンに導いたことについて、ライバルをオーバーテイクする「チャンスが見えた」と語った。  スタートから11時間54分が経過した段階で総合2番手につける40号車アキュラのステアリングを握っていたデレトラズは、チェッカーまでの時間が迫るなか、セブリング・インターナショナル・レースウェイのターン7でセバスチャン・ブルデー駆る01号車キャデラックVシリーズ.R(キャデラック・レーシング)のインにマシンをねじ込み逆転に成功。昨季2023年からアンドレッティとの提携を開始したウェイン・テイラー・レーシングにGTP時代最初の勝利をもたらした。

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好バトルの末、WTRアンドレッティ・アキュラが逆転優勝。黄金レクサスはGTDプロを制す/セブリング12時間

 3月16日、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで、2024年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦『モービル1・セブリング12時間』の決勝レースが行われ、ウェイン・テイラー・レーシング・ウィズ・アンドレッティの40号車アキュラARX-06(ジョーダン・テイラー/ルイ・デレトラズ/コルトン・ハータ組)が総合優勝を飾った。  最高峰カテゴリーのGTPをはじめLMP2、GTDプロ、GTDの4クラスに合計58台がエントリーした今季のセブリング12時間。同イベントは昨年までWEC世界耐久選手権と併催の『スーパー・セブリング』として開催されていたが、WECがカタール開幕へとカレンダーを変更した影響により今年はIMSAの単独イベントとして行われている。

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“増員なし”でF1プログラムを開始するHRC US。WEC参戦には「BoPが公平かチェックすることも必要」

 アメリカでホンダ/アキュラブランドのモータースポーツ活動を担ってきたホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)は2023年12月に名称を変更し、ホンダ・レーシング・コーポレーションUSA(HRC US)となった。  これによりHRC USは、日本のHRCと連携しながら、F1を含むグローバルな四輪モータースポーツ活動に携わっていくことになる。  2024年1月25〜28日にアメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦・デイトナ24時間レースは、この体制変更後のHRC USにとって最初のイベントとなった。  新たに『HRC』のロゴをまとった最高峰GTPクラスのアキュラARX-06(ウェイン・テイラー・レーシング・ウィズ・アンドレッティ)の2台にはともにトラブルが発生。しかし40号車(ジョーダン・テイラー/ルイ・デレトラズ/コルトン・ハータ/ジェンソン・バトン)は3位表彰台に登壇している。  ここでは、HPD時代からHRC USを率いるデビッド・ソルターズ社長に、HRC USが担う役割やこの先の展望などについて聞いた。HRCの渡辺康治社長のインタビュー記事(/sports-car/1039000)と合わせて、お読みいただければ幸いだ。 <h2>■体制変更前から集まっていた「とても優秀なエンジニア」</h2>

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