4月27日、中国の独占禁止当局である国家市場監督管理総局(SAMR)は、香港の長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス)がパナマ運河の港の運営権を米資産運用大手ブラックロック率いるコンソーシアムに売却する計画を注視しており、計画の関係者は反トラスト法審査の回避を試みるべきではないとする声明を出した。パナマ運河のバルボア港で3月撮影(2025年 ロイター/Enea Lebrun) - 中国の独占禁止当局である国家市場監督管理総局(SAMR)は27日、香港の長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス)(0001.HK), opens new tabがパナマ運河の港の運営権を米資産運用大手ブラックロック率いるコンソーシアムに売却する計画を注視しており、計画の関係者は反トラスト法審査の回避を試みるべきではないとする声明を出した。SAMRは「いかなる事業の集中も、承認なしで実施されてはならない。さもなければ法的責任を追求されるだろう」とした。16日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、パナマ運河の2つの港を巡る対立が解決され、ブラックロックのコンソーシアムに加わっているスイスの船会社MSCが売却契約の大半を実行に移すための協議を行ったと報じていた。SAMRの声明は、この記事に反応したものだ。米中貿易摩擦が激化する中、長江和記実業によるパナマ運河の港の売却計画は政治問題化し、パナマ運河の運営を取り返したいと繰り返し主張するトランプ米大統領は、長江和記実業による売却計画を賞賛する一方、中国国営メディアは「裏切り」だと批判している。私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
4月22日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比59円32銭安の3万4220円60銭と、小幅に続落した。写真は14日、都内で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)[東京 22日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比59円32銭安の3万4220円60銭と、小幅に続落した。ドル/円相場で円高が進行したことが嫌気され、一時170円安となる場面があったが、下げ幅は限定的だった。新規材料が乏しいことに加えて、日米財務相会談の内容を見極めたいとするムードもあり、後場は様子見姿勢が強まった。TOPIXは小幅にプラスだった。日経平均は前営業日比168円安でスタートした後、下げ幅を縮小し、小幅高に転じる場面もあった。お昼休み中にドル/円の円高が進むと、後場前半に日経平均も下げ幅を広げる場面があった。ドルは一時140円を割り込み、7カ月ぶりの安値水準となった。ただ、日本株はどんどん売りが強まる動きにはならず、後場は一進一退となった。前日の米国株市場では、トランプ米大統領のパウエル連邦準備理事会(FRB)議長に対する批判が嫌気され大幅安となったが、「米国固有の問題との受け止めもあり、日本株の下げは限定的となっている」(国内証券・ストラテジスト)との指摘があった。日経平均は3万4000円台を維持する動きとなっており、市場では「下がったところでは機関投資家などによる押し目買いも入っているとみられる」(GCIアセットマネジメントのポートフォリオマネージャー・池田隆政氏)との声が聞かれた。池田氏は「目先の日経平均はボックス圏の推移となり、居どころを探るような動きになるのではないか」とみている。TOPIXは0.13%高の2532.12ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.13%高の1303.12ポイントだった。東証33業種ではパルプ・紙、卸売、電気・ガスなど24業種が値上がり。ゴム製品は変わらずで、電気機器、銀行、精密機器など8業種は値下がりした。東証プライム市場の売買代金は3兆2838億5100万円となり、今年2番目の低さだった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.32%安の658.73ポイントとなった。きょうグロース市場に新規上場したデジタルグリッド(350A.T), opens new tabは公開価格を17.4%上回る5310円で初値を付け、一時6290円まで上昇。6040円で取引を終えた。個別では、日野自動車(7205.T), opens new tabが5%超高。独ダイムラートラック傘下の三菱ふそうトラック・バスと経営統合で最終合意する方向で調整に入ったと一部で報じられ、手掛かりとなった。一方、指数寄与度の大きい東京エレクトロン(8035.T), opens new tabは1%超安、アドバンテスト(6857.T), opens new tabは小幅安だった。主力のトヨタ自動車(7203.T), opens new tabは小幅安だった。内需株が堅調でサンリオ(8136.T), opens new tabが6%超高、大王製紙(3880.T), opens new tabが9%高と大幅上昇、セブン&アイ・ホールディングス(3382.T), opens new tabが1%超高だった。プライム市場の騰落数は、値上がり1113銘柄(67%)に対し、値下がりが483銘柄(29%)、変わらずが41銘柄(2%)だった。私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
中国を訪問している欧州連合(EU)欧州委員会のセフコビッチ委員(写真)は29日、王文濤商務相との会談で貿易における「公平な競争条件」などを協議したと明らかにした。ブリュッセルで昨年11月撮影(2025年 ロイター/Johanna Geron) - 中国を訪問している欧州連合(EU)欧州委員会のセフコビッチ委員(通商担当)は29日、王文濤商務相との会談で貿易における「公平な競争条件」などを協議したと明らかにした。中国商務省は28日の会談について、率直で実質的な意見交換だったと説明した。セフコビッチ委員は、EUと中国の関係を「貿易のフローや投資、釣り合いが取れた市場開放など、公平な競争条件の上に成り立つ」ものにする必要があるとXに投稿した。中国と欧州は長年にわたり貿易を巡る問題を抱えているが、トランプ米政権が米欧関係や世界貿易に影響を及ぼしつつある中、合意点を模索している。私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab