
実に462周のリードラップ記録を樹立。ラーソンが「完璧な夜」に次ステージ進出へ/NASCAR第29戦
変則的に土曜開催のナイトレース決戦となった2024年のNASCARカップシリーズ第29戦『バスプロショップス・ナイトレース』は、次なるステージ“Round of 12”に向けプレーオフ16名のカットライン争いにも注目が集まるなか、レースの500周中で実に462周をリードし、両ステージ制覇も達成したカイル・ラーソン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)が、僚友チェイス・エリオット(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)を7.088秒差で退ける「完璧な夜」を過ごすことに。
この圧倒的な支配により、ラーソンがNo.1シードで“Round of 12”に進出する一方、タイ・ギブスとマーティン・トゥルーエクスJr.(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)のJGR陣営2台や、ハリソン・バートン(ウッド・ブラザーズ・レーシング/フォード・マスタング)、そしてブラッド・ケセロウスキー(RFKレーシング/フォード・マスタング)にとっては厳しい結末となり、ここでシリーズチャンピオンシップを争う資格を失うこととなった。
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73戦連続無勝利記録に終止符。ブリスコがブッシュの野望を粉砕/NASCAR第26戦
ついに迎えたレギュラーシーズン最終戦。泣いても笑ってもプレーオフ進出権獲得の16名が決まる2024年NASCARカップシリーズ第26戦『Cook Out Southern 500(クックアウト・サザン500)』は、今季限りで活動休止を表明しているスチュワート・ハース・レーシング(SHR)で最後の物語を紡ごうと、チェイス・ブリスコ(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)が実に73レース連続無勝利記録に終止符を打つ劇的な勝利を記録してみせた。
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雨天順延決着はトヨタのレディックが2勝目。残り5周でプレーオフ順位も劇的に変化/NASCAR第24戦
土曜から2年連続で断続的な雨が降り続き、決勝も月曜順延の末に2度のオーバータイム決着に持ち込まれた2024年NASCARカップシリーズ第24戦『ファイヤーキーパーズ・カジノ400』は、最後の最後でウイリアム・バイロン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)と同門のタイ・ギブス(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)を引き離したタイラー・レディック(23XIレーシング/トヨタ・カムリXSE)が今季2勝目、キャリア通算7勝目を飾る結果に。フォードのお膝元でもある2マイルトラックで、マスタングの9連勝を阻止している。
前戦リッチモンドの勝者オースティン・ディロン(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)に対し、ライバルを接触により撃退した“物議の勝利”により、ポストシーズンのプレーオフ進出権“のみ”剥奪というペナルティ裁定を決めたカップシリーズは、レギュラーシーズン残り3戦という終盤大詰めでミシガン・インターナショナル・スピードウェイに到着した。
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ポコノ最多勝を誇るハムリンを退け、自身初優勝の地で王者ブレイニーが今季2勝目/NASCAR第21戦
ポコノ・レースウェイで開催された2024年NASCARカップシリーズ第21戦『ザ・グレート・アメリカン・ゲートウェイ400』は、大観衆で満員のスタンドを前に王者ライアン・ブレイニー(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)が粘りのドライブを披露。同トラックで史上最多勝利数を誇るデニー・ハムリン(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)を1.312秒差で抑え切り、今季2勝目を飾ってチャンピオンシップ5位に浮上している。
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初代大会覇者SVGがまさかの脱落第1号、ボウマンが雨絡みのシカゴで80戦ぶり勝利/NASCAR第20戦
昨季、衝撃のデビューウインを飾った“SVG”ことシェーン-ヴァン・ギズバーゲンの凱旋ラウンドともなったシカゴ市街地での2024年NASCARカップシリーズ第20戦『グラント・パーク165』は、初年度に続き2年連続で雨絡みの短縮ウエットレースという難しい条件と化すなか、戦略的に正しい判断を下したアレックス・ボウマン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)が実に80戦ぶりの勝利を獲得することに。
「前回勝ったときは、あまり祝うことができなかったが、今夜はバーボンをたくさん飲むつもりだ。これはマズいね……またバスルームの床で裸で目を覚ますことになりそうだ(笑)」と、喜びを爆発させる結果となった。
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史上初5回の延長決着を生き残り“燃料切れ”ジョーイ・ロガーノが息継ぎの勝利/NASCAR第19戦
シリーズ史上初、実に5回のオーバータイム決着に持ち込まれた2024年NASCARカップシリーズ第19戦『アリー400』は、燃料切れでエンジンが息継ぎを起こしながらもチェッカーを受けたジョーイ・ロガーノ(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)が、大逆転を決めて今季初優勝を達成。リスタートごとに主役が入れ替わるなか、予選26番手、延長当初7番手からのプレーオフ進出を決める重要な勝利を手にした。
レギュラーシーズンも残りわずか。6月最後の週末にナッシュビル・スーパースピードウェイで開催された1戦は、走り出しのFPからトヨタ陣営が先行する展開に。ここで最速を記録したタイ・ギブス(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)に続き、予選ではデニー・ハムリン(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)がポールウイナーに輝くことに。
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誰もが望んだ再開……。ラーソン未出走、降雨コールドの“ダブル”はベルが勝者に/NASCAR第14戦
シリーズ最長の1日……になるハズだった2024年NASCARカップシリーズ第14戦、伝統の『コカ・コーラ600』は、稲妻によるディレイが激しい暴風雨へと変化し、レーススチュワードは400周中249周が終了した時点での赤旗終了を宣言。誰もがレース再開を望むなか、終始トップグループで勝負を続けたクリストファー・ベル(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)がウイナーに輝く結果に。
インディカーとの“ダブル”に挑んだ注目のカイル・ラーソン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)は、スーパーサブを務めたジャスティン・オルゲイアーから5号車を引き継げず。ヘンドリックやアロウ・マクラーレンとの長い準備期間を経たチャレンジは天候に翻弄される結末となった。
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Next-Gen初代王者ロガーノが2度目の祭典制覇。ステンハウスJr.とブッシュは場外乱闘/NASCARオールスター
シリーズ生誕の地でもある古参トラック、ノースウィルクスボロ・スピードウェイで開催された2024年NASCARカップシリーズ『All-Star Open&Race(オールスター・オープン&レース)』の週末は、ポールシッターとして200周中199周の記録的リードを刻んだジョーイ・ロガーノ(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)が、好調デニー・ハムリン(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)やインディカーとの“ダブル”初週を迎えたカイル・ラーソン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)らを撃破し、自身2回目、チーム・ペンスキーにとって5度目のオールスター制覇を成し遂げた。
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110戦連続未勝利に終止符。ケセロウスキー代表が新型マスタングとともに今季初優勝/NASCAR第13戦 | 海外レース他 | autosport web
歴史と伝統を誇る1950年創設の"レジェンド"トラック、ダーリントン・レースウェイで開催された2024年NASCARカップシリーズ第13戦『グッドイヤー400』は、前戦にてシリーズ史上最初僅差の“ルーザー”となっていたクリス・ブッシャー(RFKレーシング/フォード・マスタング)と、チームオーナー兼エースドライバーのブラッド・ケセロウスキー(RFKレーシング/フォード・マスタング)のふたりによるチームワークと忍耐を要した結末に。 終始レースを支配したポールウイナー、タイラー・レディック(23XIレーシング/トヨタ・カムリXSE)との勝負に散ったブッシャーの献身を足掛かりに、ラウシュ・フェンウェイ・ケセロウスキー・レーシング(RFKレーシング)の6号車が、実に110戦連続未勝利の記録に終止符を打つ今季初勝利を飾っている。
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マルチクラッシュ決着を突破したタイラー・レディックが今季初勝利。MJも現地で祝福/NASCAR第10戦 | 海外レース他 | autosport web
ファイナルステージのクライマックスで複数台が絡むマルチクラッシュが発生し、今季初勝利目前だったフォード陣営の夢が打ち砕かれた混沌の週末。典型的かつ熱狂的なフィナーレを迎えたタラデガ・スーパースピードウェイでの2024年NASCARカップシリーズ第10戦『ガイコ500』は、チェッカーまであとわずかの距離で、複数台の衝突をくぐり抜けたタイラー・レディック(23XIレーシング/トヨタ・カムリXSE)が今季初優勝。キャリア通算6度目の勝利を手にするとともに、チーム共同オーナーのひとりに名を連ねる“MJ”ことNBA界のレジェンド、マイケル・ジョーダンも現地で勝利を祝福した。 例年、数々の“カオス”を演出してきたアラバマ州のトライオーバルだが、今季の決勝序盤はいつもと異なる展開に。その予兆は土曜シングルカー予選の時点から始まっており、2021年デイトナ500覇者マイケル・マクドウェル(フロントロウ・モータースポーツ/フォード・マスタング)がカップ通算2度目のポールを獲得すると、フロントロウ2番手にはオースティン・シンドリック(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)と、高速スーパースピードウェイで今季投入のマスタング"ダークホース"カップカーが速さを見せる。
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