最終周の劇的決着! カイル・ブッシュを仕留めたハリソン・バートンがカップ初優勝/NASCAR第25戦

 レギュラーシーズンも残り2戦にして、2024年NASCARカップシリーズ第25戦『Coke Zero Sugar 400(コークゼロ・シュガー400)』は、今季もっとも劇的かつドラマチックな幕切れで記憶されることに。  都合3度の“ビッグワン”により、チャンピオン争いとポストシーズン進出権確保に向けた候補者が次々と飲み込まれていくデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで、23歳のハリソン・バートン(ウッド・ブラザーズ・レーシング(WBR)/フォード・マスタング)が最後の最後に主役に躍り出ることに。  オーバータイム決着となったファイナルラップで、カップ“2冠”のカイル・ブッシュ(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)を仕留め、自身カップ初制覇を成し遂げるとともに古豪WBRに歴史的な100勝目をもたらした。

autosport web
武者修行の豪州王者SVGが“約束”の2025年NASCARカップ昇格へ。トラックハウスが3台目のチャーターを獲得

 レギュラーシーズンも大詰めとなった2024年NASCARカップシリーズ第25戦『Coke Zero Sugar 400(コークゼロ・シュガー400)』を前に、今季より北米ストックカーの3大ナショナルシリーズでの武者修行に挑んでいる豪州“3冠”王者のSVGことシェーン-ヴァン・ギズバーゲンが、来季カップへの正式昇格を発表。ロス・チャスティンの1号車、ダニエル・スアレスの99号車と並び、アメリカ挑戦への活路を開いたトラックハウス・レーシングチームの88号車シボレー・カマロZL1で“約束どおり”最高峰でのフルタイム参戦に臨む。

autosport web
初代大会覇者SVGがまさかの脱落第1号、ボウマンが雨絡みのシカゴで80戦ぶり勝利/NASCAR第20戦

 昨季、衝撃のデビューウインを飾った“SVG”ことシェーン-ヴァン・ギズバーゲンの凱旋ラウンドともなったシカゴ市街地での2024年NASCARカップシリーズ第20戦『グラント・パーク165』は、初年度に続き2年連続で雨絡みの短縮ウエットレースという難しい条件と化すなか、戦略的に正しい判断を下したアレックス・ボウマン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)が実に80戦ぶりの勝利を獲得することに。 「前回勝ったときは、あまり祝うことができなかったが、今夜はバーボンをたくさん飲むつもりだ。これはマズいね……またバスルームの床で裸で目を覚ますことになりそうだ(笑)」と、喜びを爆発させる結果となった。

autosport web
王者待望の勝利はラスト2周に消ゆ。ペンスキー対決制覇のシンドリックが今季初優勝/NASCAR第15戦

 特徴的なフラットオーバル、ワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイ(WWTR)で繰り広げられた2024年NASCARカップシリーズ第15戦『エンジョイ・イリノイ300』は、予選からフォード陣営が好調さを披露する展開に。決勝でもチーム・ペンスキーの牙城にクリストファー・ベル(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)が挑んだものの及ばず。ディフェンディングチャンピオンのライアン・ブレイニー(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)が待望の今季初勝利を飾る……かと思われた。  しかしホワイトフラッグ目前にまさかの“燃料切れ”でチームメイトにリードを譲る残酷な展開となり、オースティン・シンドリック(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)がルーキーイヤーの2022年『デイトナ500』以来となる劇的な優勝を飾っている。

autosport web