
TC2000王者ペーニャがプジョーで2勝目、僚友カルドゥソも選手権首位を奪還/TCR南米第9戦
今季2024年カレンダーの最後から2番目の1戦となる第9戦が、11月8~10日にテルマス・デ・リオ・オンドで開催されたTCRサウスアメリカ・シリーズは、初戦でホンダ系の強豪スクアドラ・マルティーノのファン-マヌエル・カゼッラ(FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)が前戦に続く連勝を飾り、僚友ロドリゴ・バプティスタ(FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)とワン・ツーを決めて1点差でチャンピオンシップのリードを手にすることに。
続くレース2では、アルゼンチン最高峰のFFツーリングカー選手権TC2000で4冠を決めた現役王者リオネル・ペーニャ(PMOレーシング/プジョー308 TCR)がTCR規定ツーリングカーでの2勝目を飾り、その僚友であるペドロ・カルドゥソ(PMOレーシング/プジョー308 TCR)が3位表彰台で最終戦を前にポイントリーダーの座を取り戻すシーソーゲームとなっている。
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予選ヒートからペナルティ続発の波乱。勝者失格により南米王者モンテネグロが金メダル獲得/FIA MSG
今季で第3回を迎えた“モータースポーツのオリンピック”こと、FIAモータースポーツ・ゲームスのTCR規定ツーリングカー部門が、10月26~27日の週末にスペインのバレンシアで開催され、予選レースから決勝メインのヒートまで、優勝争いの当事者に相次ぐペナルティが課される展開に。
最終的には予選レースでもタイム加算の懲罰を跳ね返して勝利した、南米大陸王者のイグナシオ・モンテネグロ(RC2モータースポーツ/FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)が、小雨混じりのファイナルでも勝者となり金メダルを獲得。このヒートでトップチェッカーを受けていたマルコ・ブティ(GOATレーシング/FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)は、技術規約違反のため最終結果から除外の憂き目に遭っている。
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アルゼンチンの王者ペーニャが貫禄のTCR初優勝。プジョー308が完全制覇/TCR南米第6戦
最高峰『FIA TCRワールドツアー』との併催2連戦を終え、引き続きウルグアイのメルセデス・オートドロームで8月23~25日に開催されたTCRサウスアメリカ・シリーズ第6戦は、レースウイークを通じて激しい暴風雨にさらされるなか、次期型の登場も噂されるプジョー308 TCR陣営が躍進。
世界戦でクラス連勝を飾って選手権首位を行くペドロ・カルドソ(PMOレーシング/プジョー308 TCR)がレース1を制してそのリードを拡大すると、続くレース2ではシーズン途中から僚友を務めるTC2000“3冠“王者リオネル・ペーニャが、抜群のスタートを決めてTCR初優勝を飾っている。
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スター選手の饗宴。TC2000王者とSCBタイトル候補が快勝。バリチェロもテスト参加/TCR南米第3戦
引き続きTCRブラジルとの併催にて、6月14~16日にサンパウロの内陸部に位置するヴェロチッタで争われた2024年TCRサウスアメリカ・シリーズ第3戦は、南米大陸が誇るスター選手を擁するPMOレーシングのプジョー308 TCRが躍進。アルゼンチンより“南米最高峰のテクニカルシリーズ”と称するFFツーリングカー選手権、TC2000で3冠を誇る王者リオネル・ペーニャと、地元の最高峰SCBストックカー・ブラジル“プロ・シリーズ”で今季タイトル候補にも挙げられるラファエル鈴木が、それぞれ今季初勝利を飾る結果に。
また、レースウイーク後に実施されたテストセッションでは、SCB参戦中のルーベンスとエドゥアルドのバリチェロ親子がPMOモータースポーツのリンク&コー03 TCRのステアリングを握り、ともに初のTCRマシンを試乗した。
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今季唯一の耐久戦は新型クプラ・レオンVZ TCRのレイス&フォレスティ組が制覇/TCR南米開幕戦
南米大陸を舞台とするTCRサウスアメリカ・シリーズと、併催TCRブラジルの開幕戦としてインテルラゴスにて開催されたシーズン唯一の“変則耐久フォーマット”の1戦は、今季より供給が開始された新型『クプラ・レオンVZ TCR』の世界第1号をドライブしたラファエル・レイス/ルーカス・フォレスティ組(W2プロGP)がデビューウインを飾っている。
autosport webSCBの強豪フルタイム・スポーツがリンク&コー陣営とジョイント。トヨタのパラディーニは体制維持/TCR南米
ルーベンス・バリチェロやリカルド・ゾンタ、ネルソン・ピケJr.やトニー・カナーンら、世界的ビッグネームが多数参戦するSCBストックカー・ブラジル“プロ・シリーズ”にて、長年トップチームに君臨してきた強豪フルタイム・スポーツがPMOモータースポーツとの提携を発表。今季のTCRサウスアメリカ・シリーズと併催のブラジル・シリーズにおいて、4台のリンク&コー03 TCRを走らせるとアナウンスした。
その南米大陸を代表するTCRリージョン選手権では2024年体制が続々と確定しており、TOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナ謹製のトヨタ・カローラGRS TCRを走らせるパラディーニ・レーシングは、ファン-アンヘル・ロッソとファビアン・シャナントゥオーニの2台体制を継続。18歳の新鋭イグナシオ・モンテネグロ(スクアドラ・マルティーノ/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)が初タイトルを獲得したホンダ陣営は、ファン-マヌエル・カゼッラが引き続きFL5型ホンダ・シビック・タイプR TCRのステアリングを握る。
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