TC2000王者ペーニャがプジョーで2勝目、僚友カルドゥソも選手権首位を奪還/TCR南米第9戦

 今季2024年カレンダーの最後から2番目の1戦となる第9戦が、11月8~10日にテルマス・デ・リオ・オンドで開催されたTCRサウスアメリカ・シリーズは、初戦でホンダ系の強豪スクアドラ・マルティーノのファン-マヌエル・カゼッラ(FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)が前戦に続く連勝を飾り、僚友ロドリゴ・バプティスタ(FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)とワン・ツーを決めて1点差でチャンピオンシップのリードを手にすることに。  続くレース2では、アルゼンチン最高峰のFFツーリングカー選手権TC2000で4冠を決めた現役王者リオネル・ペーニャ(PMOレーシング/プジョー308 TCR)がTCR規定ツーリングカーでの2勝目を飾り、その僚友であるペドロ・カルドゥソ(PMOレーシング/プジョー308 TCR)が3位表彰台で最終戦を前にポイントリーダーの座を取り戻すシーソーゲームとなっている。

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ホセ-マリア・ロペス緊急参戦の週末はクプラとホンダが勝利。ブラジル国内王者も確定/TCR南米第8戦

 アルゼンチン最高峰のFFツーリングカー選手権『TC2000』との併催にて、首都ブエノスアイレスが誇る国際トラック、アウトドローモ・オスカー・ファン・ガルベスで10月4~6日に開催されたTCRサウスアメリカ・シリーズ第8戦は、レースウイーク直前に“緊急参戦”がアナウンスされた元ツーリングカー世界王者ホセ-マリア・ロペスが話題を振り撒くことに。  そんな週末のレース1はガリッド・オスマン(W2プロGP/クプラ・レオン・VZ TCR)が、続くレース2はファン-マヌエル・カゼッラ(スクアドラ・マルティーノ/FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)が勝利を収め、同シリーズで選手権首位に君臨するペドロ・カルドソ(PMOレーシング/プジョー308 TCR)が、まずは初年度のTCRブラジル王者を獲得している。

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ついにトヨタのエースが覚醒。カローラGRS TCRの開発担当ロッシが連勝達成/TCR南米第7戦

 シーズン終盤戦を迎えているTCRサウスアメリカ・シリーズは、アルゼンチンに移動しサンフアン・ビリクムで第7戦を開催。この地元戦で「水を得た魚」のごとく躍動したのがトヨタ・チーム・アルゼンティーナ(TTA)から今季本格参戦を果たしているマティアス・ロッシで、自らがホモロゲーション登録まで手塩に掛け開発を担当したトヨタ・カローラGRS TCRで初ポールポジションを獲得すると、レース1のライト・トゥ・フラッグに続きレース2でも連勝を達成。南米大陸で“最高峰のテクニカルシリーズ”と称するFFツーリングカー選手権に君臨するTC2000“5冠”を誇る名手が、TCRの週末でハットトリックを決めている。  走り出しから雨に祟られたアルゼンチンの週末は、予選時には雲間が切れドライコンディションに転ずると、まずはQ1でこちらもTC2000“3冠”の現役王者リオネル・ペーニャ(PMOレーシング/プジョー308 TCR)が最速タイムを記録する。

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アルゼンチンの王者ペーニャが貫禄のTCR初優勝。プジョー308が完全制覇/TCR南米第6戦

 最高峰『FIA TCRワールドツアー』との併催2連戦を終え、引き続きウルグアイのメルセデス・オートドロームで8月23~25日に開催されたTCRサウスアメリカ・シリーズ第6戦は、レースウイークを通じて激しい暴風雨にさらされるなか、次期型の登場も噂されるプジョー308 TCR陣営が躍進。  世界戦でクラス連勝を飾って選手権首位を行くペドロ・カルドソ(PMOレーシング/プジョー308 TCR)がレース1を制してそのリードを拡大すると、続くレース2ではシーズン途中から僚友を務めるTC2000“3冠“王者リオネル・ペーニャが、抜群のスタートを決めてTCR初優勝を飾っている。

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SCBの強豪フルタイム・スポーツがリンク&コー陣営とジョイント。トヨタのパラディーニは体制維持/TCR南米

 ルーベンス・バリチェロやリカルド・ゾンタ、ネルソン・ピケJr.やトニー・カナーンら、世界的ビッグネームが多数参戦するSCBストックカー・ブラジル“プロ・シリーズ”にて、長年トップチームに君臨してきた強豪フルタイム・スポーツがPMOモータースポーツとの提携を発表。今季のTCRサウスアメリカ・シリーズと併催のブラジル・シリーズにおいて、4台のリンク&コー03 TCRを走らせるとアナウンスした。  その南米大陸を代表するTCRリージョン選手権では2024年体制が続々と確定しており、TOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナ謹製のトヨタ・カローラGRS TCRを走らせるパラディーニ・レーシングは、ファン-アンヘル・ロッソとファビアン・シャナントゥオーニの2台体制を継続。18歳の新鋭イグナシオ・モンテネグロ(スクアドラ・マルティーノ/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)が初タイトルを獲得したホンダ陣営は、ファン-マヌエル・カゼッラが引き続きFL5型ホンダ・シビック・タイプR TCRのステアリングを握る。

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