
ランボルギーニSC63、初年度の「結果には満足。来年は表彰台を狙う」。開発ではテメラリオからの影響も
2024年からWEC世界耐久選手権のハイパーカークラスに参戦を開始したランボルギーニ。リジェのシャシーを使用し、同社が開発した3リッター・V8ツインターボを搭載するSC63は、ランボルギーニが総力を挙げて開発したLMDhマシンだ。
デビュー戦のカタールでは15位完走、続くイモラでは12位完走と、堅実な走行を続けてはいるものの、その戦績はあまり芳しいものではない。ル・マン24時間で10位完走を果たしたのが、今のところ今年最大のトピックだ。
永遠のライバル(!?)であるフェラーリやポルシェなど、他の市販スーパースポーツカーブランドがトップ争いをしていることを考えるとなおさら、この結果はやや寂しいものがある。
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WEC/GTWCヨーロッパ/DTMに同時参戦するボルトロッティ。ランボルギーニのエースに聞く、各シリーズの難しさと自己管理方法
ランボルギーニのナンバーワン・ワークスドライバーとして、名実ともにトップドライバーの称号を得ているミルコ・ボルトロッティ。WEC世界耐久選手権では今季2024年にデビューしたLMDhカー『ランボルギーニSC63』、DTMドイツ・ツーリングカー選手権とファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・エンデュランス・カップでは『ウラカンGT3エボ2』をドライブし、計3つのシリーズに並行参戦するなど、もっとも多忙なドライバーのひとりである34歳のイタリア人ドライバーに、シーズン前半戦を過ぎたいま、その展望ついて聞いた。
<h2>■自信につながった初参戦でのル・マン完走</h2>
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「間違いなくポジティブ」ル・マンで完走を果たしたランボルギーニ、WEC後半戦はペース改善が目標
WEC世界耐久選手権に参戦しているランボルギーニは、6月15~16日にフランス、サルト・サーキットで行われた『第92回ル・マン24時間レース』での総合10位および13位という好結果を受け、今季2024年の残りの焦点は、ランボルギーニSC63のアップグレードをどのように実施するのがベストなのかを決定することにあると語った。
今回のル・マンでは、ミルコ・ボルトロッティとダニール・クビアト、エドアルド・モルタラがドライブする63号車が、優勝した50号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ)から2周遅れの10位でフィニッシュ。アンドレア・カルダレッリとマッテオ・カイローリ、ロマン・グロージャンがドライブする姉妹車の19号車も13位で完走を果たしている。
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カルダレッリ、ランボルギーニSC63の心強いIMSAデビューを語る。初陣での手応えは“予想以上”
ランボルギーニのワークスドライバーであるアンドレア・カルダレッリは、3月16日(土)に決勝レースが行われたセブリング12時間において、自身がステアリングを握り北米デビューを果たした『ランボルギーニSC63』が堅実な走りを見せ、大きな信頼性の問題もなくレースを完走したことに「勇気づけられた」と語った。
カルダレッリとマッテオ・カイローリ、ロマン・グロージャンの3人はIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦『モービル1・セブリング12時間』を総合7位で終え、優勝したウェイン・テイラー・レーシング・ウィズ・アンドレッティの40号車アキュラARX-06(ジョーダン・テイラー/ルイ・デレトラズ/コルトン・ハータ組)から28秒差でフィニッシュした。
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