
シルバー昇格という挑戦に前向きなふたりの強力ブロンズ「抗議など一切していない」「今年は進歩した」
2024年のWEC世界耐久選手権LMGT3クラスで活躍したふたりのブロンズドライバー、アレックス・マリキンとサラ・ボビーは、いずれも2025年のFIAドライバー・カテゴライゼーションで、シルバーへと昇格する。この新たな挑戦について両名は、受け入れていると語った。
英国を拠点とするベラルーシ人のマリキンは、今年LMGT3のタイトルを獲得したマンタイ・ピュア・レクシングの一員だ。彼と92号車ポルシェ911 GT3 Rのチームメイト、ジョエル・シュトームとクラウス・バハラーは、1ラウンドを残して圧倒的な強さでチャンピオンシップを獲得した。
一方、女性ドライバーのボビーはLMGT3フィールドで傑出したブロンズ・ドライバーのひとりで、アイアン・デイムスのランボルギーニ・ウラカンGT3 EVO2で、2度のポールポジションを獲得している。
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サラ・ボビーに代わるアイアン・デイムスの女性ブロンズドライバーが決定
女性ドライバープロジェクトの『アイアン・デイムス』は11月3日、2025年にセリア・マルタンが同チームの主力ドライバー陣に昇格、FIAのドライバー・レーティングでブロンズからシルバーに昇格するサラ・ボビーの代わりを務めると発表した。
これにより、この女性チームのラインアップはシャッフルされることとなり、また来季はWEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の双方でポルシェのマシンに切り替わることが予想されている。
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ランボルギーニの信頼性に不満の女性チーム、来季はポルシェに鞍替えか。テストが“マンタイの秘密”を知る機会に?
WEC世界耐久選手権最終戦翌日に行われるルーキーテストで、マンタイポルシェ911 GT3 Rをドライブする予定のミシェル・ガッティンは、「秘密」を発見できることに興奮していると語った。今回のテストは、彼女が所属する女性チーム『アイアン・デイムス』が2025年にポルシェと手を組む前兆となるかもしれない。
<h2>■「レベルが違いすぎた」マンタイのファクトリー</h2>
先週発表されたエントリーリストで明らかになったように、11月3日に行われる1デイテストで、ガッティンはジリアン・ヘンリオン、そしてアイアン・デイムスのメンバーであるセリア・マルタンとともに、LMGT3のタイトルを獲得したマンタイ・ピュア・レクシングの92号車ポルシェ911 GT3 Rをドライブする。
これは、今季のWECをランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo2で戦ってきたこの女性ラインアップチームにとっての厳しいシーズンを経て、アイアン・デイムスとマンタイが2025年に手を組む準備ができているという、強い憶測がされている中での出来事だ。
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恐るべし名門マンタイ。驚きのタイヤ戦略で12台抜きを実現、WEC富士でLMGT3初代王者に輝く
WEC世界耐久選手権で92号車ポルシェ911 GT3 Rをドライバーするジョエル・シュトームは、富士スピードウェイで9月15日に行われた『富士6時間耐久レース』におけるマンタイ・ピュアレクシングのタイヤ戦略が、リトアニアの国旗を掲げるチームがLMGT3クラスの初代チャンピオンを確定させるうえで重要な要因になったと語った。
シュトームと彼のチームメイトであるアレクサンダー・マリキン、クラウス・バハラーは、クラス14番手から今季第7戦の決勝レースを開始し、54号車フェラーリ296 GT3(ビスタAFコルセ)に次ぐクラス2位フィニッシュを達成。ランキング2位の姉妹車91号車ポルシェが下位に沈んだことから1レースを残して年間タイトルを確定させた。
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