
「旧モデルとの違いを過小評価していた」大改良でリヤウイング装備も苦戦したプジョーの2024年シーズン
プジョー・スポールのテクニカルディレクターであるオリビエ・ジャンソニは、今季2024年のWEC世界耐久選手権において、シーズン中に大幅に改良された『プジョー9X8』のスピードアップに必要な時間を過小評価していたことを認めた。
開幕戦カタールを最後にオリジナルの9X8の特長であった“ウイングレス・コンセプト”を廃止したプジョーは、第2戦イモラから投入した改良型の9X8でも苦戦を強いられ、とくにル・マン24時間はトップ10に入ることができない苦しいレースとなった。それでもシーズン後半には進歩を見せ、第7戦富士と最終戦バーレーンで2度のトップ4入賞を果たして2024年シーズンを終えている。
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脱ウイングレスは「正しかった」とプジョー技術責任者。競争力向上のため追加アップデートの検討認める
プジョーはすでに、来季2025年のWEC世界耐久選手権に向けて『9X8』の競争力を高めるため、“EVOジョーカー”を追加採用する可能性を検討している。
同ブランドのテクニカルディレクターであるオリビエ・ジャンソニは、今週末に富士スピードウェイで開催されているシーズンの最後から2番目のラウンドを前に、アップデートされたプジョー9X8が引き続き苦戦していることを認めた。
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ポルシェ、BMW、プジョーが『ドライバー3名体制義務』に反対を表明。トヨタ技術首脳は「強い意見はない」
WEC世界耐久選手権のハイパーカークラスに参戦しているポルシェ、BMW、プジョーのマネジメント陣は、シリーズが来年からの導入を検討している『すべてのレースで3名のドライバー・ラインアップを義務付ける』という提案に、反対を表明した。
ACOフランス西部自動車クラブ会長のピエール・フィヨンは以前、WECのレースでで2名のドライバーで構成されるラインアップを禁止する規則の導入を「検討中」であると述べていた。
<h2>■「ルールを変更する意味が分からない」</h2>
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プジョー、17番手から8位入賞。改良型の最高位更新もペースに課題「速くないなら賢く走るしかない」
プジョー・スポールの技術責任者であるオリビエ・ジャンソニは、7月14日(日)にブラジルのインテルラゴスで開催された、WEC世界耐久選手権第5戦で改良型プジョー9X8が8位入賞を果たしたことを軽視した。同氏はこの結果がペースの根本的な改善ではなく、タイヤを「賢く」扱ったおかげだと考えている。
ジャン-エリック・ベルニュ、ニコ・ミューラー、ミケル・イェンセンの3名がドライブする93号車プジョー9X8(プジョー・トタルエナジーズ)は、先週末にインテルラゴスで行われた『サンパウロ6時間』の予選で17番手と低迷したが、決勝レースではこれに比べてはるかに良いリザルトを残し、フランスのメーカーが今年4月のイモラで改良型9X8を投入して以来、最高の成績を収めた。
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プジョー9X8の戦闘力不足に不満のバンドーン。技術首脳は「アップデートは正しい選択」
プジョー・スポールのテクニカルディレクター、オリビエ・ジャンソニは、フランスのブランドが2台のマシンをトップ10に入賞させることができなかったにもかかわらず、まったく新しいマシンでル・マン24時間レースに臨んだのは「正しい選択」だったと主張している。
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宮田莉朋のチームメイトが緊急交代/6年ぶりの事態/ハプスブルクからのメッセージetc.【WECスパ走行前日Topics】
“ル・マン前哨戦”にも位置付けられるWEC世界耐久選手権のスパ・フランコルシャン戦の走行が、5月9日(木)から開始される。前戦イモラから3週間という短いインターバルで開催される2024シーズン第3戦は、エントリーの変更など、戦前から注目点の多いイベントとなっている。
ベルギーの山間に位置するスパ・フランコルシャンは、急変しやすい“スパ・ウェザー”でもおなじみ。イモラでは天候が大きなファクターとなったことも記憶に新しいが、今回はどんなレースが展開されるのだろうか。
そんな走行前日、水曜日のパドックから各種トピックスをお届けする。
<h3>■ハイパーカー5台がドライバー2名体制で参戦</h3>
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羽付き9X8のデビュー戦9位は「最大限の結果」とプジョー技術ボス。1周目の事故で損傷の94号車も完走
リヤウイングが装着された改良型プジョー9X8をデビューさせたプジョー・トタルエナジーズは、4月21日にイモラ・サーキットで行われたWEC世界耐久選手権第2戦『イモラ6時間レース』で、ミケル・イェンセン/ニコ・ミューラー/ジャン-エリック・ベルニュ組93号車が総合9位に入った。
この結果、2台体制でシリーズのトップカテゴリーであるハイパーカークラスに参戦しているフランスのチームは2ポイントを獲得し、マニュファクチャラー選手権においてライバルメーカーのランボルギーニとキャデラックを抜いて6位に浮上。93号車のトリオもドライバー選手権でランキング13位に浮上した。
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翼を得た改良型がル・マンで戦えると信じるプジョーの技術チーフ「新しい9X8はより強くなれる」 | ル・マン/WEC | autosport web
プジョーのテクニカル・チーフであるオリビエ・ジャンソニは、アップデートされリヤウイングが追加された『プジョー9X8』の2024年仕様が、初期バージョンと同様にル・マン24時間レースで強さを発揮すると確信している。 フランスメーカーが今週月曜日に公開したル・マン・ハイパーカーのアップデートモデルは、WEC世界耐久選手権の次戦第2戦『イモラ6時間』でシリーズのトップカテゴリーにデビューする予定だ。
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『BoP(性能調整)依存』を断つべく改良型採用のプジョー9X8「ウイングレスを続けることは危険な賭け」
プジョー・スポールの技術責任者であるオリビエ・ジャンソニによれば、アップデートされたル・マン・ハイパーカー『プジョー9X8』の導入は、WEC世界耐久選手権における“BoP(性能調整)への依存”を終わらせることを目的にしている、という。
<h2>■カタールで追い込まれていたBoP上の“窮地”</h2>
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プジョー9X8のデザイン言語を残しつつカウル形状は9割以上変化。重量配分の変更は信頼性向上に貢献
3月25日、プジョー・スポールはリヤウイングの追加を含む新しいエアロ・コンセプトを特徴とするレーシング・ハイパーカー、『プジョー9X8』のアップデートモデルを初公開した。
来月イモラ・サーキットで開催されるWEC世界耐久選手権でのデビューが予定される同モデルは、2022年シーズン途中からシリーズの“最高峰”ハイパーカークラスに参戦してきたプジョー9X8の2024年モデルだ。
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