
WRTのレベルは「F1とそれほど変わらない」とマグヌッセン。カタールでの走行経験は意外や「邪魔」に
BMW Mハイブリッド V8をドライブして2025年のWEC世界耐久選手権でハイパーカークラスにデビューを飾るケビン・マグヌッセンは、開幕戦の舞台であるルサイル・インターナショナル・サーキットをF1時代に走行した経験がある。しかし、ハイパーカーへの適応を進めていくなかでは、その経験が「邪魔になった」と認めている。
このデンマーク人は、ハースF1チームでの2度目の在籍期間を終えてF1を離れ、BMW Mチーム WRTのファクトリーハイパーカープログラムに参加している。
1月のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦デイトナ24時間レースでBMWから初参戦したマグヌッセンは、今週末の『カタール1812km』レースでWECでの初陣を迎えている。彼は、15号車BMW MハイブリッドV8を、ドリス・ファントール、ラファエル・マルチェッロとともにドライブする。27日に行われた第1戦の予選では、ファントールのアタックにより2番手を獲得した。
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躍進BMW「ちょっと驚き」の予選2番手。1年かけて課題を解決し「パフォーマンスに集中できている」
BMW Mモータースポーツの代表であるアンドレアス・ルースは、WEC世界耐久選手権『カタール1812km』の公式予選でフェラーリを倒す寸前まで行ったことは「ちょっと驚き」だったと語り、同ブランドがWECで「間違いなく正しい方向に進んでいる」ことの証だと称賛した。
チームWRTが走らせるBMW Mハイブリッド V8の2台は、2月27日にルサイル・インターナショナル・サーキットで行われた二次予選『ハイパーポール』に進出、2番手と6番手につけた。15号車BMWのドリス・ファントールは、ポールポジションを獲得したフェラーリ499Pのアントニオ・ジョビナッツィにわずか0.136秒差で敗れての2番手だった。
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過酷な“3週連続24時間レース”も影響。BMW、2025年ル・マンへの3台目のハイパーカー投入を断念
BMWは2025年のル・マン24時間レースに、3台目のMハイブリッド V8を投入しないと明らかにした。モータースポーツ責任者のアンドレアス・ルースは、3週連続で24時間レースが開催されるという忙しい6月を乗り切るため、同ブランドは「2台のクルマに集中する」と述べている。
ミュンヘンのメーカーは今週末、WEC世界耐久選手権のハイパーカー部門で2年目のシーズンを開始、開幕戦『カタール1812km』レースにチームWRTが運営するBMW MハイブリッドV8を2台投入する。
ルースは先月のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦デイトナ24時間レースで、ル・マンにチームRLLが投入する3台目の車両の可能性を検討していると示唆していた。
しかし、カタールでSportscar365に語ったルースは、3台目のクルマは投入しないという決定を下し、ル・マンでは既存のハイパーカー2台による取り組みを続けることを選んだと説明した。
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最後のセッション4は20号車BMWがベストタイム。テスト全体でも最速に/WECプロローグ
2月22日、カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットにて、2025年WEC世界耐久選手権の公式プレシーズンテスト“プロローグ”のセッション4が行われ、BMW MチームWRTの20号車BMW MハイブリッドV8が、ロビン・フラインスのドライブでセッション最速タイムを記録した。
レネ・ラスト、シェルドン・ファン・デル・リンデとチームを組むフラインスは、カラーリングが一新された20号車BMWで1分38秒971をマーク。このタイムは過去3回すべてのセッションベストよりも速いだけでなく、マット・キャンベルが5号車ポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)で記録した、昨年の『カタール1812km』のポールポジションタイムよりも速いものだった。
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「まだひどい頭痛がする」激しい跳ねが発生したBMW、残り30分で無念の優勝争い離脱/デイトナ24時間
BMW Mチーム RLLのドライバー、ドリス・ファントールは、1月26日にフィニッシュを迎えたデイトナ24時間レースの最終盤、24号車BMW Mハイブリッド V8のフロントノーズに問題が発生し、「激しいバウンシング(跳ね)」を経験したと語った。24号車はこのトラブルにより、優勝争いから脱落している。
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高電圧トラブルに揺れるデイトナ「パンデミックにならないことを願う」10個ものバッテリーに影響か
1月25日にスタートするデイトナ24時間レースに向けて、高電圧関連の問題が相次いで発生していることについて、複数のGTPクラス参戦マニュファクチャラーが懸念を表明している。ポルシェのLMDhファクトリーディレクターを務めるウルス・クラトルは、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のシーズン開幕戦で「パンデミックにならないことを願う」と述べた。
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テスト最速のBMW Mハイブリッド V8、初の“ジョーカー”使用を認める「レース後に分かるだろう」
BMWは、Mハイブリッド V8で初めて“エボ・ジョーカー”を使用したことを認め、ポルシェとキャデラックに続くジョーカーの使用を公言した3番目のLMDhメーカーとなった。
モータースポーツ責任者であるアンドレアス・ルースは、Sportscar365に対し、ダラーラをベースシャーシとする車両のブレーキに重点を置いたアップグレードに、ひとつのエボ・ジョーカーが使用されたと語った。
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F1参戦時から意識。耐久レースに戻るマグヌッセン、BMWへの移籍は「数年前から話していた」
ケビン・マグヌッセンは、BMWと契約したのは「ビッグレースで勝つため」だと語り、ハースF1での在籍期間が終了した後、メジャーメーカーに移籍することで「条件を満たした」と付け加えた。
ル・マン24時間レースで4度のクラス優勝を果たしているヤン・マグヌッセンの息子であるデンマーク人は、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦『ロレックス24・アット・デイトナ(デイトナ24時間レース)』で2台のBMW MハイブリッドV8を走らせるBMW MチームRLLの一員としてGTPクラスにデビューする。
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デイトナ24時間に参戦する全車登場の公式テストがスタート。初日最速はBMW、太田組アキュラが2番手
1月17日、アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の公式テスト『ロア・ビフォア・ザ・ロレックス24』がスタートした。テスト初日となった金曜日はふたつの走行セッションが実施され、午後のセッション2において24号車BMW MハイブリッドV8(BMW MチームRLL)がこの日のトップタイムをマークしている。
ドリス・ファントールがステアリングを握った24号車BMWは、2時間のセッション序盤に1分35秒424を記録。2番手につけた太田格之進組の93号車アキュラARX-06(アキュラ・メイヤー・シャンク・レーシング)を0.195秒上回った。
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BMWが2025年LMDhラインアップを発表。新加入のマグヌッセンはWECとIMSAのダブル参戦に
BMWは12月12日、来季2025年のLMDhプログラムに参加する8名のドライバーラインアップを発表。この中で今シーズンまでハースからF1に参戦していたケビン・マグヌッセンが、2025年WEC世界耐久選手権キャンペーンの一員に加わることが確認された。
また彼は、ドイツのブランドが2025年に向けてLMDhドライバーをシャッフルするなか、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権内の耐久レースシリーズとなる“ミシュラン・エンデュランス・カップ”でBMW MチームRLLに合流する。
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