遅れに遅れた2025年カレンダーがようやく確定。FIAが運営するWorldRXは全6戦で開催へ | ニュース | autosport web

 FIA国際自動車連盟が開催する世界モータースポーツ評議会(WMSC)は、3月31日の電子投票により2025年のWorldRX世界ラリークロス選手権とEuroR

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絶対王者は予選ヒート時点で“7冠”達成。決勝では両日ともに初優勝者が誕生/WorldRX最終戦

 ほぼ10年ぶりに国際ラリークロスのトップカテゴリーを迎え入れたトルコのイスタンブール・パーク・サーキットにて、11月9~10日にWorldRX世界ラリークロス選手権の最終戦ダブルヘッダーが開催され、初日の予選ヒート2にて“絶対王者”ヨハン・クリストファーソン(KMS・ホース・パワートレイン/フォルクスワーゲン・ポロKMS 601 RX)が、早くも今季のチャンピオンを確定させることに。  これで前人未到のシリーズ7冠に到達したチャンピオンを尻目に、本戦ではふたりの初優勝者が誕生し、土曜は王者の僚友を務めるオーレ・クリスチャン・ベイビー(フォルクスワーゲン・ポロKMS 601 RX)が。続く日曜は出場経験わずか7戦というワイルドカード参戦のユハ・リトコネン(PGRX/ヒョンデi20 RXスーパーカー)が最大のサプライズを成し遂げ、戴冠直後のクリストファーソンや2019年世界王者のティミー・ハンセン(ハンセンWorldRXチーム/プジョー208 RX1e)らを撃破してみせた。

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来季2025年1月にカナダ・ケベックで新境地を切り開く。北米開幕はスノー&アイスの1戦に/WorldRX

 今週末となる11月9~10日に、トルコのイスタンブール・パーク・サーキットで最終戦ダブルヘッダーを控えるWorldRX世界ラリークロス選手権が、持続可能燃料採用の内燃機関(ICE)搭載モデルと、電動最高峰のRX1eが混走する“Battle of Technologies(バトル・オブ・テクノロジーズ)”の2年目となる2025年カレンダーを発表。  開幕戦は北米大陸に回帰し、選手権史上初めて氷上でのアイスレースが繰り広げられ、イギリスでのストリートレースや南半球オーストラリア大陸で初開催となるシーズン最終戦など、全8カ国での開催が予定されている。

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EV有利の高地でも“絶対王者”の強さは揺るがず。日曜はケビン・ハンセンが逆襲の初勝利/WorldRX第4戦

 今季より持続可能燃料採用の内燃機関(ICE)搭載モデルと、電動最高峰の“RX1e”が混走する2024年WorldRX世界ラリークロス選手権の第4戦が、9月7~8日にポルトガルのモンタリグレにて開催され、レースウイークを前に標高1000mを超える高地決戦では「BEV優位」の声も囁かれていた。  しかしダブルヘッダー緒戦の土曜は、そんな下馬評をも覆す強さを発揮した“絶対王者”ヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロKMS 601 RX)が、サスペンション損傷のビハインドも跳ね除けての通算45勝目をマーク。続く日曜は、前戦で兄のサポート役に徹していたケビン・ハンセン(ハンセンWorldRXチーム/プジョー208 RX1e)が、宿敵に一矢報いる今季初優勝を飾っている。

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兄弟タッグで絶対王者を止めた。兄ティミー・ハンセンが待望の今季初勝利/WorldRX第3戦

 今季より導入された“Battle of Technologies(バトル・オブ・テクノロジーズ)”の構想に基づき、新たに持続可能燃料採用の内燃機関(ICE)搭載モデルと、電動最高峰の“RX1e”が混走する2024年WorldRX世界ラリークロス選手権の第3戦が、8月17~18日にベルギーのメテで開催された。  そのダブルヘッダー緒戦となった土曜は、ここまでの開幕2戦4ヒート連続で表彰台を逃す予想外の幕開けとなっていたハンセンWorldRXチームが記録に終止符を打ち、弟ケビンのサポートを受けた2019年王者ティミー・ハンセン(ハンセンWorldRXチーム/プジョー208 RX1e)が約2年ぶりの復活勝利を記録。日曜は勝利を飾った“絶対王者”ヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロKMS 601 RX)に一矢報いる週末としている。

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絶対王者“遺恨”の接触決着でグロンホルムが今季初勝利。クララも3位表彰台を獲得/WorldRX第2戦

 新たな“バトル・オブ・テクノロジーズ”の時代が幕を開けた2024年WorldRX世界ラリークロス選手権の第2戦が、7月27~28日に“赤い大釜”の異名を持つハンガリーのニーラドで開催され、開幕連勝発進を決めた“絶対王者”ヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロKMS 601 RX)が、ダブルヘッダー初戦で劇的な衝突決着を演じることに。  結果、引き続き電動最高峰のRX1eモデルで出場するニクラス・グロンホルム(CEディーラー・チーム/PWR RX1e)が、新しいデュアルテクノロジー時代初勝利を挙げ、WorldRXキャリア通算8勝目を祝った。

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エーオン・ネクスト・ヴェローチェのハンセン&テイラー組が完全制覇/エクストリームE第3-4戦

 創設4年目にて、早くも最後のシーズンを迎えたワンメイク電動オフロード選手権『エクストリームE』の第3戦と第4戦が、スコットランドにて7月13~14日に開催され、イギリスを本拠とするE.ON NEXT Veloce Racing(エーオン・ネクスト・ヴェローチェ・レーシング)のケビン・ハンセン/モリー・テイラー組が初日セッション完全制覇からの連勝を決め、週末パーフェクトを飾っている。

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WorldRX“6冠”の絶対王者が電動での王座防衛を捨て、持続可能燃料採用の“内燃機関”モデルに回帰

 電動化以降の2年間も、最高峰のRX1eクラスでWorldRX世界ラリークロス選手権連覇を達成し、前人未到6回のシリーズチャンピオン獲得記録を持つヨハン・クリストファーソンは、2024年のWorldRX開幕を前に「新たな挑戦」として、持続可能な燃料で駆動する内燃機関(ICE)搭載の『フォルクスワーゲン・ポロKMS 601 RX』にスイッチする。  今季より“Battle of Technologies(バトル・オブ・テクノロジーズ)”と銘打ち、新たにサステナブルフューエル採用のICE搭載車と、バッテリーEV(BEV)のRX1eモデルが混走することを認めたWorldRXだが、その新年度に向けここまで電動モデルでシリーズ連覇を達成してきたクリストファーソン・モータースポーツ(KMS)が新たな方針を発表。スウェーデンを拠点とするオーロベイ社を通じて、ハイブリッド技術や燃焼パワートレイン・コンポーネントの世界的企業グループであるホース・パワートレイン・リミテッド社との新しい先駆的パートナーシップを結んだ。

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主導権を握り続けたオリバー・ソルベルグが、父ペター、王者パッドンらを退け大会連覇/ERC第3戦

 WRC世界ラリー選手権での王座とWorldRX世界ラリークロス選手権連覇を達成している49歳のペター・ソルベルグと、22歳の愛息オリバーによる父子直接対決に加え、同じくWorldRX“6冠”のヨハン・クリストファーソンの参戦で話題を集めたERCヨーロッパ・ラリー選手権第3戦『バウハウス・ロイヤル・ラリー・オブ・スカンジナビア』は、シリーズ初開催となった前年度の覇者オリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2)が、今回も予選ステージから終始ラリーの主導権を握り完勝。元フィンランド王者ミッコ・ヘイッキラ(トヨタGRヤリス・ラリー2)や、現ERC王者ヘイデン・パッドン(ヒョンデi20 Nラリー2)らを退けての大会連覇を飾っている。  世界選手権でもおなじみ、スウェーデンのカールスタッドを中心に高速グラベルステージが舞台となった6月13~15日開催のERC第3戦は、自宅からほど近い4.64kmの予選ステージで幼馴染のイサック・ライアセン(シュコダ・ファビアRSラリー2)を破り、オリバーの最速で幕を開けた。

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父ペター・ソルベルグに続き息子オリバーの参戦も正式決定。今季はシュコダで大会連覇を狙う/ERC

 来月6月13日から15日にかけて開催されるERCヨーロッパ・ラリー選手権第3戦『バウハウス・ロイヤル・ラリー・オブ・スカンジナビア』に、さらなるスター選手の参戦が決定。父ペター・ソルベルグに続き、昨季初開催の同イベントで勝利を飾った息子オリバーが、今季WRC2クラスを戦うシュコダ・ファビアRSラリー2でエントリーし、同じくWorldRX世界ラリークロス選手権“6冠”のヨハン・クリストファーソンも、超高速グラベル戦で久しぶりのステージラリー復帰を果たす。

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