
25歳メベリーニが今季8人目の勝者に。そしてパッドンが2年連続のヨーロッパ王座を獲得/ERC第8戦
タイトル決定の天王山で迎えた2024年ERCヨーロッパ・ラリー選手権最終戦『Rally Silesia(ラリー・シレジア)』が10月11~13日にポーランドで開催され、前戦ウェールズで初表彰台を獲得したチームMRFタイヤのアンドレア・メベリーニ(シュコダ・ファビアRSラリー2)が、シリーズ初優勝を達成して今季8人目のウイナーに。そしてレグ1首位から最後はセーフティクルーズに移行し、3位表彰台でフィニッシュした王者ヘイデン・パッドン(ヒョンデi20 Nラリー2)が、欧州選手権連覇を決めている。
雨絡みとなった前戦『JDSマシーナリー・ラリー・ケレディジョン』では、チャンピオンが予選ステージ最速から一度もラリーリーダーの座を譲ることなく快勝。スタンディング上でも優位を保ってポーランド南部の最終戦に乗り込んできたが、最初の予選ステージはタイトル獲得への野望に燃えるライバル、マシュー・フランチェスキーニ(シュコダ・ファビアRSラリー2)の最速で幕を開けた。
autosport web
王者ヘイデン・パッドンが貫禄のウェールズ舗装路制覇。チャンピオンシップ連覇に王手/ERC第7戦
約8年ぶりにイギリス・ウェールズへ向かったERCヨーロッパ・ラリー選手権は、シーズン終盤の第7戦として『JDSマシーナリー・ラリー・ケレディジョン』を開催。この地方特有の雨絡みとなった8月30日から9月1日にかけて行われたターマック(舗装路)戦では、王者ヘイデン・パッドン(ヒョンデi20 Nラリー2)が貫禄のドライブを披露し、予選ステージ最速から一度もラリーリーダーの座を譲ることなく快勝。チャンピオンシップ連覇に王手を掛けている。
毎戦のようにウイナーが入れ替わり、ここまで6戦で6名の勝者が誕生する激戦の続く2024年ERCだが、2016年以来のウェールズ開催となったイベントでは、今季も選手権首位を行くパッドンが予選ステージ最速発進を決めていく。
autosport web
イタリアン“スペシャリスト”の饗宴。地元クルニョーラが超接近戦から抜け出し大会連覇/ERC第5戦
世界的に有名なコロッセオ前のSSSで幕を明けたERCヨーロッパ・ラリー選手権第5戦『Rally di Roma Capitale(ラリー・デ・ローマ・キャピタル)』は、首位の初日リードがわずか0.7秒、明けた最終日のオープニングSSを終え、トップ6全体のギャップが9.1秒という僅差の接近戦が繰り広げられるなか、地元イタリアの国内選手権王者アンドレア・クルニョーラ(シトロエンC3ラリー2)が快走。
同じくピレリタイヤを装着するシモーネ・カンペデッリ(シュコダ・ファビアRSラリー2)を最終的に22.3秒差まで突き放し、昨季に続く大会連覇でERC通算2勝目を飾っている。
autosport web
主導権を握り続けたオリバー・ソルベルグが、父ペター、王者パッドンらを退け大会連覇/ERC第3戦
WRC世界ラリー選手権での王座とWorldRX世界ラリークロス選手権連覇を達成している49歳のペター・ソルベルグと、22歳の愛息オリバーによる父子直接対決に加え、同じくWorldRX“6冠”のヨハン・クリストファーソンの参戦で話題を集めたERCヨーロッパ・ラリー選手権第3戦『バウハウス・ロイヤル・ラリー・オブ・スカンジナビア』は、シリーズ初開催となった前年度の覇者オリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2)が、今回も予選ステージから終始ラリーの主導権を握り完勝。元フィンランド王者ミッコ・ヘイッキラ(トヨタGRヤリス・ラリー2)や、現ERC王者ヘイデン・パッドン(ヒョンデi20 Nラリー2)らを退けての大会連覇を飾っている。
世界選手権でもおなじみ、スウェーデンのカールスタッドを中心に高速グラベルステージが舞台となった6月13~15日開催のERC第3戦は、自宅からほど近い4.64kmの予選ステージで幼馴染のイサック・ライアセン(シュコダ・ファビアRSラリー2)を破り、オリバーの最速で幕を開けた。
autosport web
ブノワ・トレルイエの新チームから参戦するヨアン・ボナートが高速ターマック戦を連覇/ERC第2戦
スペイン領内のグランカナリア島で5月2~4日に開催されたERCヨーロッパ・ラリー選手権第2戦『ラリー・イスラス・カナリアス』は、今季よりシリーズ参入を果たしたブノワ・トレルイエ率いる新チーム、トラジェクタス・モータースポーツから参戦のヨアン・ボナート(シトロエンC3ラリー2)が、完璧なパフォーマンスを披露してERC通算3勝目を記録。今季カレンダー中の3戦のみ出場を予定するフランス出身の“ターマック・マイスター”が、まずはプログラム初戦で勝利を飾ってみせた。
autosport web
シモーネ・テンペスティーニが初優勝。マックス・マクレーもJr.部門を制覇/ERC開幕戦
今季よりオールグラベルへと一新され、4月12~14日に開催されたERCヨーロッパ・ラリー選手権開幕戦『ラリー・ハンガリー』は、ラリー2規定注目の新型車種『トヨタGRヤリス・ラリー2』を含むトップランナーが次々に脱落する波乱の展開に。
そんななか元ジュニアWRCチャンピオンのシモーネ・テンペスティーニ(シュコダ・ファビアRS ラリー2)がシリーズ初優勝を達成し、マシュー・フランチェスキーニ(シュコダ・ファビアRSラリー2)、ミクロス・チョモス(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)のシュコダ勢が表彰台を独占する結果となった。
autosport web