エクセラー8が新体制発表。イングラム、チルトンの“トム”ペア残留で新生『チーム・ヴェルツ』へ/BTCC

 BTCCイギリス・ツーリングカー選手権に参戦するヒョンデ陣営のEXCELR8 Motorsport(エクセラーエイト・モータースポーツ)は、来季2025年に向けエースのトム・イングラムと、トム・チルトンの“トム・ペア”が残留し、新たに『Team VERTU(チーム・ヴェルツ)』のエントリー名に改称することをアナウンスした。

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FF対FRの同点最終戦は、劇的な1点差の雨天決着でBMWのヒルが初戴冠/BTCC最終戦

 数字上で可能性が残された6名のドライバーによる直接対決の舞台が整い、スタンディングでは2022年王者トム・イングラム(ブリストル・ストリート・モータース・ウィズ・エクセラー8/ヒョンデi30ファストバック Nパフォーマンス)とジェイク・ヒル(レーザー・ツールズ・レーシング・ウィズMBモータースポーツ/BMW 330e Mスポーツ)が同率首位で並ぶという熾烈な展開で迎えたBTCCイギリス・ツーリングカー選手権の最終戦。  ブランズハッチのGPレイアウトで争われた週末3ヒートの激しいシーソーゲームの末に、今季最終レースに1点差で臨んだヒルとイングラムは、雨天へと変化したコンディションにも救われた後輪駆動のBMWが、前輪駆動のヒョンデを撃破することに成功。ここで2位表彰台に立ったヒルがキャリア初のBTCCチャンピオンに輝いている。

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プジョー陣営のハンセンが原点“レッド”に回帰。新たな市街地戦構想にBTCC王者も興味/WorldRX

 長年にわたりWorldRX世界ラリークロス選手権の強豪としてプジョーを投入するハンセンWorldRXチームが、新年度に向けてフル電動モデル『プジョー208 RX1e』の印象的な新デザインを発表。そのスキームには“温故知新”とも言うべきハンセン・モータースポーツのファミリーカラーでもある“レッド”が復活し、その輝かしい伝統を表現している。  またシリーズは昨季最終戦として初開催し、成功を収めた香港に続き新たな市街地戦の構想を模索し、ラリークロスが生誕した国でもあるイギリスで開催中の人気イベント『MotoFest Coventry(モーターフェスト・コベントリー)』とジョイントし、来季2025年の世界選手権開催を計画している。

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トヨタのクックが“7台ごぼう抜き”で移籍後初勝利。最終周の逆転劇でBMWヒルは5勝目/BTCC第5戦

 早くもシーズン折り返しを迎えた2024年のBTCCイギリス・ツーリングカー選手権第5戦が6月21~23日にオールトンパークで開催され、週末3ヒートそれぞれが劇的な展開を見せ、異なる3名のウイナーが誕生することに。  予選で今季3回目のポールポジションを獲得した2022年王者トム・イングラム(ブリストル・ストリート・モータース・ウィズ・エクセラー8/ヒョンデi30ファストバック Nパフォーマンス)がレース1を制すると、続くヒートでは8番手発進だった好調ジョシュ・クック(LKQユーロ・カーパーツ・ウィズ・シネティック/トヨタ・カローラGRスポーツ)が、オープニングラップで“7台抜き”の離れ業を演じてみせる。

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イングラムは降格裁定でBMWのヒル連勝。フォードの王者サットンも待望の今季初勝利/BTCC第4戦

 ドライバーズコースとして名高い英国が誇る超高速トラック、スラクストンにて6月7~9日に開催されたBTCCイギリス・ツーリングカー選手権第4戦は、レース2を制覇して通算30勝に到達したかと思われた2022年王者トム・イングラム(ブリストル・ストリート・モータース・ウィズ・エクセラー8/ヒョンデi30ファストバック Nパフォーマンス)が、最終シケインの攻防により「不当なアドバンテージを得た」とみなされ降格処分に。  代わってオープニングヒートの覇者ジェイク・ヒル(レーザー・ツールズ・レーシング・ウィズ・MBモータースポーツ/BMW 330e Mスポーツ)が連勝を手にするリザルトとなり、最終レース3ではディフェンディングチャンピオンのアシュリー・サットン(NAPAレーシングUK/フォード・フォーカスST)が待望の今季初勝利をマーク。開幕から連続表彰台記録を続けていた王者が選手権リードを拡大している。

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元王者イングラムが逆襲の連勝発進、トヨタのモファットもリバースから開幕勝利/BTCC開幕戦

 英国を代表するカテゴリーとして名を馳せる、BTCCイギリス・ツーリングカー選手権の2024年開幕戦が4月26~28日にドニントンパークで開催され、タイトル奪還を狙う2022年王者トム・イングラム(ブリストル・ストリート・モータース・ウィズ・エクセラー8/ヒョンデi30ファストバック Nパフォーマンス)が予選ポールポジションからの連勝を達成。  最終レース3では、新規創設のトヨタ陣営サテライトチームより参戦するエイデン・モファット(LKQユーロ・カーパーツ・ウィズ・シネティック/トヨタ・カローラGRスポーツ)が、リバースグリッドから幸先の良い開幕勝利を手にしている。

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恒例のBTCC公式シーズンラウンチ開催。最後のドニントン・テストは王者サットンが最速

 開幕前恒例のシーズンラウンチと最後の公式テストを実施するべく、4月16日にドニントンパークへ集結したBTCCイギリス・ツーリングカー選手権は、改めて年間エントリーの公式ラインアップ全21台を発表。最終セッションではディフェンディングチャンピオンのアシュリー・サットン(NAPAレーシングUK/フォード・フォーカスST)が最速タイムを刻んでいる。

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BMWのレーザー・ツールズとヒョンデのエクセラー8両陣営が2024年カラーリングを公開/BTCC

 今季もブリストル・ストリート・モータース・ウィズ・エクセラー8としてBTCCイギリス・ツーリングカー選手権に参戦し、2022年王者トム・イングラムを軸に4台体制を構築するエクセラー8は、シリーズに投入する『ヒョンデi30ファストバック Nパフォーマンス』のうち3台のカラーリングを発表した。  同じく名門ウエスト・サリー・レーシング(WSR)がジョイント体制を敷くレーザー・ツールズ・レーシング・ウィズ・MBモータースポーツは、引き続きジェイク・ヒルがドライブする『BMW 330e Mスポーツ』を公開し、それぞれブランドの創業100周年、シリーズ参戦10周年を祝うメモリアル・カラーが施された。

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BTCCからホンダの名が消滅。フォード陣営の王者NAPAレーシングUKとヒョンデ・エクセラー8は体制不変

 かつてはFR使いとして『スバル・レヴォーグGT』や『インフィニティQ50(日本名:スカイライン)』でBTCCイギリス・ツーリングカー選手権タイトルを獲得し、昨季は前輪駆動モデルの『フォード・フォーカスST』でも自身4度目のシリーズ制覇を成し遂げたアシュリー・サットンが、引き続きアライアンス・レーシング(旧モーターベース・パフォーマンス)との契約延長を発表。今季もNAPAレーシングUKとして体制不変のなか、記録破りの5度目のチャンピオンタイトル獲得を目指す。  同じく、その対抗馬筆頭と目されるヒョンデ陣営のエクセラー8は、昨季ランキング2位獲得のトム・イングラムと、WTCC世界ツーリングカー選手権経験者トム・チルトンのラインアップを堅持。一方で昨シーズンまでホンダ陣営のプライベーターとしてワン・モータースポーツ・ウィズ・スターライン・レーシング(旧BTCレーシング)のエントリー名で、FK8型ホンダ・シビック・タイプRを走らせてきたチームが1年間の活動休止を表明し、一時的とはいえBTCCのグリッドから“ホンダ”の名が消えることとなった。 <h2>■最多チャンピオン記録の更新を狙うサットン</h2>

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