
太田格之進が『あの少年』を招待へ。改めて語るもてぎの悲運と心境の変化「次に勝つのがより楽しみになった」
8月25日にモビリティリゾートもてぎで行われた2024年全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦でトップを快走するも、ファイナルラップ目前でトラブルによりスピンを喫した太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。
チームメイトである牧野任祐の猛追を振り切り、トップチェッカーまであと1周と少しのところで悲劇に襲われた太田は、レース後は悔し涙を流し続けており、その後のメディアミックスゾーンでも次戦のことについて語れないくらい落胆した様子だった。
あれから早くも1カ月近くが経とうとしている中、心境の変化や当時の詳しい状況などについて聞いた。
<h2>■スピン時は「ペダルが戻ってこなかった」</h2>
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デ・フリースに見た『ストイックさ』。貪欲なコミュニケーションで最終戦へ向け多くを吸収した平良響/第5戦もてぎ
8月24〜25日にモビリティリゾートもてぎで行われた2024全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦。今大会ではF1経験のあるニック・デ・フリースが初参戦するということで、ITOCHU ENEX TEAM IMPULのピットは大きな注目を集めていた。
その傍には、今季第3戦スポーツランドSUGOでスーパーフォーミュラデビューを果たし、7月の第4戦富士で初入賞を飾った平良響の姿があった。11月の第8戦・第9戦鈴鹿で再び19号車をドライブすることが発表されているが、それに向けて積極的にチームやドライバーの動きを確認しようと精力的に行動していた。
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「いろいろな経験をしてきたんだな」とインパル星野監督も感心のデ・フリース。まさかの“ムダ遣い”も/第5戦もてぎ
初めて全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)のレースに挑戦したニック・デ・フリース(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。8月25日にモビリティリゾートもてぎで行われた第5戦決勝では、18番グリッドから5ポジションアップの13位フィニッシュとなった。
レース中にはうまくいかないことも多く、次戦に向けて改善が必要なところもあったとデ・フリースは振り返るが、星野一樹監督は彼の勤勉な部分がチームにとっても刺激になったと語った。
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「前回の富士は奇跡だったのかな」。予選3番手から転落の大湯、“いつもの課題”を克服できず/第5戦もてぎ
「根本的に何か間違っているところがあったのかな」
8月27日に行われた2024年全日本スーパーフォーミュラ選手権の第5戦モビリティリゾートもてぎ大会の決勝、予選3番手からスタートして6位で決勝を終えた大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)は、終始走行ペースに苦しんだことで表彰台獲得を逃してしまった。
前戦富士では、予選3番手から2位表彰台を手にする好結果をマークしており、2戦連続の表彰台獲得、さらにはそれ以上の結果への期待も集まったが、もてぎでは対称的な週末を過ごすこととなった大湯。TGM Grand Prixで走った昨シーズンも2度のポールポジションを獲得しながらも勝利を手にすることができず、決勝レースでのロングランペースが課題となっていた彼に、今大会でもこれまでと似た苦戦ぶりが見られた。
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可夢偉&デ・フリースの猛攻に敗北。ルーキー木村の“研究成果”と課題「いいプレッシャーをかけてレースしたい」/第5戦もてぎ
ルーキーとして2024年の全日本スーパーフォーミュラ選手権を戦っている木村偉織(San-Ei Gen with B-Max)。第3戦のスポーツランドSUGOでは予選11番手、決勝では9位でポイント獲得と、ともに今季の最上位を記録、続く富士スピードウェイでの公式テストでも最終セッションで5番手に入るなど、上り調子で夏を迎えたが、第4戦富士、そして今回の第5戦もてぎでは、やや苦しんでいるように見えた。
<h2>■「え、さらにそのイン側行くの?」</h2>
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無線と本人コメントで振り返る『太田vs牧野』大熱戦「どっちか決めてくれないと分からないじゃん!」/第5戦もてぎ
8月26日にモビリティリゾートもてぎで行われた2024全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦決勝では、DOCOMO TEAM DANDELION RACING同士の首位争いが終盤に白熱したが、トップを走っていた太田格之進がファイナルラップ手前の90度コーナーでスロットルトラブルに見舞われスピン。2番手を走っていた牧野任祐が今季2勝目を飾った。
スピンを喫した太田は泣き崩れ、優勝した牧野もまったく笑顔を見せないという、ある意味で異様な結末を迎えた今季のもてぎラウンドだが、チームメイト同士であっても一歩も引かなかったふたりのバトルに興奮したファンは多かったことだろう。
改めて、公式アプリ『SFgo』で公開されているチームラジオ(無線)と、ふたりのコメントをもとに、“ガチ攻防戦”を振り返ってみたい。
<h2>■戦略ターゲットは山下健太。ギリギリのタイミングで太田が“決断”</h2>
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「天と地の差」「前に行ける気もしない」「突っ込むにもリスクが」【SF Mix Voices 第5戦決勝(2)】
8月25日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで全日本スーパーフォーミュラ第5戦の決勝が行われ、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの牧野任祐が今季2勝目をあげた。
ここでは決勝後、全ドライバーが参加して行われる取材セッション“ミックスゾーン”から、ドライバーたちが決勝レースについて語った内容を2回に分けてお届けする。
<h2>■岩佐歩夢(TEAM MUGEN) 決勝7位</h2>
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ホンダ/HRC 2024スーパーフォーミュラ第5戦もてぎ レースレポート
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「越えられない気がする」「ストールしてはいないのに」「あと一歩のところまで」【SF Mix Voices 第5戦決勝(1)】
8月25日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで全日本スーパーフォーミュラ第5戦の決勝が行われ、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの牧野任祐が今季2勝目をあげた。
ここでは決勝後、全ドライバーが参加して行われる取材セッション“ミックスゾーン”から、ドライバーたちが決勝レースについて語った内容を2回に分けてお届けする。
<h2>■大津弘樹(TGM Grand Prix) 決勝15位</h2>
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【SF第5戦事件簿】まさかの同時ピットに「笑いそうになった」。ミス・コミュニケーションにタイムロス、脱水症状も発生
8月25日に栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われた、全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦決勝は、ポールポジションから山下健太(KONDO RACING)が前半をリードしたが、各車のルーティンピットを挟んだ後半ではDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの牧野任祐と太田格之進によるトップ争いが白熱。互いに一歩も譲らないバトルを展開し観客を沸かせたが、首位で最終ラップに突入する直前で太田の車両にトラブルが発生し、牧野が勝利を手にすることとなった。
決勝中は、この太田以外にも、さまざまな陣営でハード/ソフト両面から、いくつかの思いがけぬ事態が生じていた。
<h2>■追突を受け、好フィーリングを失った坪井</h2>
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