
働きアリを不老のVIP待遇ニートにする寄生虫!研究者「まるで悪魔契約…」 - ナゾロジー
過度の贅沢の代償は、いつだって破滅です。
ドイツのヨハネス・グーテンベルク大学(JGU)で行われた研究により、感染したアリの寿命を3~7倍に伸ばし、女王以上の超VIP待遇で働かずに生きていけるようにしてくれる「お得な寄生虫」についての分析が行われました。
この寄生虫は感染したアリの血液に抗酸化タンパク質を自ら分泌することでアリの寿命を延ばし、作業分担やカーストに影響を与えるアリのタンパク質の生産量を増加させることで、他のアリから「溺愛」されるように操作を行っていました。
感染アリは準不老を達成し、アリの世界で受けられる最大の贅沢を味わえるようになります。
しかし自然界では無償で受けられる恩恵…
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臨死体験の正体は死ぬ間際の「爆発的な脳活動」だった - ナゾロジー
人生の最後の瞬間は、思ったよりも騒がしいようです。
米ミシガン大学(University of Michigan)は、家族の同意のもと、助かる見込みのない4人の患者の生命維持装置を停止させ、患者たちが亡くなるまでの脳波測定を行いました。
実験の目的は死に至る中で、脳内に何が起こるかを確かめるためです。
その結果、患者たちの脳の意識や思考、記憶にかかわる脳領域において、死ぬ直前に主にガンマ波からなる「爆発的な脳活動」が起きていることが判明しました。
同様の脳活動パターンは夢や幻覚を見ているときや、幽体離脱を経験している患者たちで観察されるものと酷似していたとのこと。
そのため研究者らは、死ぬ間…
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世界初の「ノンストップ鼓動」心臓移植に成功!【ゼロ虚血時間】 - ナゾロジー
「心臓移植」といえば、一度止まった心臓を新しい体に入れ替え、再び動かすイメージを持っている人が多いでしょう。
しかし今回、国立台湾大学病院(NTUH)のチームが成功させた手術は、過去の心臓移植とは決定的に異なりました。
2024年末に手術が行われ、2025年3月25日に記念すべき発表が行われました。
なんと、心臓の鼓動を1度も止めることなく、動き続けたまま別の人に移植する「ゼロ虚血時間移植」に成功したのです。
一体どうやって、そのような技術を実現したのでしょうか?
研究の詳細は、2025年4月9日付の『Journal of Thoracic and Cardiovascular Surger…
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実は未解明だった「ショウガが免疫細胞に作用するメカニズム」を解明した研究! - ナゾロジー
ショウガを科学します。
2023年に米国のミシガン大学(UM)で行われた研究は、ショウガの持つ抗炎症効果の根底にある、生物学的なメカニズムが解明しました。
ショウガは何千年もの間、薬として使われており、優れた抗炎症効果を持つことも知られていましたが、人間の免疫細胞にどのような変化を起こすかは完全に解明されていませんでした。
この研究ではそのメカニズムが解明され、ショウガサプリメントがリウマチなどの自己免疫疾患の改善に役立つ可能性がマウスと人間の両方で実証したのです。
研究者たちはショウガに含まれる6‐ジンゲロールが慢性炎症性疾患を治療するだけでなく、アトピー性皮膚炎の改善も期待できると述べて…
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蛍の遺伝子を組み込んで「暗闇で輝く」マウスを作ることに成功! - ナゾロジー
暗闇で光り輝くマウスが見られます。
日本の理化学研究所で2023年に行われた研究で、蛍の発光遺伝子をマウスに組み込み、生きているマウスを肉眼でも認識できるほど、強く輝かせることに成功しました。
また発光遺伝子を特定の臓器のみで活性化することで、特定の臓器のみ(神経や膵臓など)を輝かせることにも成功しました。
研究者たちはこの技術を使うことで、特定の細胞の動きを生きているマウスの体内で、リアルタイムに観察できるようになると述べています。
研究内容の詳細は2023年9月7日に『Lab Animal』にて公開されています。
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蛍の光が生物学の未来を照らす
蛍の光が生物学の未来を照らす
蛍…
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【手遅れになる前にチェックして】沈黙の臓器「腎臓」を壊す”7つの無意識な習慣” - ナゾロジー
毎日のちょっとした習慣が、あなたの体を静かに蝕んでいるかもしれません。
特に「沈黙の臓器」と呼ばれる腎臓は、異変が起きてもなかなか自覚症状が出ないため、気づいたときには手遅れ……なんてことも。
イギリス・キングストン大学(Kingston University)の薬学者ディーパ・カムダール氏は、何気ない日常の習慣が腎臓に深刻なダメージを与える可能性があると警告しています。
この記事では、あなたの健康を静かに脅かす7つの習慣を紹介します。
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沈黙の臓器「腎臓」は声にならない悲鳴を上げている!?やめるべき習慣とは腎臓を傷つける「ついついやってしまいがちな習慣」
沈黙の臓器「腎臓」は声に…
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移植された臓器を「別の人へ再び移植」できるのか? - ナゾロジー
大切な人に臓器移植の必要が生じ、長くドナーを待たなければいけないなら、どう感じるでしょうか。
「早くドナーが見つかってほしい」「どんなに小さな可能性でもいいから臓器移植の機会を提供してほしい」と考えるかもしれません。
では、「多くの人が臓器移植を待っている現状」を打破するアイデアはあるでしょうか。
もしかしたら、その1つは「既に移植された臓器を再び移植する」というアイデアかもしれません。
しかし、臓器を複数回リサイクルするという行為は適切なのでしょうか。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校が運営する医療機関ネットワーク(UCLA Health)に所属する腎臓移植外科医のジェフリー・ヴィール氏は…
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精神病患者から「臓器」を摘出しまくった狂気の医者ヘンリー・コットン - ナゾロジー
医術は尊い命を救うために築き上げられた叡智であり、これまでに数多くの名医が歴史に名を残してきました。
しかし歴史の中には、自らの根拠なき理論を盲信し、「実際の患者で試したい」と危険な欲望に駆られた狂気の医者が存在します。
アメリカの精神科医ヘンリー・コットン(1876〜1933)は、そうした有名なマッドドクターの一人でした。
彼は「精神病の原因は細菌に感染した歯や臓器にある」として、患者から健康な歯と臓器を摘出しまくったのです。
今回はこの狂気の医者ヘンリー・コットンが行った非人道的な治療について迫ります。
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精神病を治すために歯や臓器を摘出する実際は3人に1人が死亡していた⁈
精…
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脳だけじゃない!腎臓も「記憶」する?最新研究で判明した細胞の能力 - ナゾロジー
記憶といえば、多くの人が「脳」を思い浮かべるでしょう。
確かに、記憶を司る脳の働きは、私たちが学び、体験を蓄えるために不可欠です。
特に、神経細胞 (ニューロン) が信号をやり取りしながら記憶を形成するプロセスは、長年にわたり研究されてきました。
しかし、米国ニューヨーク大学 (New York University) の最新の研究で「記憶」は脳だけの専売特許ではない可能性が示唆されました。
記憶の概念が脳から全身の細胞にまで拡大するかもしれません。
研究の詳細は2024年11月7日付で学術誌『nature communications』に掲載されています。
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記憶はどのように作ら…
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「脳死」判定の男性、心臓を取り出される直前に目覚める! - 科学ニュースメディア!ナゾロジー
目が覚めると、自分の心臓が取り出される寸前だった…
そんな悪夢のような出来事が米ケンタッキー州で発生していたことが明らかになりました。
NPR(米国公共ラジオ放送)の報道によると、この事故は2021年10月に起きたもので、「脳死」と診断されていた男性患者がドナーとして心臓の摘出手術を受ける直前に突然目を覚ましたという。
この件については現在も調査が続いており、今後、脳死と判定するためのプロトコル(診断手順)の見直しが検討されています。
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「脳死」と判定される基準は?間一髪!心臓を取り出す直前に目を覚ます
「脳死」と判定される基準は?
2021年10月、米ケンタッキー州リッチモンドに…
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