小説家・安堂ホセの知られざる素顔とそのルーツ【50 SHADES OF ME】

自身にとって3作目となる小説『DTOPIA』で、第172回芥川賞を受賞した安堂ホセ。今作は、恋愛リアリティ番組内で起こる出来事と、語り手の過去を交差させながら、それぞれが持つ暴力性を映し出す。デビュー作から一貫して、この現代社会を生き延びるマイノリティ当事者の視点と、その人たちを見つめる社会や人々を描き続けている。“今”を小説に落とし込む安堂は日々何を見つめ生きてきたのか? 知られざる素顔とそのルーツとは。

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映画『教皇選挙』に見る現実との対比【MY VIEW|松本佐保】

本年度アカデミー賞でも8部門にノミネートされた話題作『教皇選挙』が公開中だ。現在88歳のフランシスコ教皇の体調に関する報道が相次ぐ今、教皇の社会的影響力やその選挙の実態を、バチカンや宗教と政治の関係を専門に研究する国際政治学者・松本佐保が考察する。

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安堂ホセが『DTOPIA』を通して見つめる世界と暴力。芥川賞受賞作が捉える現代社会とは

デビュー作『ジャクソンひとり』が芥川賞にノミネートされ、今年3作目となる『DTOPIA』で受賞を果たした安堂ホセは、一貫して複合的なマイノリティ性を持つ人物、周囲の人々や社会を描き出す。本作はフィクションでありながら、現実で起こるさまざまな事象や差別問題が散りばめられ、加害性と被害性を浮き彫りにした。一方で、「簡単な“敵”の作り方では現実味に欠ける」と話し、当事者性と同様に理解し難い相手の「人間の質感」さえも捉える安堂。2月の「Black History Month(黒人歴史月間)」に合わせ、小説家としての意識、葛藤や願いについて話を訊いた。

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2025年の目標は「空気を読まない」こと。“物申す友人”でいることがもたらすメリット

雰囲気を壊さぬよう「空気を読む」人は好かれやすい。でも実はそれ自体が人々を抑圧し、声を上げづらくしているのではないだろうか。“物申す友人”として異議を唱えることが、社会にポジティブな影響を与えるかもしれない。今、「空気を読まない」ことが必要な理由を、UK版『VOGUE』のライターが考える。

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気候危機の未来を大きく左右するエネルギー問題──声を届けるために行動する市民の姿

2024年末、第7次エネルギー基本計画およびNDC(温室効果ガスの排出量削減目標)に関して行われた審議会。そこで掲げられた今後のエネルギー政策の鍵となる目標数値、そして審議会自体の透明性の低さを問題視し、経産省前で抗議を行なった市民がいた。私たちが今からできるアクションも紹介する。

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日本語お上手ですね!──見た目で「外国人」だと決めつけてしまう危険性【TAIRAのノンバイナリーな世界 vol.6】

物事の“組み分け”に焦点を当て、新しい価値観や世界を導き出すTairaの連載第6弾は、「日本人/外国人」がテーマ。私たちは日常のなかでどのように相手の属性を判断しているだろうか。その基準が無意識的に見た目もしくは話す言語になってしまってはいないだろうか。Tairaのノンバイナリーな視点から深掘りする。

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あなたはマイノリティ?マジョリティ?──多層的なアイデンティティのなかで変化する特権性【TAIRAのノンバイナリーな世界 vol.5】
https://www.vogue.co.jp/article/taira-nonbinary-world-5

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あなたはマイノリティ?マジョリティ?──多層的なアイデンティティのなかで変化する特権性【TAIRAのノンバイナリーな世界 vol.5】

物事の“組み分け”に焦点を当て、新しい価値観や世界を導き出すTairaの連載第五弾は、「マジョリティ/マイノリティ」がテーマ。誰にでも複数のアイデンティティがあり、マジョリティとマイノリティ両方の要素を抱えて生きているのでは。それが暮らす場所や環境によって変化することも……。Tairaのノンバイナリーな視点から深掘りする。

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子どもを持たない移民女性として米大統領選を振り返る──「ヘイトスピーチや差別に慣れてはいけない」

2024年アメリカ大統領選挙で、ドナルド・トランプが47代目大統領に選ばれた。現地に暮らすマイノリティが置かれた状況や、市井の人々の権利はどうなるのか。移民女性として米ニューヨークに25年以上暮らす、ライターの佐久間裕美子が今回の選挙を振り返る。

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ADHDの私があなたに伝えたいこと──「やろうと思っていることが達成できない」

忘れ物が多い、課題が間に合わないなどの「不注意」症状と、じっとしていられない、落ち着かないなどの「多動性・衝動性」症状を特徴とするADHD(注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害)。この症状のあるUK版『VOGUE』のエディターが、“誰にでもある失敗の数々”から感じてきたことや、真の理解を深めることの重要性について思うことを赤裸々に明かす。

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ステレオタイプを脱却するビジュアルとは。パラリンピックで“描かれない”障害を専門家と考える

2024年夏に開催されたパリパラリンピック、今回はそこで描かれなかった障害にスポットライトを当てる。“感動ポルノ”として消費されない、ステレオタイプを脱するための障害者表象について、世界最大級のストックフォトサイトGetty Imagesで包括的なビジュアル制作に取り組む遠藤由理と考える。

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