米国時間の原油先物は2%下落した。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の複数の加盟国が、6月に原油生産の一段拡大を提案する見通しとの報道を受けた。写真は、ロシアの港湾都市ナホトカの石油ターミナル付近を航行するコンテナ船の様子。2022年8月、ナホトカで撮影(2025年 ロイター/Tatiana Meel)[ヒューストン 23日 ロイター] - 米国時間の原油先物は2%下落した。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の複数の加盟国が、6月に原油生産の一段拡大を提案する見通しとの報道を受けた。ただ、トランプ米大統領が対中関税を引き下げる可能性があるとの報道を受けて下げ幅は抑えられた。清算値は、北海ブレント先物が1.32ドル(1.96%)安の66.12ドル。米WTI先物は1.40ドル(2.2%)安の62.27ドルとなった。関係筋3人によると、一部の加盟国が5月に合意した量と同程度の増産を望んでおり、目標を堅持する加盟国と目標を上回る加盟国の間で緊張が高まっている。 もっと見る 私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
原油掘削が盛んなカナダ西部のアルバータ州政府は27日、トランプ米政権がカナダ製品への輸入関税を発動して歳入減と域内の景気減速をもたらした場合、2025―26会計年度(25年4月-26年3月)に52億カナダドル(35億米ドル)の財政赤字に陥るとの見通しを示した。写真はアルバータ州エドモントンで2021年10月撮影(2025年 ロイター/TODD KOROL) - 原油掘削が盛んなカナダ西部のアルバータ州政府は27日、トランプ米政権がカナダ製品への輸入関税を発動して歳入減と域内の景気減速をもたらした場合、2025―26会計年度(25年4月-26年3月)に52億カナダドル(35億米ドル)の財政赤字に陥るとの見通しを示した。24―25年度は58億カナダドルの財政黒字を見込んでおり、財政状況が急激に悪化する。トランプ米大統領は3月4日から輸入するカナダ産原油に10%、その他のカナダ製品に25%の輸入関税を課す方針を示した。カナダ連邦政府も輸入する米国製品に1550億カナダドル相当の報復関税を適用すると表明している。アルバータ州のホーナー財務相は記者団に「非常に多くの不確定要素があり、行動が予測不能で今後数日、数週間、数カ月のうちに何を言うのか言わないのか分からない米国の大統領がいる局面で、どうやって予算を組めば良いのか」と嘆いた。同州によると、25―26年度の歳入は従来見積もっていた810億カナダドルから740億カナダドルへ目減りする。財政収支は26―27年度、27―28年度もそれぞれ24億カナダドル、20億カナダドルの財政赤字を見込んだ。ホーナー氏は、米国が課す関税について原油は10%としつつ、他の製品は25%では米経済にとって持続不可能なので平均で15%になる公算が大きいとの見方を表明。その上でアルバータ州としてはトランプ氏の公式発言以外で関税計画の情報を得ることはできず、純粋に精一杯の合理的な推測をするしかないと付け加えた。ただ、米国がカナダからの輸入品に新たに課す関税がなかった場合でも、アルバータ州は25―26年度に29億カナダドルの財政赤字を計上する見通し。原油の国際価格下落や人口増加に伴う公共サービス逼迫、新たな減税の負担などが足を引っ張る。私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
4月22日、石破茂首相は、ガソリン価格を来月22日から1リットル当たり10円引き下げると表明した。鈴鹿で2017年撮影(2025年 ロイター/Toru Hanai)[東京 22日 ロイター] - 石破茂首相は22日夕、ガソリン価格を来月22日から1リットル当たり10円引き下げると表明した。使用量が増える7─9月に電気・ガス料金も補助する。物価高対策の一環で、与党の自民・公明両党が政府に対応を申し入れていた もっと見る 。ガソリンの値下げは、協議中の暫定税率の扱いが決まるまでの措置。重油・灯油についても5円、航空機燃料は4円、それぞれ引き下げる。電気・ガス料金の補助は、今後の燃料価格や電気料金の動向などを見極めた上で5月中に決定するという。私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
原油先物がアジア時間21日早朝、1%超下落した。米国とイランの核協議が進展し、供給懸念が和らいだ。写真は、石油の樽のミニチュアと上昇する株価グラフ。2024年1月、ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボ市で撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic) - 原油先物がアジア時間21日早朝、1%超下落した。米国とイランの核協議が進展し、供給懸念が和らいだ。20日2212GMT(日本時間21日午前7時12分)現在、北海ブレント先物は0.78ドル(1.15%)安の1バレル=67.18ドル、米WTI先物は0.77ドル(1.19%)安の63.91ドル。米国とイランは19日、核合意に向けた枠組みづくりに着手することで合意した。イランのアラグチ外相が発表した。米政権高官は協議で「非常に良い進展」があったと明らかにした。 もっと見る 私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab