
【GT300マシンフォーカス】主流派パイプフレームとは異なる挑戦。GAINER TANAX Zが秘める“量産ボディ”の可能性
スーパーGT GT300クラスに参戦する注目車種をピックアップし、そのキャラクターと魅力をエンジニアや関係者に聞くGT300マシンフォーカス。2024年の第7回は、今季より鳴り物入りで新規GTA-GT300車両としてデビューを果たした11号車『GAINER TANAX Z』が登場。設計開発段階から新型車両特有の苦しみを味わいつつ、その内側では“量産モノコック”を使用するという課題にも挑んだシーズンの変遷を、文字どおり生みの親である福田洋介氏に聞いた。
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「もう雨に呪われていますから。ウチにクルマを作るな、マシン(今季の新型モデル)も開発するな、みたいな感じの雰囲気に」
そう苦笑いを浮かべるのは、GT300クラスで長年トップチームの一角を形成するGAINER(ゲイナー)のチーム代表兼チーフエンジニアを務めながら、新型車両の設計製作における総指揮も執った福田洋介氏だ。
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【GT300マシンフォーカス】炎から再生した不死鳥HOPPYスープラ。新造リヤや前後サードエレメント初採用の意欲作
スーパーGT GT300クラスに参戦する注目車種をピックアップし、そのキャラクターと魅力をエンジニアや関係者に聞くGT300マシンフォーカス。2024年の第5回は、大観衆が見守るなか炎に包まれた悲劇を経て、まさに“不死鳥”のように甦った25号車『HOPPY Schatz GR Supra GT』が登場。2022年デビューの“初号機”から、再設計と新たなホモロゲーションも取得した2024年型“2号機”を含め、そのすべての設計を担ったチーフエンジニアの木野竜之介氏に話を聞いた。
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当時のJAF-GT規定マザーシャシー(MC)を熟成し、タイトルを獲得したのが2016年。さらに2020年から2年間はFIA-GT3規定のポルシェ911 GT3 Rを走らせた。そして2022年。満を持して……と言っていいかもしれない、つちやエンジニアリングの独自製作車両として誕生したのが当時のHOPPY Schatz GR Supraだった。
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【GT300マシンフォーカス】美ボディに秘める真の姿。apr LC500h GTの魅力は直線でなく車体と空力のバランス
スーパーGT GT300クラスに参戦する注目車種をピックアップし、そのキャラクターと魅力をエンジニアや関係者に聞くGT300マシンフォーカス。2024年の第4回は、昨季のデビュー以降、低く構えた“スタンス”で高いパフォーマンスを発揮するapr謹製のGTA-GT300規定モデル、31号車『apr LC500h GT』が登場。
エースカーとして、引き続きレーシングハイブリッド開発の中枢も担いつつ、先代プリウスPHVから大きく変化したディメンションにより、どんな車両特性に仕上がっているのか。自らが設計、製作、そしてトラックでのエンジニアリングと、誕生からすべてを見守って来た金曽裕人監督に話を聞いた。
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【GT300マシンフォーカス後編】満点評価も「悩み中」の最新ウラカンGT3エボ2。リヤ2本交換の“こだわり”を捨てて掴んだ完勝劇 | スーパーGT | autosport web
スーパーGT GT300クラスに参戦する注目車種をピックアップし、そのキャラクターと魅力をエンジニアや関係者に聞くGT300マシンフォーカス。前編と後編に分けてお届けする2024年第3回は、第2戦富士で完勝を飾った88号車JLOC Lamborghini GT3の伊与木仁チーフエンジニアに話を聞いた。 今季から古豪JLOCで88号車を担当することになった伊与木エンジニアは、チームへの加入や、はじめは先代モデルを使用する87号車METALIVE S Lamborghini GT3を担当する予定だったことを前編で明かした。今回の後編では、シーズン開幕後のマシンセットアップと第2戦完勝劇の裏側で起こっていた則竹功雄代表とのやり取りを語る。
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【GT300マシンフォーカス前編】共感した世界への想い。JLOC電撃加入の伊与木仁エンジニアが明かす驚愕エピソード
スーパーGT GT300クラスに参戦する注目車種をピックアップし、そのキャラクターと魅力をエンジニアや関係者に聞くGT300マシンフォーカス。2024年第3回は昨季最終戦の優勝に続き、シリーズ史上初の時間制“3時間”タイムレースとなった今季第2戦富士スピードウェイでも完勝を飾った88号車JLOC Lamborghini GT3が登場だ。
2023年シーズン第4戦より急きょの投入となったランボルギーニ・ウラカンGT3“エボ2”の素性はもとより、今季より古豪JLOCに電撃加入した伊与木仁チーフエンジニアに、自身の移籍にまつわるストーリーを伺った。
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「真相を言いますと、実は則竹さん(功雄JLOC代表)からは、もう何年も前からありがたいことに『もし一緒にやれる機会があったら、やってもらえないか』というお話は戴いていたんですよ。則竹さんもチームをさらにグローバルな舞台……そういった意味でのレースをもう一度やりたいというお気持ちもありました。ただ、私もHRC(ホンダ・レーシング)さんと契約したりしていたので、何年もお断りせざるを得ない状況だったんです」
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【GT300マシンフォーカス】空力と足回りで「リヤを助ける」。模索が続く新型アストンマーティン・バンテージAMR GT3エボ
スーパーGT GT300クラスに参戦する注目車種をピックアップし、そのキャラクターと魅力をエンジニアや関係者に聞くGT300マシンフォーカス。2024年の第2回は、今季よりGT300クラスへの復帰参戦を果たしたD'station Racingの777号車『D'station Vantage GT3』が登場。開幕戦でのエンジントラブルなど船出の苦しみを味わいつつも、改めてアストンマーティン・バンテージAMR GT3“エボ”となった新型モデルは明らかな進化を遂げているという。
同チームで2023年までWEC世界耐久選手権を戦ったエースの藤井誠暢と、アストンマーティン・レーシング(AMR)ファクトリードライバーであるマルコ・ソーレンセン、そして2022年のWEC富士でD’station Racingの表彰台獲得に貢献したチャーリー・ファグが2024年のスーパーGTで走らせる最新モデルの素性を、担当チーフエンジニアに聞いた。
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【GT300マシンフォーカス】最新フェラーリ296 GT3はまるでLMP3? 目指すはアンダー傾向を抑える“脚を動かす”クルマ作り
スーパーGT300クラスに参戦する注目車種をピックアップし、そのキャラクターと魅力をエンジニアや関係者に聞くGT300マシンフォーカス。2024年の初回は、今季から新規参戦を開始したPONOS RACINGが投入する、ミシュランタイヤ装着の『PONOS FERRARI 296』が登場。
ル・マン24時間を頂点とするWEC世界耐久選手権ではGTE版のドライブなどを通じて、本家フェラーリからも高い評価を得るケイ・コッツォリーノと、ファクトリードライバーとして日本のスーパーGT初挑戦を果たしたリル・ワドゥの注目ペアが操る最新世代のフェラーリ296 GT3は、一体どのような素性を持つ車両なのか。開幕戦の岡山国際サーキットで担当チーフエンジニアを直撃した。
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2021年よりスーパーGT復帰を果たした名門フェラーリの9号車『PACIFIC NAC CARGUY Ferrari』(2021~2022年)に続き、昨季2023年の『PACIFIC ぶいすぽっ NAC AMG』(メルセデスAMG GT3 2020、通称“エボ”)を挟み、ブランニューモデルの45号車『PONOS FERRARI 296』を走らせるのが、GT300クラスを筆頭に国内外で百戦錬磨のGT3経験を誇る田邊宏昭エンジニアだ。
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