
トライコン・ガレージが『デイトナ500』でカップ初挑戦。引退“直後”のトゥルーエクスJr.を起用
北米大陸を代表する3大ナショナルシリーズのひとつであるNASCARクラフツマン・トラック・シリーズに参戦するトライコン・ガレージは、現地時間1月16日付けでNASCARカップ・シリーズの2025年開幕戦『デイトナ500』に向け、オープンエントリーでのデビューを目指すと発表。そのドライバーには、昨季2024年限りでフルタイムからの引退を表明したばかりのマーティン・トゥルーエクスJr.を起用し、エントリーが実現すれば2017年のカップチャンピオンが56号車のトヨタ・カムリXSEをドライブすることとなる。
先日にも大掛かりな競技規則改訂版のブルテンを発表したNASCARは、この2025年シーズンに向けレース手順の変更や追加ペナルティの詳細を確定させるのと同時に、オープンエントリーを対象とする「新しいオープン免除の暫定規定」措置により、世界的な実績を誇る実力派ドライバーに対するスタートポジションを自動的に保証する措置を採用。これにより開幕戦『デイトナ500』へのエリオ・カストロネベスの出場が事実上確約されることとなり、大きな話題を集めている。
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またも“非”プレーオフからウイナーが誕生。ロス・チャスティンが待望の今季初優勝/NASCAR第30戦
当初のプレーオフ出場資格を持つ16名から、マーティン・トゥルーエクスJr.(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)らを含む4名が脱落して迎えた2024年NASCARカップシリーズ第30戦『ハリウッド・カジノ400』は、残り20周のリスタートで、そのトゥルーエクスJr.を出し抜いたロス・チャスティン(トラックハウス・レーシングチーム/シボレー・カマロ)が、こちらもレギュラーシーズン終了時点でプレーオフ出場権を逃した後の今季初勝利を獲得。これは「大きな出来事だ」と、いわゆる“スポイラー”の役割を演じて見せた。
ポストシーズン“Round of 12”の緒戦となったカンザス・スピードウェイの週末は、トラックハウス・レーシングのチームメイト同士であるチャスティンとダニエル・スアレス(シボレー・カマロ)の最速で始まった。
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史上最少僅差0.001秒決着! カイル・ラーソンが「ワイルドなフィニッシュ」で2勝目/NASCAR第12戦
カンザス・スピードウェイで開催された2024年NASCARカップシリーズ第12戦『アドベントヘルス400』は、ハイスピードカメラによる史上最小僅差の“フォトフィニッシュ”決着となり、クリス・ブッシャー(RFKレーシング/フォード・マスタング)を0.001秒差で撃破したカイル・ラーソン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)が今季2勝目、キャリア通算25勝目を手にしている。
カンザス州に位置するミドルバンクの1.5マイル(約2.4km)オーバルは、過去4戦をいずれもトヨタ陣営が制するなど、先代カムリが得意中の得意とするトラックとなってきた。それを反映するかのように、新型カムリXSEでの勝負となった今回も、フリープラクティス(FP)は昨年秋の勝者タイラー・レディック(23XIレーシング/トヨタ・カムリXSE)が、続く予選ではクリストファー・ベル(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)が今季初、同地3回目のポールウイナーを射止めてみせる。
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バイロンがポール・トゥ・ウインで今季2勝目、小林可夢偉は“仇敵”の襲撃に沈む/NASCAR第6戦
今季初のロードコース戦として豪華ゲストも話題を集めたNASCARカップシリーズ第6戦『エコーパーク・オートモーティブ・グランプリ』は、土曜のフリープラクティス(FP)から予選と最速タイムを記録し、セッション全制覇を成し遂げたウイリアム・バイロン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)が、早くも開幕戦デイトナに続く今季2勝目を達成。カップでのロードコース直近3戦中で2勝を挙げるなど“マイスター”と呼ぶべき強さを披露している。
自身2度目のカップシリーズ出場を迎えた小林可夢偉(23XIレーシング/トヨタ・カムリXSE)や、豪州王者として鳴り物入りで北米挑戦を続ける“SVG”ことシェーン-ヴァン・ギズバーゲン(トラックハウス・レーシングチーム/シボレー・カマロ)の今季カップ初戦として、多くの話題を振り撒いたサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)の週末は、フェニックス・レースウェイでデビューした新しい空力パッケージを備えたNext-Gen規定モデルの初走行ということで、各チームには20分×2回、合計40分間のトラック走行時間が与えられた。
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