
捕食者が少ない環境にいるカエルのほうが逃げる能力が高いと判明! - ナゾロジー
矛盾に思える事実がカエルたちの生存を支えていました。
スイスのチューリッヒ大学(UZH)と中国西師範大学が共同で行った研究によって、カエルの脳の大きさはカモフラージュ能力の高さと逆相関の関係にあることが示されました。
またカエルたちの脳の大きさとジャンプ力を周辺の捕食者の数(捕食圧)と比較したところ、捕食者が少ない環境にいるカエルたちのほうが、危険を察知するための大きな脳と素早く逃げるための筋肉質な後肢といった逃げるための戦略に依存しているという、直感に反する結果も得られました。
いったいどうして脳の大きさとカモフラージュ能力が逆相関したり、捕食者がいない環境にいるカエルたちのほうが逃げる能…
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「灰色の世界」にいる全色盲の人々が遺伝子治療で初めて赤色を視せた研究 - ナゾロジー
灰色の世界に新しい色が混じったようです。
23年にイスラエルのエルサレム・ヘブライ大学(HUJ)で行われた研究により、遺伝子変異によって完全に色盲だった被験者たちに対して遺伝子治療を行ったところ、赤色を認識できるように変化したことが示されました。
また治療効果は1年後も継続していることも確認され、研究者たちは遺伝子治療による色覚獲得への第一歩が得られたと述べています。
被験者たちは初めてみた赤色を、どのように感じたのでしょうか?
研究内容の詳細は2023年7月10日に『Current Biology』にて公開されました。
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色が識別できないとは医学的にどういう状態なのか?初めての「…
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「青い風景」がノスタルジーと自己肯定感の向上をもたらすと判明 - ナゾロジー
昔の楽しい思い出に浸り、幸せな気持ちになることはありますか?
そんな感情を呼び起こす「ノスタルジー(郷愁)」には、単なる感傷を超えた心理的な効果があることが、最新の研究によって明らかになりました。
なかでも、思い出の場所が「青い風景」である場合、その効果は一層強まるようです。
この興味深い発見は、英ケンブリッジ大学(University of Cambridge)の研究チームによって行われました。
研究では、どのような場所がノスタルジーを引き起こすのか、そしてその場所を思い出すことで人々の精神状態にどのような影響があるのか調べられました。
研究の詳細は、2025年5月16日付で『Curren…
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カジノの『青い光』があなたの財布を狙っている - ナゾロジー
青がゴーサインなのと関係があるのでしょうか?
オーストラリアのフリンダース大学(Flinders University)などで行われた研究により、カジノやオンライン賭博でよく見られる青色が強い照明環境の下では、人間の脳が損失に対して感じる心理的な抵抗が弱まり、本来はためらうようなリスクの高い賭けにも手を出しやすくなってしまう可能性が示されました。
研究では、人間の目の中にある特殊な細胞が青い光を強く感知し、その刺激が脳の扁桃体という「恐怖や不安を感じる部位」の働きを弱めることで、結果的にリスクに対する心理的な抵抗が和らぐ可能性を示しています。
実は、私たちが普段使っているスマートフォンの画面…
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地球の海は何十億年もの間、実は緑色だった - ナゾロジー
私たちが当たり前のように思い描く「青い海」や「青い惑星・地球」は、実は地球史のすべてに当てはまるわけではないかもしれません。
最近の研究からは、約30億年前から6億年前頃にかけて、地球の海の多くが今とは違う“緑色”を帯びていた可能性が強く示唆されています。
当時、海には還元型の鉄(Fe(II))が豊富に溶け込んでおり、やがて酸素を放出するシアノバクテリアなどの光合成生物によって酸化されることで、微細な酸化鉄が海水を漂うようになりました。
これらの粒子が紫外線や青い光を強く吸収し、水自体は赤色光を吸収するという特性が重なった結果、緑色の光だけが海の深い場所に届く“グリーンライト・ウィンドウ”が…
ナゾロジーhttps://kokagem.sakura.ne.jp/code-scrap/2025/06-19/rgb-cube/main.html
R と G と B は知覚への寄与度が異なるから、各チャンネルに割り当てる階調数を変えて節約する場合があるけど、最小値と最大値を固定して刻む方法では無彩色の灰色が得られないという課題がある。ぢゃあ灰色が作れる事を優先して、飽和した色が得られる事には こだわらず、なるべく知覚的に均等に近いパレットを作ったらどうなるか試しました。
#JavaScript #色

なぜ「青バラ」は存在しないのか? 生物が“青い色素”を作るのが難しい理由 - ナゾロジー
「青いバラ」は存在しないという話はよく耳にします。
そのため青いバラは“夢や奇跡の象徴”とされ、詩や小説にも登場しました。
バラの品種改良が驚くほど進んだ現代においても、真に青いバラはいまだ作られていません。市場で「青いバラ」として売られているものの多くは、白い花を人工的に染色したものです。
2004年には日本のサントリーとオーストラリアのフロリジン社が共同開発した「アプローズ(Applause)」というバラが、世界で初めて青色色素デルフィニジンを導入した遺伝子組み換え品種として発表されました。しかし、これも「青紫」に近い色合いであり、一般的にイメージされる鮮やかな青ではありません。
これは…
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脳トレゲームで神経痛の大幅な軽減に成功【オピオイド鎮痛薬レベル】 - ナゾロジー
フワフワと海を漂うクラゲのゲームをするだけで、どうしても治らなかった神経痛が和らぐ。
オーストラリアのニューサウスウェールズ大学(UNSW)の研究者たちが、そんな新しい治療の可能性を報告しました。
今回の研究では、在宅で行えるEEG(脳波)神経フィードバック型のゲームを活用して、神経障害性疼痛という難治性の慢性痛を抱える患者の痛みを軽減することに挑戦しています。
研究成果は2025年4月12日付の学術誌『The Journal of Pain』に掲載されました。
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神経の誤作動がもたらす「見えない痛み」脳トレゲームで脳を変え、痛みを軽くすることに成功
神経の誤作動がもたらす「見えな…
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