沖縄戦の戦没者全員の名前が刻まれた、「平和の礎(いしじ)」。
国籍や住民/軍人の区別なく刻銘され、1995年の設立から今年で30年を迎えます。
こちら『沖縄「平和の礎」はいかにして創られたか』は、その理念や建設経緯、遺族との関わりなど様々なエピソードをまとめた書籍。
(続く)→
#沖縄平和の礎はいかにして創られたか #高山朝光 #比嘉博 #石原昌家 #高文研 #平和の礎 #沖縄戦 #沖縄本
#まめ書房 #mameshobobooks
沖縄戦の惨劇「戦争マラリア」。
日本軍が八重山諸島の住民を、マラリアが蔓延する西表島のジャングルへ強制的に疎開させ、マラリア感染により3600人を超える死者を出した事件です。
写真①『沖縄「戦争マラリア」』と②『もうひとつの沖縄戦』は、その実像に迫るノンフィクション。
*
①,②が着目する波照間島では、教師に偽装して村に潜入した陸軍特務機関のスパイ”山下虎雄”が、暴力的に島を掌握。
「反対する者は首をはねる」と住民を脅し、全家畜の屠殺や井戸への毒の投入、そして西表島への強制移住を決行。
島の人口の3分の1にあたる約500人がマラリアで死亡しました。
*
こうした沖縄戦での”軍の実態”を、私達は何も知らされていません。
またかつて日本が沖縄やアジアの国々に行った加害にも、政府は向き合おうとしません。
自らの加害を隠し誤魔化し、被害者のせいにさえする…。
今も政界から芸能界まで蔓延する、この精神的な未熟さを、私達は恥ずべきでしょう。
*
#沖縄戦争マラリア #大矢英代 #あけび書房 #戦争マラリア
#もうひとつの沖縄戦 #石原昌家 #おきなわ文庫 #ひるぎ社
#カジムヌガタイ #比嘉慂 #講談社 #沖縄戦 #沖縄本
#まめ書房 #mameshobo #mameshobobooks
新刊「沖縄の生活史」(石原昌家・岸政彦 監修)入荷しました。
沖縄を生きる市井の人々が語った、自らのライフストーリー。
語り手100人に対し、それぞれ100人の聞き手が掘り起こした濃密な人生が、2段組・850ページに凝縮されています。
この本の特徴は二つ。
*
一つは、聞き手がプロの調査員ではなく、語り手の身近な人である事。
その信頼関係ゆえに、語り手は地元の言葉を気兼ねなく使い、自由闊達に話しています。
また聞き手も自分の期待する答えを求めたり、話の流れを無理に操作しません。
横道に逸れた話から、大切な物語が始まる事もあるのです。
*
もう一つは、5cmを超える”厚み”。
手に取るたびに体積と重量を感じ、指でページをめくるたびに分厚い未読ページが僅かずつ既読ページへと移っていく。
それらがスマホの画面スクロールには無い刺激となり、この本に詰まっている100人の人生と、沖縄の歴史の重みを伝えてくれるような気がします。
*
#沖縄の生活史 #石原昌家 #岸政彦 #沖縄タイムス社 #みすず書房 #生活史 #沖縄本
#まめ書房 #mameshobo #mameshobobooks
×
沖縄戦の戦没者全員の名前が刻まれた、「平和の礎(いしじ)」。
国籍や住民/軍人の区別なく刻銘され、1995年の設立から今年で30年を迎えます。
こちら『沖縄「平和の礎」はいかにして創られたか』は、その理念や建設経緯、遺族との関わりなど様々なエピソードをまとめた書籍。
(続く)→
#沖縄平和の礎はいかにして創られたか #高山朝光 #比嘉博 #石原昌家 #高文研 #平和の礎 #沖縄戦 #沖縄本
#まめ書房 #mameshobobooks
(続き)→ 90年に沖縄県知事となり、沖縄戦の継承と世界への平和発信を推進した、大田昌秀氏の下で礎の計画がスタート。
戦没者名簿の整備・建設場所の選定・デザインコンペなどの課題を一つずつクリアし、感動の除幕式を迎えるまでの経緯を、当時県庁職員として奔走した高山朝光氏・比嘉博氏が解説。
*
また沖縄戦研究者の石原昌家氏は、戦没者の名を一堂に示す礎が、戦跡を再現し戦争の結果を可視化する/遺骨が無い遺族には、刻銘された名前が遺骨の代替となる/礎の究極の根源は、人が生きた証として名を刻む行為にある…と所論を展開。
沖縄だけでなく、県外でこそ広く読まれるべき一冊です。