
「メタンを食べる」ウミグモが発見される - ナゾロジー
アメリカのオクシデンタル大学(Oxy)で行われた研究によって、深海に生息するウミグモ(海蜘蛛)が、自分の体にメタンを酸化してエネルギーを得る細菌を“飼育”し、それを食べることでメタン由来の栄養を得ている可能性が高いと発表しました。
海底から漏れ出すメタンを「ガス→細菌→動物」というルートで海洋生態系へ組み込むこの仕組みは、深海の炭素循環に新たな一手を示す発見です。
深海の小さなクモが担う“ガス食い”の役割とは、いったいどこまで広がっているのでしょうか?
研究内容の詳細は2025年06月16日に『Proceedings of the National Academy of Sciences』に…
ナゾロジー
クトゥルフ神話の怪物みたいな「未知の深海生物」 - ナゾロジー
深海生物たちの個性的な造形には驚くばかりです。
深海の調査において「未知の深海の新種を発見した」というニュースはよく報告されますが、米シュミット海洋研究所(SOI)2024年に行ったチリ沖の深海探査では、新種と見られる「未知の生物」が一挙に50種ほど発見されています。
ここではどんな奇怪な生物が見つかったのでしょうか?
目次
2024年1〜2月に行われたチリ沖探査の続編!新発見された「未知の生物」たち!
2024年1〜2月に行われたチリ沖探査の続編!
今回の調査は、シュミット海洋研究所が2024年1月8日〜2月11日にチリ沖で行った深海探査に続くものです。
研究チームは前回と同じ調査船…
ナゾロジー
幻の生物とされる巨大甲殻類「ダイダラボッチ」、実は世界中の深海にいた⁈ - ナゾロジー
深海探査の際、運がよければ稀に見つかる巨大な甲殻類「アリセラ・ギガンティア(Alicella gigantea)」。
なんと体長30センチを超えるこの深海生物はヨコエビ類(端脚類)のなかで世界最大種とされており、和名では日本に伝わる巨人にちなんで「ダイダラボッチ」と呼ばれています。
ダイダラボッチはこれまでの調査で稀少な生物と考えられていましたが、豪ウェスタン・オーストラリア大学(UWA)の研究で、実は世界の深海底の60%に分布している可能性が浮上したのです。
伝説ポケモンくらい珍しいと思っていたら、わりと普通にいるモンスターだったのかもしれません。
研究の詳細は2025年5月21日付で科学…
ナゾロジー
”生きた”シーラカンスの撮影に成功!インドネシアの水深144mで優雅に泳いでいた - ナゾロジー
もし、あなたのすぐ足元の海の奥底に、4億年もの間ほとんど姿を変えずに生き続けている“恐竜以前の魚”が今も静かに暮らしているとしたら、信じられるでしょうか?
2024年10月、インドネシア・モルッカ諸島沖にて、フランスの海洋探査団体「Unseen Expeditions」のダイバーが、水深144メートルという極めて深い海で、野生のシーラカンスを目撃。
自然環境下で直接撮影することに成功しました。
この発見により、これまでの生息域や行動パターンに関する定説が見直され、生態研究に新たな視点がもたらされることになりました。
この研究成果は、2025年4月23日付の科学雑誌『Scientific Re…
ナゾロジー
人類が探査済みの深海底は「全体の0.001%にすぎない」と明らかに - ナゾロジー
深海とは水深200メートルより深い海域を指し、地球表面の66%を占める最大の生態系です。
特に深海底は多様な生態系を維持しながら、酸素の供給や気候調整を行い、地球の健康を保つうえで欠かせない役割を担っています。
しかし米スクリップス海洋研究所(SIO)らの最新調査で、人類は深海世界をほとんど知らないことが浮き彫りになりました。
研究チームによると、1958年以降に実施された深海探査で、視覚的に観測済みの深海底は全体の0.001%にしかすぎないことが明らかになったのです。
研究の詳細は2025年5月7日付で科学雑誌『Science』に掲載されています。
目次
人類は深海世界…
ナゾロジー