オストベルグが滑り込みでERCフル参戦継続を表明。4月の開幕戦には総勢82台が集う | ニュース | autosport web

 近年はERCヨーロッパ・ラリー選手権のフル参戦プログラムを主軸に据え、キャリアを通じて共闘する『シトロエンC3ラリー2』をドライブしてきたマッズ・オストベルグ

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2025年もフル参戦継続を目指すマッズ・オストベルグ「まだ、そこまでには至っていない」/ERC
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2025年もフル参戦継続を目指すマッズ・オストベルグ「まだ、そこまでには至っていない」/ERC

 昨季2024年もタイトル候補の一角としてシーズンのスタートを切りながら、相次ぐ不運やアクシデントでERCヨーロッパ・ラリー選手権の“完走”を阻まれていたマッズ・オストベルグが、改めて2025年のフル参戦とタイトル獲得に向けて「懸命に取り組んでいる」と、来る新シーズンへの意欲を示した。  ニュージーランド出身ヘイデン・パッドン(ヒョンデi20 Nラリー2)が、地元のアジア・パシフィック・ラリー選手権の制覇とともにERCヨーロッパ・ラリー選手権の連覇を決めるなか、ERCで2度の優勝経験を持つオストベルグは、7月に開催された『ラリー・ディ・ローマ・カピターレ』にて不幸な事故に遭遇。

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イタリアン“スペシャリスト”の饗宴。地元クルニョーラが超接近戦から抜け出し大会連覇/ERC第5戦

 世界的に有名なコロッセオ前のSSSで幕を明けたERCヨーロッパ・ラリー選手権第5戦『Rally di Roma Capitale(ラリー・デ・ローマ・キャピタル)』は、首位の初日リードがわずか0.7秒、明けた最終日のオープニングSSを終え、トップ6全体のギャップが9.1秒という僅差の接近戦が繰り広げられるなか、地元イタリアの国内選手権王者アンドレア・クルニョーラ(シトロエンC3ラリー2)が快走。  同じくピレリタイヤを装着するシモーネ・カンペデッリ(シュコダ・ファビアRSラリー2)を最終的に22.3秒差まで突き放し、昨季に続く大会連覇でERC通算2勝目を飾っている。

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地元出身リンナマエが快挙。最終パワーステージで9.3秒差を逆転しGRヤリス・ラリー2がERC初勝利

 ERCヨーロッパ・ラリー選手権第4戦として、7月5~7日に超高速フラットサーフェースを特徴とするグラベル戦『ラリー・エストニア』が開催され、地元出身の若手スター候補生が激しいデッドヒートを繰り広げる展開に。ともにイベント会期直後の7月8日に誕生日を迎えたゲオルグ・リンナマエ(トヨタGRヤリス・ラリー2)とロバート・ヴィルヴェス(シュコダ・ファビアRSラリー2)が競技初日からシーソーゲームを演じ、最終パワーステージで9.3秒の差を逆転したリンナマエが初優勝を達成。今季デビューのトヨタ製ラリー2モデルにとっても、これが欧州選手権初制覇となった。  季節外れの天候が一時的に回復したものの、初日から荒天に見舞われた予選ステージでは、ミシュランタイヤを装着するトヨタGRヤリス・ラリー2のリンナマエが、地の利を活かして早々にトップタイムを記録。ERC通算4勝のニコライ・グリアジン(シトロエンC3ラリー2)や、元フィンランド王者ミッコ・ヘイッキラ(トヨタGRヤリス・ラリー2)を抑え込んだ。

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ブノワ・トレルイエの新チームから参戦するヨアン・ボナートが高速ターマック戦を連覇/ERC第2戦

 スペイン領内のグランカナリア島で5月2~4日に開催されたERCヨーロッパ・ラリー選手権第2戦『ラリー・イスラス・カナリアス』は、今季よりシリーズ参入を果たしたブノワ・トレルイエ率いる新チーム、トラジェクタス・モータースポーツから参戦のヨアン・ボナート(シトロエンC3ラリー2)が、完璧なパフォーマンスを披露してERC通算3勝目を記録。今季カレンダー中の3戦のみ出場を予定するフランス出身の“ターマック・マイスター”が、まずはプログラム初戦で勝利を飾ってみせた。

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シモーネ・テンペスティーニが初優勝。マックス・マクレーもJr.部門を制覇/ERC開幕戦

 今季よりオールグラベルへと一新され、4月12~14日に開催されたERCヨーロッパ・ラリー選手権開幕戦『ラリー・ハンガリー』は、ラリー2規定注目の新型車種『トヨタGRヤリス・ラリー2』を含むトップランナーが次々に脱落する波乱の展開に。  そんななか元ジュニアWRCチャンピオンのシモーネ・テンペスティーニ(シュコダ・ファビアRS ラリー2)がシリーズ初優勝を達成し、マシュー・フランチェスキーニ(シュコダ・ファビアRSラリー2)、ミクロス・チョモス(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)のシュコダ勢が表彰台を独占する結果となった。

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ERC王者ヘイデン・パッドン、対抗馬マッズ・オストベルグともに愛機不変でタイトル“防衛×挑戦”へ

 昨季2023年にERCヨーロッパ・ラリー選手権へのフル参戦を開始し、開幕戦勝利から2位4回、3位1回の安定した戦績で見事にシリーズチャンピオンを獲得したヘイデン・パッドンが、タイトル防衛に向けERCへの継続参戦を表明。引き続きイタリアのBRCレーシングチームとの共闘で、ピレリを装着したヒョンデi20 Nラリー2をドライブする。  一方、その対抗馬と期待されるWRC世界ラリー選手権経験者のマッズ・オストベルグも、一時は「引退も考えた」という深刻なスランプからの復活勝利を契機に、同じくミシュランを履くシトロエンC3ラリー2でのシリーズ復帰を宣言した。

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