『頭文字D』カラーで日本の峠最速に。グリアジンがWRC2完勝「しげの先生にありがとうと伝えたい」

 11月24日、日本の愛知・岐阜県を舞台に開催された2024年WRC世界ラリー選手権第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2024』のWRC2クラスに出走したニコライ・グリアジン(シトロエンC3ラリー2)がクラス優勝を飾った。  シトロエン・レーシングのC3ラリー2に乗って今シーズンを戦ってきたグリアジンは、迎える日本ラウンドへ向けて自身のマシンに人気漫画『頭文字D』にモチーフを得たカラーリングを施して臨んだことで注目を集めていた。

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『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う

 11月21日~24日にかけて、愛知・岐阜を舞台に開催されている2024年WRC世界ラリー選手権第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2024』。今季ラストラリーということで、最高峰クラスのトヨタとヒョンデの選手権争いが繰り広げられる一戦だが、そのサポートシリーズであるWRC2クラスに、ひと際注目を集めている一台がエントリーした。  それは、人気漫画『頭文字D』にて主人公・藤原拓海が乗っているAE86とおなじカラーリングが施されたシトロエンC3ラリー2だ。白と黒のツートーンで彩られた“パンダC3”には、リヤドア付近に『藤原とうふ店』の文字が刻まれている。そのマシンを操るのは、ロシア出身で現在はブルガリア国籍でエントリーしているニコライ・グリアジンだ。

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地元出身リンナマエが快挙。最終パワーステージで9.3秒差を逆転しGRヤリス・ラリー2がERC初勝利

 ERCヨーロッパ・ラリー選手権第4戦として、7月5~7日に超高速フラットサーフェースを特徴とするグラベル戦『ラリー・エストニア』が開催され、地元出身の若手スター候補生が激しいデッドヒートを繰り広げる展開に。ともにイベント会期直後の7月8日に誕生日を迎えたゲオルグ・リンナマエ(トヨタGRヤリス・ラリー2)とロバート・ヴィルヴェス(シュコダ・ファビアRSラリー2)が競技初日からシーソーゲームを演じ、最終パワーステージで9.3秒の差を逆転したリンナマエが初優勝を達成。今季デビューのトヨタ製ラリー2モデルにとっても、これが欧州選手権初制覇となった。  季節外れの天候が一時的に回復したものの、初日から荒天に見舞われた予選ステージでは、ミシュランタイヤを装着するトヨタGRヤリス・ラリー2のリンナマエが、地の利を活かして早々にトップタイムを記録。ERC通算4勝のニコライ・グリアジン(シトロエンC3ラリー2)や、元フィンランド王者ミッコ・ヘイッキラ(トヨタGRヤリス・ラリー2)を抑え込んだ。

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