25歳メベリーニが今季8人目の勝者に。そしてパッドンが2年連続のヨーロッパ王座を獲得/ERC第8戦

 タイトル決定の天王山で迎えた2024年ERCヨーロッパ・ラリー選手権最終戦『Rally Silesia(ラリー・シレジア)』が10月11~13日にポーランドで開催され、前戦ウェールズで初表彰台を獲得したチームMRFタイヤのアンドレア・メベリーニ(シュコダ・ファビアRSラリー2)が、シリーズ初優勝を達成して今季8人目のウイナーに。そしてレグ1首位から最後はセーフティクルーズに移行し、3位表彰台でフィニッシュした王者ヘイデン・パッドン(ヒョンデi20 Nラリー2)が、欧州選手権連覇を決めている。  雨絡みとなった前戦『JDSマシーナリー・ラリー・ケレディジョン』では、チャンピオンが予選ステージ最速から一度もラリーリーダーの座を譲ることなく快勝。スタンディング上でも優位を保ってポーランド南部の最終戦に乗り込んできたが、最初の予選ステージはタイトル獲得への野望に燃えるライバル、マシュー・フランチェスキーニ(シュコダ・ファビアRSラリー2)の最速で幕を開けた。

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ERC王者ヘイデン・パッドン、対抗馬マッズ・オストベルグともに愛機不変でタイトル“防衛×挑戦”へ

 昨季2023年にERCヨーロッパ・ラリー選手権へのフル参戦を開始し、開幕戦勝利から2位4回、3位1回の安定した戦績で見事にシリーズチャンピオンを獲得したヘイデン・パッドンが、タイトル防衛に向けERCへの継続参戦を表明。引き続きイタリアのBRCレーシングチームとの共闘で、ピレリを装着したヒョンデi20 Nラリー2をドライブする。  一方、その対抗馬と期待されるWRC世界ラリー選手権経験者のマッズ・オストベルグも、一時は「引退も考えた」という深刻なスランプからの復活勝利を契機に、同じくミシュランを履くシトロエンC3ラリー2でのシリーズ復帰を宣言した。

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