ホンダのダルベルトが今季初勝利から週末2勝。プジョーの新鋭も初優勝/TCRオーストラリア第5戦

 南半球サマーバカンス明けの1戦として、8月2~4日にクイーンズランド・レースウェイで争われたTCRオーストラリア・シリーズ第5戦は、元王者トニー・ダルベルト(FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR/ホンダ・レーシング・チーム・ウォール)が週末3ヒート中で2勝を飾るスピードを披露。さらにレース2では、古豪ギャリー・ロジャース・モータースポーツ(GRM)に所属する新鋭ライアン・カシャ(プジョー308 TCR/チーム・バルボリンGRM)が、リバースポールの好機を捉えてシリーズ初優勝を飾っている。  6月初旬に旧タイレムベンドことザ・ベンドにて開催された第4戦から、約2カ月のインターバルを経て再開されたシリーズは、レースウイークを前に悲しいニュースで幕を開けることに。2019年の新規開催以降、オーストラリア大陸が誇る“聖地”での新たな国際イベントに育てようとの意気込みで実施されてきた『バサースト・インターナショナル』が、実質3回目となる今季限りでその役割を終えることとなった。

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FL5型シビックRに乗る伏兵が3戦2勝の金星。新王者も今季初勝利/TCRオーストラリア第3戦

 裁定のドタバタ劇が続くTCRオーストラリア・シリーズは、4月12~14日にフィリップアイランドで第3戦が開催され、土曜レース1は2022年王者かつポールシッターでもある“渦中の人”トニー・ダルベルト(FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR/ホンダ・レーシング・チーム・ウォール)が、オープニングラップの波乱で勝機を逸して新王者ジョシュ・バカン(ヒョンデi30 N TCR/HMOカスタマー・レーシング)が今季初勝利を手にすることに。  続く日曜は、結果的にダルベルトを“撃墜”するかたちとなっていたブラッド・ハリス(FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR/エクスクルーシブ・スイッチボード・ウォール・レーシング)が覚醒し、連勝の“金星”を挙げている。

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ホンダの元王者がFL5型シビックで初優勝も「短縮ノーポイント」裁定に“抗議”の欠場/TCR豪州第2戦

 早くも2024年の第2戦を迎えた南半球はオーストラリア大陸のTCRオーストラリア・シリーズは、3月15~17日にシモンズプレイン・レースウェイで決勝3ヒートが争われたものの、赤旗短縮レース1の裁定を巡って抗議の応酬が続く後味の悪い結末に。結果「プロフェッショナルに反した」決定に抗議した2022年王者かつ週末レース1勝者のトニー・ダルベルト(FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR/ホンダ・レーシング・チーム・ウォール)が、レース3を欠場する事態となった。  開幕戦のサンダウンから2台減の参戦13台による勝負となったタスマニアの週末は、今季よりQ1、Q2のステージ方式に変更された予選で新王者ジョシュ・バカン(ヒョンデi30 N TCR/HMOカスタマー・レーシング)を撃破したホンダの元王者が、まずレース1に向けたポールポジションを手中に収める。

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王者のヒョンデがポール獲得も、新型デビューを控えるプジョー308が3連勝/TCRオーストラリア開幕戦

 夏の終わりのシーズンインとなるTCRオーストラリア・シリーズ開幕戦が、2月10~11日にサンダウン・レースウェイで開催され、今季よりQ1、Q2のステージ方式に変更された予選では、新王者ジョシュ・バカン(ヒョンデi30 N TCR/HMOカスタマー・レーシング)がポールポジションを獲得する幕開けに。  しかし決勝3ヒートでは古豪ギャリー・ロジャース・モータースポーツ(GRM)のプジョー308 TCR艦隊が躍動し、オープニングとレース3はベン・バルグワナ(GRMハンチャ・レーシング)が、レース2は予選メカニカルトラブルで走行不能となっていたジョーダン・コックス(GRMチーム・シェフラー)が制す結果となり、今季中盤に新型モデル投入を控えるプジョー勢が週末3連勝を成し遂げた。

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