ホンダのエース不在のなか新型プジョーが2勝目。王者バカンが初の連覇を達成/TCR豪州最終戦

 今季限りでその役目を終えることがアナウンスされている『The Bathurst International(バサースト・インターナショナル)』での最終戦を迎えたTCRオーストラリア・シリーズ第7戦は、新型モデル増殖のニュースや前戦で発生したアクシデントの余波が残るなか、レース2ではジョーダン・コックス(プジョー308 TCR/シェフラーGRM)が2代目『プジョー308 P51 TCR』での2勝目を獲得。  そしてザック・スーター(アウディRS3 LMS 2/タフリフト・レーシング)の挑戦を退けた王者ジョシュ・バカン(ヒョンデ・エラントラN TCR/HMOカスタマー・レーシング)が連覇を決め、シリーズ初となる2度目の王座に輝いている。

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ホンダの元王者トニー・ダルベルトは惜敗。アウディの新鋭が3戦2勝と躍進/TCRオーストラリア第4戦

 豪州大陸南部、サウスオーストラリア州に位置する旧タイレムベンドこと“ザ・ベンド”にて、6月1~2日に争われたTCRオーストラリア・シリーズ第4戦は、元王者トニー・ダルベルト(FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR/ホンダ・レーシング・チーム・ウォール)と、終始首位争いを展開したジョーダン・コックス(プジョー308 TCR/シェフラーGRM)が、オープニングヒートで今季2勝目を獲得。続く2ヒートは選手権ランク2位で週末に乗り込んできたザック・スーター(アウディRS3 LMS 2/タフリスト・レーシング)が連勝劇を飾り、新たなポイントリーダーに浮上している。

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王者のヒョンデがポール獲得も、新型デビューを控えるプジョー308が3連勝/TCRオーストラリア開幕戦

 夏の終わりのシーズンインとなるTCRオーストラリア・シリーズ開幕戦が、2月10~11日にサンダウン・レースウェイで開催され、今季よりQ1、Q2のステージ方式に変更された予選では、新王者ジョシュ・バカン(ヒョンデi30 N TCR/HMOカスタマー・レーシング)がポールポジションを獲得する幕開けに。  しかし決勝3ヒートでは古豪ギャリー・ロジャース・モータースポーツ(GRM)のプジョー308 TCR艦隊が躍動し、オープニングとレース3はベン・バルグワナ(GRMハンチャ・レーシング)が、レース2は予選メカニカルトラブルで走行不能となっていたジョーダン・コックス(GRMチーム・シェフラー)が制す結果となり、今季中盤に新型モデル投入を控えるプジョー勢が週末3連勝を成し遂げた。

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