「GPUをさ、がんがん回してめちゃくちゃ計算して、ハッシュ値の正解を探しあてると、採掘成功!って言ってコインもらえるわけでしょ?」
「まあ、だいたいそうね」
「で、成功するとまたブロックチェーンが伸びて、計算がむつかしくなるわけよね」
「うん。そういうことらしい」
「ハッシュ値って情報だし、情報って言葉じゃない? これってさ、見方を変えると、世界中のコンピュータが寄ってたかって『次の言葉』を探し当てる創作活動って言えない?」
「創作…かあ、リレー小説みたいな?」
「そうそう、世界最大で最長のリレー小説!」
「誰が読むんだよ」
「世界中のコンピュータが! 今だって超高速で読んでるでしょ!」
「ま、まあそうだね」
「その原稿料がまたコインになって新作のハッシュ値に支払われるわけよ! いいなあー、私もやりたい!」
「マイニング? 電気代かかるよ?」
「まあ、電気代は仕方ないにしても、ほおっておいたら勝手にお話の続きが計算されて書かれるわけよ! いいなあ。夢みたい」
「という現実逃避をしていたわけね。わかったからとっととお話の続き書きなさいね」
「ぶえぇーい><」#500SS
わー!すごーい!なにこれー!
はははは、昔の自動車さ。
へんなのー、この丸いのは?
それはハンドル。それで車の向きを変えるんだよ。
ふーん。ここに話しかければいいの?
いや、音声入力には対応していないよ。
じゃ、どう行先をおしえたらいいの?
もちろんそのハンドルを回して自分で操作するのさ。
へえ、これ回せば動くんだ。
それだけじゃない、沢山のレバーやペダルやスイッチを操作して『運転』しなきゃだめだ。
ええっ!運転って自動じゃないの?
そう自動じゃない。人間が運転するんだよ。
うっそだぁ、さっき自動車って言ったじゃない。どこが自動なの?
さあて、少なくとも運転は自動じゃないなあ。
そんなこと人間がやるわけ?危なくない?
もちろん、危ない。だから免許が必要だったのさ。
へええ、昔は危ないことしていたんだねえ。
だからお年寄りからは免許を返納してもらおうなんて運動もあったね。そんな人の代わりに運転するプロのドライバーなんてのもいたなあ。今は全部AIだけどね。
そっか、ドライバーをインストールしないと自動で動かないんだ。入れたらやっと自動車になるんだね。#500SS

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ちょー久々ですけんど、 #500ss ってタグで過去の500文字劇場も見れますですわーん。
ってことでまだゴロゴロうだうだしまーすw
妹の口癖は「その話はn度めよ」だ。もちろんnは毎回カウントされる。
常に機械で会話を記録してんだもんな。同じ問いかけがあったら、君が以前行ったのと同じ返答をその録音で返してくるんだ。
これで君は二度と同じ答えをしなくてよくなったと喜んでいたわけなんだが、おかげで周りの者は君の肉声を聴きたいなら、何か新しい話をしなくてはならなくなってしまった。
僕は面倒で「おはよう++n」なんて挨拶をしていたんだが、AI化された機械であっけなく看破されてしまって、以来試すようなことをしなくなったな。
君に言い寄ってくる男も居たようだが、同じように撃退されていたっけ。最近では他のAI会話システムと連携して語彙学習したり、音声合成で完全自動返答するようにもなっているようじゃないか。
そんな君を見ていると、なんだか言葉の檻に自分から入ってしまっているような気がするよ。そして檻の中から助けを求めているようにも見えるのは気のせいかな?
なんてね、少し照れくさいが、まず文章で問いかけを書いて見たよ。目の前で読み上げたら、君はどう反応するかな?口を開いてくれるだろうか?
#500SS
「子供にも読める平易な言葉を組み合わせ、でもちょっと高度な用語をちりばめて興味を引いて読んでもらうんだ。海賊は楽しいぞってお話を。真剣に読めば仲間を思う気持ちや善悪の捉え方なんかもわかる。お話を読んで世界を夢見て船出するような大人を育てること。それが…」
「…私は文章原稿の妖精…。それが貴方の望み?」
「何だ君は? 突然現れたな。まあそう、それが望みではあるが?」
「そして子供たちの将来の夢をリアルに描く、と。本当に素晴らしいわ」
「ありがとう。例えファンタジーでも、なるべくリアルに、本当の事のように書くのが僕の売りなんだ」
「ええ、認めます。これは良い原稿。そのまま翻訳して実行すれば正しい結果がえられそう」
「一体君は何をいってるのだ?」
「言ったでしょ、私は原稿(スクリプト)の妖精。翻訳者(インタプリタ)に渡せる、間違い(エラー)のない原稿を探しているの。たとえ今は環境がなくて動作できないとしてもね」
「すまん。何のことだか」
「貴方の原稿、リアルな海賊を描いてるのよね?」
「ま、まあ、そうだが」
「よし、通報!」
「えっ!?」
#500ss
・『はたらくくるま!オクラホマミキサー車』
・『90億の神の御値段』(A.C.クラーク先生ごめんなさい)
・『2001年府中の旅』(府中大戦争なんてのも)
・『銀河鉄道の昼さがり』
・『ジョンケージの5分45秒をモールス信号で表現してみた!』
・『トキを描ける少女』
・『誇張の夢』
・『ドクター・プランク』
・『フェイクニュース~この報道はフィクションです』
・『こう書く気?どうだい?』
・『中二病でもこしいたい』
・『ウォーキングTED』
・『原潜かけ流し』
などなど…。人類の共通無意識のボツ作墓場の外れ(たぶんダジャレ地域)から掘り出して、タイトルだけはメモできたのはいいけれど、内容すっかり忘れちゃったお話の数々…。
ほとんどダジャレじゃん! でもこれメモしたときはオチも思いついてたはずなのに…。うーにゅ、きっと面白いと思ったのよねえ。どんなお話だっけなあ?
今夜、あなたの夢の中に答えが出てきたらおしえてくださいね。
わたしもきっと、同じ夢を見ていますから。
(でも目覚めるとわすれちゃうんだなこれが)
#500ss
システム管理者は、何も起きないようにするのが仕事。例えるならサッカーのゴールキーパーのようなもの。失敗したら点を取られてしまうけれど、自分から点を取りに行くようなことはない。てかしちゃだめだよね。
ところが、ある企業ではシス管が目立った業績(つまりは売り上げとか)があげられていないということで減給にしてしまったそうなんだ。ゴールキーパーがシュートを打てないから減給というようなものだね。
で、結局その会社で一人しかいなかったシス官さんは辞めてしまって(あたりまえだね)システム管理をすべて外部の会社にアウトソーシングするしかなくなり、やっぱり大損してしまった。なんてのが現代のイソップ童話なんだってさ。
そんなツイートを見かけた僕は彼女に解説をしていた。
「ばっかじゃないの」
システム管理の大事さや作業を上司にアピールすることも大切だよね。って話になるのかと思っていたら、彼女の反応はちょっと違った。
「『会社の重要なデータをクラックされました! 身代金を払えって言われてます!』って言って自分で身代金もらえばいいじゃん」
「いや、だめですからそれ」
#500ss
全ての人は悩んでいる。乗るか、反るか、売るか、買うか、生きるべきか、死ぬべきか、それが問題ってわけ。
で、僕には持論がある。イエスかノーかで悩むってことは、その人はどっちかというとイエスにしたい希望か欲望があるわけなんだよね。背中を押してもらいたいってやつ。
だから、僕はその役を買って出ることにした。ここにコールしてきたら「イエス!やっちゃいなよ!」っていうだけの簡単なサービスさ。
最初は僕が一人電話の前に座っているだけだったんだけど、どこかの偉い人からの相談にイエスしてから話題になって、あれよあれよと事業拡大。今じゃたくさんのオペレーターを雇って、イエスって言い続けてもらっている。こんなの機械でもいいかと思ったのだけれど、人間が対応するのがやっぱりいいみたい。そんな簡単な仕事ならって雇用促進にもなったし、経済効果も上がったとかで表彰されたところさ。料金は寄付。いいねと思ったら好きな額を振り込んでもらうだけ。でも最近は創業者の僕に直接コールできるプレミアムサービスを検討中なんだ。
経済制裁にイエス!ミサイル発射にイエス!悩んだらまずお電話ください。
#500ss
ここは、正義の味方の寄り合い所、独立正義者連合の日本支部(を兼ねている居酒屋)だ。日本在住でフリーの正義の味方は1割引で利用できる。そのため毎晩のように幾多の正義の味方が日々のストレスを解消しにやってくるのだ。
「ほんと、最近ふえましたよね」と、周りを見渡し青マスクの男が言う。
「簡単な自己実現だからなあ」と連れの赤マスク。
人に尊敬され、スゴイと言われたい。そんな欲求をかなえるのに正義の味方は最適な方法なのだ。ちょっとした悪を正すことで正義を名乗れるし、場合によっては日本はおろか世界中で称賛されるヒーローになれるかもしれない。
しかし、皆がこぞって正義をし始めたため、いまやプロで生活をまかなえるヒーローは供給過多。多くの正義の味方はフリーやインディーズで小粒の正義を行っては糊口を凌いでいる状況だ。
「真面目な話さ、プロデビューしても生き残れるのは一部だって話だぜ」
プロとして大手に採用されても、いったんその契約が追わればまたフリーに戻ってしまう。正義の道は長く険しいのだ。
「やっぱり、宣伝ですかねえ」
「嫌な世の中になったもんだなあ」
#500ss