80年前の今日・1945年4月8日夜、波照間島から西表島への「強制疎開」が始まりました。
八重山や宮古諸島の住民を、マラリアが蔓延する僻地へ日本軍が強制的に移住させ、感染により多くの死者を出した惨劇「戦争マラリア」の一例です。
書籍『沖縄「戦争マラリア」』などにその詳細が。
(続く)→
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沖縄戦の惨劇「戦争マラリア」。
日本軍が八重山諸島の住民を、マラリアが蔓延する西表島のジャングルへ強制的に疎開させ、マラリア感染により3600人を超える死者を出した事件です。
写真①『沖縄「戦争マラリア」』と②『もうひとつの沖縄戦』は、その実像に迫るノンフィクション。
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①,②が着目する波照間島では、教師に偽装して村に潜入した陸軍特務機関のスパイ”山下虎雄”が、暴力的に島を掌握。
「反対する者は首をはねる」と住民を脅し、全家畜の屠殺や井戸への毒の投入、そして西表島への強制移住を決行。
島の人口の3分の1にあたる約500人がマラリアで死亡しました。
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こうした沖縄戦での”軍の実態”を、私達は何も知らされていません。
またかつて日本が沖縄やアジアの国々に行った加害にも、政府は向き合おうとしません。
自らの加害を隠し誤魔化し、被害者のせいにさえする…。
今も政界から芸能界まで蔓延する、この精神的な未熟さを、私達は恥ずべきでしょう。
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ウクライナやパレスチナで多くの住民が殺戮される事態に、非人道的だとの声が上がるのは当然でしょう。
しかし沖縄戦を振り返れば、戦争の現場で軍隊にルールや人道など期待できない事、巻き込まれる住民にとって敵軍だけでなく友軍も恐ろしい加害者となる事は、明白です。
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10代半ばの少年がスパイや特攻をさせられた鉄血勤皇隊・護郷隊。
3600人もの住民が死んだ、強制疎開によるマラリア禍。
住民を殴って食料を奪い、壕を追い出し、スパイの濡れ衣で斬殺した日本軍。
農民に偽装した日本兵や、女性や子どもからのゲリラ攻撃に怯え、捕虜にすべき住民まで殺した米軍。
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沖縄戦や戦後の米軍統治から現在まで、沖縄の人々がどれほど生命・財産を奪われ、人権を踏みにじられ、非人道的に扱われてきたか。
海外の戦争のみならず、私達には沖縄という見つめるべき対象がすぐそばにあるというのに、いつまで目を逸らし続けるのでしょうか。
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明日8月15日は終戦記念日。
しかし本当にこの日、戦争が終わったのでしょうか?
沖縄ではその後も日本兵が山に籠り、敗戦を知らせた住民を殺すなどの惨劇が。
最後の部隊の降伏は9月、さらに10月まで抵抗が続いたとの証言も。
8.15を終戦とする事は、沖縄への視点が欠けていないでしょうか。
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また戦争と言えば、”空襲”か”兵隊同士の戦闘”ばかりが語られがちです。
一方、沖縄戦で日本軍が行った、
・教師などに偽装した軍のスパイを村へ潜入させ、住民を監視
・10代の少年少女を徴用し偵察兵や狙撃兵・戦車への特攻隊員に
・マラリア発生地域へ住民を強制疎開させ、多くの病死者を出す
・軍事行動の障害となる負傷兵や住民を殺害/自決を強要
・あらぬ疑いで住民を米軍スパイと見なし、家族全員を斬首
などの行為は知られていません。
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写真の書籍には、沖縄の人々が体験した、戦争の”裏の顔”が炙り出されています。
それは実に醜く残虐ですが、私達は目を背けてはならないのです。
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80年前の今日・1945年4月8日夜、波照間島から西表島への「強制疎開」が始まりました。
八重山や宮古諸島の住民を、マラリアが蔓延する僻地へ日本軍が強制的に移住させ、感染により多くの死者を出した惨劇「戦争マラリア」の一例です。
書籍『沖縄「戦争マラリア」』などにその詳細が。
(続く)→
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(続き)→ 波照間では、教師に偽装して赴任していた陸軍のスパイ”山下虎雄”が正体を現わし、暴力的に島を支配。
マラリアを恐れ疎開に反対する住民を「首をはねる」と脅し、島の全家畜を屠殺させた上で、西表への移住を強行。
結果、島の人口の3分の1にあたる550名以上がマラリアで亡くなりました。
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屠殺された家畜の肉は軍が食料にしており、疎開の目的は住民の避難ではなく食糧確保だったとも。
同様の事件が各島々で起こり、八重山諸島のマラリア死者は米軍の攻撃による死者より遥かに多い3,600人以上に。
軍の都合を優先し民の犠牲を厭わない、この冷酷さが軍隊という組織の本質です。