釣り人なら誰でも、「この色のルアーはよく釣れる!」と自信を持っているカラーがあるはずだ。かく言う筆者も、赤・青・紫は大好きな色で、新しいワームを渉猟する際にも必ずこの色はチェックする。今回は筆者のラッキーカラー3色がなぜこんなに釣れるのか、自分なりに分析してみたい。(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生) 2025年1月26日 井上海生フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。 ×閉じる ショア ソルトルアー LTアングラーのマストなワームカラー筆者はライトゲームアングラーで、年中アジやメバルやカサゴといったオカッパリの小さな魚を追っている。この釣りはジグ単(ジグヘッド単体)がメインで、ヘッドのウェイトとワームのサイズ・カラーがすべてだ。それだけにカラーにこだわる気持ちが強い。ライトゲームの対象魚はプランクトンパターンが多い。プランクトンパターンとは、そのまんま、プランクトンを食べている群れ、ということだ。そのため、プランクトンに類似したカラー(プランクトンが光を浴びて反射させるカラー)にワームを似せることが基本になる。いわゆる「アミカラー」といわれるもので、オレンジっぽい赤のような色が多い。このカラーは、ほとんどマストといってもいい。アミカラー、強し(提供:TSURINEWSライター井上海生)アミカラーをまず基準に、いくつか色を見繕っていくことになる。万能型のクリアカラー、そして高活性の群れや食性にあわせたスチール系・ソリッド系カラー。中でも、筆者の釣りで実績抜群なのは、クリア系では赤と青、ソリッド系では紫だ。この3色がなぜよく釣れるのか、理由を考えてみた。赤クリア系の魅力赤ラメ、淡い赤は重宝するカラーだ。ほとんどアミカラーと同じ使い方ができるうえ、夕マヅメの釣りに良い。光は波長の短い順番から水中に吸収される。その順番は、RGB、つまりレッド・グリーン・ブルーだ。赤系が表層で強いのは、海面直下で吸収される直前に絶妙な輝きを放つせいなのかもしれない。メバルが特に好む赤系(提供:TSURINEWSライター井上海生)筆者はアジングでもメバリングでも赤クリア系を使うが、特にメバリングにおいて、このカラーを重用している。マイ・メインフィールドは大阪湾奥だが、水の色が悪いからといって赤クリアがアピール不足とは感じたことがない。海面直下のメバルには本当によく効く。青クリア系の魅力上述のように色はRGBの順番に海中で吸収されていく。つまり深いところでは青が一番目立つことになる。もっとも、せいぜいオカッパリの釣りの水深では、そこまで差は出ないのではないか、とも思っているが……。ただ、青クリア系が効くのは間違いない。一見、水の色に溶け込みすぎてナチュラルすぎないかと思ってしまうが、どうもそんなことはないらしい。全体的に青っぽいのも、部分的に青ラメが入っているのも、良い。中層以深にレンジが入ったアジには特に効くイメージだ。青が効くアジ(提供:TSURINEWSライター井上海生)実は、私がこのカラーの魅力を知ったのは、拾ったワームによるものだ。それが青のアジアダーという商品で、まったく同一の別カラーを持っていたのだが、その場に落ちていた青の1本を使ってみると、驚くほど釣れた。もしかすると大阪湾奥のラッキーカラーなのかもしれない。紫カラーの強さこればかりは理由がわからないが、紫カラーは海で異様な力を発揮することがある。個人的にすべての紫ワームを集めて展示したいくらい気に入っているのだが、あいにくラインナップが極度に少ない。私が常用していた商品も、店舗で在庫を見かけなくなった。今後どうしようかと悩んでいる。紫は、個人的に「突然魚が反応し始めるカラー」という印象だ。紫といえば、タチウオのメタルジグやワインドでよく使われるカラーで、共食いするタチウオの目には、仲間の体色が紫に見えているという説がある。もしかすると特定の魚の目には、そのように、自らが捕食する対象が紫に見えるのかもしれない。私はメバリングのプラグで最初に投げるのは、絶対に紫だ。すごく釣れる。なぜか最強の紫プラグ(提供:TSURINEWSライター井上海生)もしカラー選択に迷っている方がいたら、参考にしていただけると嬉しい。そして私としてはぜひ、このTSURINEWSの記事中で他のライターさんと、ラッキーカラー情報の交換をしたいものだ。<井上海生/TSURINEWSライター>
メバリングやアジングなどの陸っぱりライトゲーム(ライトルアー釣り)において、中級者へステップアップするために必要な要素を紹介。釣りの腕は、釣り中だけにあらず!(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター檜垣修平) 2025年1月18日 檜垣修平こんにちは。檜垣修平と申します。海でのルアーフィッシングをメインにシーバス、メバルと遊んでおります!オールリリース派です。よろしくお願いします( ・∇・) ×閉じる ショア ソルトルアー ワームの素材に要注意市販されているライトゲームワームの素材はPVC素材の物が多く、それ以外には非常に高い耐久性と針ズレのしにくさが特徴のエラストマーがある。ワームの保管に注意(提供:TSURINEWSライター檜垣修平)その日使ったワームを元々入っていたパックにそのまま戻すってことはあまりないと思われるで、別のケースに入れるか廃棄するかという場合が多いだろう。この場合に、メーカー違いのワームをごっちゃ混ぜにしてしまうと素材の相性によってプラスチックが溶けてしまう場合がある。エラストマーは特に他の素材と反応し溶けてしまうので注意が必要だ。色移りまた、クリアーとチャートを一緒にしておくと色移りしてしまうのでそこも注意が必要だ。逆にフルクリアーをわざと色移りさせてクリアーチャートにする、みたいな事も可能である。ジグヘッドの金バリは錆びやすい?ライトゲーム用ジグヘッドには黒、銀、金といった針のカラーのバリエーションがある。その中で金バリは特に錆びやすいと言われる。実際のところ、筆者も確かにそれは感じていて金バリは他と比べて錆が来やすいように感じている。詳しいメカニズムについてはわからないが、金メッキがどうやら錆びているらしい。ジグヘッドの保管(提供:TSURINEWSライター檜垣修平)金色なので錆びが目立ちやすいというのもあるだろうが、他に比べ錆びが回るのは早い。使った後にそのままスリットケースに戻しておくと次に開くころにはサビが浮いている。張り切って釣り場に付いたらジグヘッドが全部錆びていた……なんてことにならないように注意しよう。そもそもが使い捨ての道具であると割り切るか、使った後に真水で洗っておけば延命は可能だ。マジックテープ冬場の防寒着の袖に必ずといって良い程付いているマジックテープ。そのほかにもカバンやロッドベルト等に付いている。このマジックテープ、実はPEラインにとっては天敵。絡んだが最後、どんなにやさしく剥がそうと毛羽立ってしまう。それはつまりPEラインに傷が入った状態に他ならない為、その部分は切り取るべきだ。マジックテープ(提供:TSURINEWSライター檜垣修平)ナイロンラインやフロロカーボンラインはマジックテープ程度ではそうそう深い傷にはならないだろうが、ぐちゃぐちゃっと張り付いてしまったならその部分は強度が低下した可能性があるので注意した方が良いだろう。ドラグチェックを癖付けるライトゲームにおいてドラグとはとても重要。適切なドラグ負荷が掛かっていないとフッキングが決まらなかったりラインブレイクに繋がる。前回釣りに行った後にリールを洗って、ドラグを締めたまま別の日に釣りをしてしまいラインブレイク……なんてことがないようにしたい。ライトゲームラインはいとも簡単に切れる。キャストする前に手で直接リールから出ているラインを引っ張り、ドラグがきちんと設定されているかの癖をつけておくと良いだろう。<檜垣修平/TSURINEWSライター>
寒い冬でも楽しめるライトソルトゲームを満喫!今回は京都府の日本海エリアで、夜中の釣行を実施しました。使用したタックルやポイント選びを工夫しながら、アコウやガシラの数釣りに成功。また、メバルやアジも狙いましたが、思わぬフィッシュイーターとの遭遇もあり、終始盛り上がった釣行となりました。●京都府のリアルタイム天気&風波情報(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター田村昭人) 2025年1月16日 田村昭人近畿圏でイカや根魚、バス、船ジギングと様々なルアーフィッシングを楽しむ単独釣行メインアングラーです。 ×閉じる ショア ソルトルアー 京都エリアでライトソルトゲームライトソルトゲーム用のロッドの修理を制作者の釣り仲間に依頼していたのですが、帰省に合わせて戻ってきました。今回はそのロッドの感触を確認するために、一緒に日本海へ向かいました。当日の状況南風予報でしたが、現地に着いてみると風が巻いており、風裏ポイントを探すことに。北風ではないため波はなく、釣りやすい海の様子でした。朝9時から雨の予報が出ていたため、21時過ぎから雨が降り出すまでの釣行となりました。使用タックル今回の釣行では、7ftのライトソルトゲーム用のスピニングロッドに2000番のリール、PEライン0.4号にリーダーは1.5号のフロロカーボンラインを使用しました。また、リグデザインのフィールドモニターとして、リグデザイン・ワウムシャッドを使用。ジグヘッドはダイワの月下美人SWライトジグヘッドSSグローの1gから2.5gを用意しました。リンク釣行開始南風を考慮して北向きの堤防を選択しました。常夜灯もあるため、初戦は反応を見る目的でここを狙いました。ここで地元の釣り仲間と合流し、3人で根魚狙いを開始しました。常夜灯の切れ目や岸からの捨て石カケアガリの切れ目を狙い、根魚の反応を確かめました。沖は砂地のポイントでした。南風のはずが東や西に舞っているため、ジグヘッド1.5gからスタート。ワームはワウムシャッド40のカブラグリーンをセットしました。アコウが6連続ヒット着底させて底付近をスイミングで狙うと、すぐにアタリがありアコウが釣れました。アコウキャッチ(提供:TSURINEWSライター田村昭人)まだアコウが居残っているのか、水温が高いからかもしれないと考え、同じコースを狙うと6連続ヒットしました。アコウヒット(提供:TSURINEWSライター田村昭人)アタリが止まったため、ワームカラーをアミグローに交換すると1投目からヒット。しかし、アタリの出方がアコウではなくガシラだと感じ、上げてくる途中でいきなり重くなりました。姿が見えた瞬間に暴れてバレてしまいましたが、ボロボロになったガシラが帰ってきました。連続ヒット(提供:TSURINEWSライター田村昭人)地元仲間は「マゴチかシーバスが食ってきたのでは」と言っていました。次回はこのフィッシュイーター狙いに挑戦したいと思います。次のページでメバルとガシラ登場!
2024年の釣りがそろそろ終わろうとしている。筆者個人としては、この記事を書いている11月19日時点では、正直物足りなかった思いもある。だが今年は夏が非常に長く、海水温が下がりにくかった。ここから1月まで爆釣モードに突入してもおかしくない。ともあれ、2024年の釣りを振り返ってみたい。(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生) 2024年12月15日 井上海生フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。 ×閉じる ショア ソルトルアー 今年の釣り、どうでしたか?筆者がメインフィールドとする大阪湾沿岸では、ひとまず、一般的な魚種が例年通り釣れた。特に何が良かったということはない。全国ではどうなのだろうか?漁でいうと「何々が不漁だった」という話も聞かない。大体普通だった、ということか。ただし、これは殊大阪湾に限ったことではないと思うのだが、今年は夏が非常に暑かった。10月まで30℃超えも続いた。こうなると海水温が下がらない。11月末の現段階でも、泉南の情報源ではまだ海水温は20℃を割っていないので、夏の暑さ冷めやらぬ海である。それに伴い、メバルの浮上がどうにも遅れていたり、アジも入り切っていなかったりと、海水温に敏感な小魚の動きはよくない。春、チヌを数釣りできた(提供:TSURINEWSライター井上海生)一方で春のバチパターンのシーバス、ノッコミのチヌは良かった。チヌに関しては過去最高レベルだったと個人的には思う。ただ、最盛期の夏には暑すぎて活性が下がってしまったのが惜しいところだ。秋のLTシーバス(提供:TSURINEWSライター井上海生)今現在、筆者はシーバスをメインの釣り物としている。今年はこのへんの中大型魚の反応がいい。今年一番の釣行「春の大メバル連発」ライトゲームがメインなので、アジとメバルの動向が常に気になる。この秋から初冬にかけては、微妙だ。特にメバルがダメで、湾奥ではまだ浮上してこない。今年はもしかすると、年内にははかばかしい反応を得ることができないかもしれない。今はサヨリしかいない。メバルは12月には産卵し始めて活性が落ちるので、2024年内は不発に終わってもおかしくない。大メバル連発の春(提供:TSURINEWSライター井上海生)しかしそれでも、筆者の今年の釣りのハイライトは、メバリングだった。3月~4月は、釣行回数こそ多くできなかったが、それでも釣りに行けば毎回25cmアップを10尾近くしとめることができた。一度は30尾を突破した覚えもある。最大28cm。30cmの壁をもう4年超えられていないが、来年の春にはまたチャンスがあるだろう。「カサゴの穴釣り」も盛り上がった自分の釣り物の小魚がもうひとつだったのでシーバスとチヌを果敢に狙っていたが、その他では、夏にライトロックをしっかりとやった。特に穴釣りには一時期のめりこんでいた。泉南・深日港では鮮やかな赤のカサゴを釣りまくった。アジングロッドで、ジグヘッドにイカゲソやシーフードミックスをつけてやっていたのだが、日中から面白いほど反応した。かわいい癒しの魚、カサゴたちに感謝したい。ありがとうカサゴくん(提供:TSURINEWSライター井上海生)カサゴはもちろんライトルアーフィッシングのメインターゲットでもある。しかしこうやって単純なエサ釣りでやるのもいい。こんなことをしていると、延べ竿でも持って、川辺でうどんを千切ってオイカワやブルーギルなんかでも釣りたくなる。この手の「童心に戻る釣り」はライトゲームとかなり近い場所に位置していると思うので、時間と場所が許せば、来年以降ちょこっとやってみたいものだ。残り1か月、何を釣るか?つい先日の釣行で、大阪南港のフェリーターミナルで久しぶりにアジを釣ることができた。汽水域ではサヨリの数がようやく少なくなってきて、これからアジがどっと入ってくるものと思われる。こうなると年内残り1か月はアジングに集中したい。自分が一番好きな釣りだからやらないわけにはいかない。やっとアジがきた(提供:TSURINEWSライター井上海生)できれば、今年はまだ姿を拝めていないタチウオも釣りたいが、年々回遊が読めなくなっているので期待はできない。アジが入りきったら、アジをベイトに追いかけてくるタチウオをワインドでやってみるか。今年がイマイチだったアングラーの方も、まだまだ腐らず、残り1か月を有意義に釣ってほしい。<井上海生/TSURINEWSライター>