ルノーの王者が今季6回目のポール獲得も、トヨタの“セカンド”が約5年ぶり2勝目から連勝劇/TC2000第8戦

 ウルグアイに近接するエントレ・リオス州にて、シーズン第8戦を迎えたアルゼンチン最高峰のFFツーリングカー選手権TC2000は、予選こそ“3冠”王者リオネル・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)が今季6度目のポールポジションを記録したものの、土曜レース1、日曜レース2ともにTOYOTA GAZOO Racing YPFインフィニアの“No.2”を務めるマルセロ・チャロッキ(トヨタ・カローラTC2000)が勝利を挙げ、自身がコルドバで記録した2019年11月以来、約5年ぶりの勝利を連勝で飾っている。

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ポールを獲得した3冠の父を出し抜き、新鋭ティアゴ・ペーニャが週末完全制覇/TC2000第3戦

 南米大陸において“もっとも技術力の高い”FFツーリングカー選手権と称するTC2000の第3戦が、5月17~19日にアウトドローモ・サン・ニコラスで開催され、シリーズ3冠王者リオネル・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)を父に持つ若干20歳の新鋭ティアゴが、予選ポールポジションを獲得した父を差し置きシリーズ初優勝からの連勝を達成。ルーキーを対象とした中南米カップ登録ながら、歴代TC2000ウイナーの歴史に名を連ねる活躍を演じてみせた。  この5月11日に逝去した往年の名ドライバー、ファン-マリア・トラヴェルソに敬意を表し、その名を大会名に冠した2024年シーズン第3戦だが、前年度にシボレーで同地を制覇し、今季はホンダ陣営のYPFホンダRVレーシングに移籍して連覇を狙うフランコ・ヴィヴィアン(ホンダ・シビックTC2000)も「これは彼の名前が冠されている特別な大会」と、そのレースウイークを前に改めての意気込みを語った。

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