ポール獲得のモンテグロは届かず。ジロラミが2度目の戴冠/TCRヨーロッパ最終戦

 早くも2024年のタイトル決定戦を迎えたTCRヨーロッパ・シリーズ第6戦が、9月27日~29日にスペイン・バレンシアで争われ、最終戦で重要なポールポジションを獲得した昨季の南米大陸王者イグナシオ・モンテネグロ(ALMモータースポーツ/FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)だったが、無情にもレース2で発生した技術的問題でタイトル挑戦権を失うことに。  結果、選手権首位で乗り込んできた2022年王者フランコ・ジロラミ(モンラウ・モータースポーツ/クプラ・レオンVZ TCR)が、レース1制覇の堂々たる戦果も加えてシリーズチャンピオン奪還に成功している。

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元王者フランコ・ジロラミがポール・トゥ・ウイン。FL5型シビックRも1-2達成/TCR EU第3戦

 オーストリアのザルツブルクリンクで5月31~6月2日に開催された2024年TCRヨーロッパ・シリーズ第3戦は、予選でイグナシオ・モンテネグロ(ALMモータースポーツ/FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)を退けた2022年王者フランコ・ジロラミ(モンラウ・モータースポーツ/クプラ・レオンVZ TCR)が、難しいダンプ路面の条件で“アルゼンチン対決”を制しポール・トゥ・ウインを記録。長い赤旗期間を経たレース2では、ルベン・ヴォルトとレベンテ・ロソンツィ(ALMモータースポーツ/FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)のホンダ・デュオがワン・ツー・フィニッシュを飾っている。  前戦ベルギーのゾルダーで開催された第2戦では、今季シングルカー体制に縮小したコムトゥユー・レーシングのTCRイタリア3冠王者ニコラ・バルダン(バルダン・グループ・バイ・コムトゥユー/アウディRS3 LMS 2)が、自身参戦30戦目にしてTCRヨーロッパ初優勝を手にしたが、このザルツブルグの週末は戦績に応じて課される補償重量の影響かアウディが鳴りをひそめると、全セッションを通じて新型クプラ対FL5型ホンダの対決構図となる。

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