外骨格ロボットで登山、中国観光地でブーム⋯“若返りツール”に高齢者もハマる
生徒たちに、介護や高齢者との関わり方について学んでもらおうと、松江市の中学校で介護福祉士による出前授業が行われました。介護福祉士:島根県の高齢化率は全国で一番目に高い、〇か×か?正解は…×です。松江市の鹿島中学校で行われた介護の出前授業には、2年生26人が参加しました。授業では、はじめに介護福祉士から「現場では『気配り・目配り・心配り』が大切」なことなど介護の仕事について説明を聞いたあと、生徒たちが写真を見ながら、階段で足にけがをした同級生に出会った場面を例に、どのような行動をとるか、助ける側と助けを受ける側、それぞれの立場で考えました。【Aさん(助ける側)の立場】生徒:(階段を)上るのを手伝ってあげることです。生徒:まずは声をかけて、どうしてほしいかを聞いてから行動したい。【Bさん(助けを受ける側)の立場】生徒:上りにくいから、近くにいるAさんに手伝ってもらいたい。生徒:Aさんに肩を貸してもらったり、サポートしてほしい。このあと、生徒たちは高齢者や目の不自由な人の行動を疑似体験、スロープや段差などでの車いすの押し方などを体験を通じて学びました。生徒:(車いす乗ると)いつもこの辺にある目線が、一気に小さい子の目線になるので、室内のあるものとかが全体が見渡せないので、やっぱり身体が不自由な方の気持ちが自分にもわかったので良かったです。生徒:(車いすを)使ったことがあったから懐かしかったけど、やっぱり介助してもらっているほうが、やりやすかったというのがあった。この出前授業は、2021年度から中学校の技術・家庭科で介護など高齢者との関わりについて学ぶことが必修となったことから、松江市社会福祉協議会と市内の介護事業所が連携して市内の中学校で行っています。社会福祉法人みずうみ・小笠原温樹福祉総合職リーダー:福祉はやはり「3Kの仕事」と言われていて、「きつい・汚い・給料が安い」ということで、悪いイメージばかリに目がいきがちなんですけど、人との関わりも多い仕事なので、人と関わっていく楽しさも学べる仕事だと思うので、学生にも福祉の楽しさや良い面を知ってもらいたい。市は、こうした授業が、若い世代が介護や福祉に関心を持つきっかけになればと期待しています。