
法改正を受け会長が強制退任。連盟トップの交代はイタリアGPの新契約の妨げとなる可能性
イタリア自動車クラブ(ACI)の上層部が辞任を余儀なくされたことで、モンツァがF1と合意した施設のアップグレードスケジュールが守られる見通しが不透明となり、この歴史あるサーキットが短期的にカレンダーに留まるチャンスも危うくなる可能性がある。
イタリアのすべてのスポーツ連盟を規制する法律の変更が遡及的に適用され、どの連盟も指導者の任期を3期までに制限されたことから、イタリア自動車クラブも大きな影響を受けることとなった。79歳のアンジェロ・スティッキ・ダミアーニは、先週金曜日に新法が施行された時点で4期目の任期中だったが、法的問題を回避するために辞任せざるを得なかった。
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相談なしに進むトラック改修に不満を募らせるF1ドライバーたち。コースの特徴を殺す変更を「残念に思う」
F1イタリアGPの舞台となるモンツァ。同地で行われた大規模なトラック改修は、ドライバーたちに相談されることなく実施されたが、彼らはそれに満足しなかったと言わざるを得ない。
イタリアの有名なサーキットおいて非常にユニークな特徴だった高い縁石が撤去されたことを、ドライバーたちは激しく批判した。モンツァで優勝経験のあるダニエル・リカルド(RB)は、この変更にもっとも不満を抱いたドライバーのひとりだった。
<h2>■改修費用の節約になるかもしれない</h2>
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モンツァの大改修がF1チームに与える影響。ピレリも高速化への対策を講じる/イタリアGP
モンツァが何十年もF1カレンダーに残ってきたことを考えると、このイタリアのサーキットにはドライバーやチームが知らないことは何もないだろうと考えるかもしれない。実際ほぼそのとおりで、この10年間トラックには大きな変更が行われないままだった。
しかし、今年はレーシングコースが完全に再舗装されたほか、ホームストレートの先に待ち受ける最初のシケイン“バリアンテ・レティフィーロ(ターン1、2)”の形状が変更され、2台のマシンがインシデントを起こすことなくサイド・バイ・サイドで走れるようになった。
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ドメニカリCEO、モンツァ・サーキットにインフラ引き上げを再要求「8月末に意見交換を行う」
F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、F1が彼の故郷であるイモラに到着する前に、モンツァ・サーキット(正式名称:アウトドローモ・ナチオナーレ・ディ・モンツァ)に施設を早急にアップグレードして、F1にはるかによい条件の長期契約をオファーするようふたたびプレッシャーをかけたようだ。
モンツァはカレンダーの歴史ある枠を失って、イタリアGPが2026年初頭から『アウトドローモ・インテルナツィオナーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ』(イモラの正式名称)に移されるという危機にさらされているのだ。
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