【WECジェントルマン物語vol.2】「現在は無職です」。データで稼ぐ“ランプの魔人”(?)と証券GTドライバー

 まもなくバーレーンで開催されるWEC最終戦。その中継をより楽しむためにオススメなのが、GTクラスで戦うジェントルマンドライバーたちの人となりを知ることだ。  今のWECに出場しているブロンズランクのジェントルマンたちは、シルバーランクのドライバーたちとほぼ変わらないラップタイムで周回する強者たち。予選も彼らが担当し、勝敗を左右する重要な存在でもある。  一方、彼らは、これまでビジネスでも成功を収めてきた。もちろん父から事業を引き継いだ人もいるが、中には大変な苦労を経てきた人たちも。その人生模様も加味しながらレースを見ると、さらに興味が湧いてくるはず。前回は、レクサス、アストン・マーティン、フェラーリに乗るジェントルマンたちを紹介したが、今回は、シボレー、BMW、ランボルギーニに乗る6人を紹介しよう。

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2度の“もらい事故”でBMW両車リタイア。母国レースでの悲劇に「飲み込み難い」とWRTのボッセ代表

 WEC世界耐久選手権に参戦しているチームWRTのヴァンサン・ボッセ代表は、先週末に行われたスパ・フランコルシャン6時間レースで、自身のチームのLMGT3マシンが2台ともハイパーカーが絡むアクシデントに巻き込まれ、ダブルリタイアを喫したことについて「飲み込むのは難しい」と語った。  チームWRTは、レース中に雨に見舞われた4月のイモラで見事な戦略を披露しワン・ツー・フィニッシュを達成。シーズン第2戦での成功で自信をつけ“ホーム”であるベルギーでのレースに臨んだ。

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