🍉yokononana🍉

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Översättare (SV-JP) スウェーデン語翻訳
訳書:『ぼくらにできないことはない』(エーヴァ・リンドストロム、岩波書店)『シーリと氷の海の海賊たち』『ゴリランとわたし』(フリーダ・ニルソン、岩波書店)『ティム アヴィーチー・オフィシャルバイオグラフィ』(モンス・ムーセソン、青土社)『欲望の鏡 つくられた「魅力」と「理想」』『21世紀の恋愛』(リーヴ・ストロームクヴィスト、花伝社)
田舎、辺境、山の中におります。女こどもの領域とされる場所から聞こえてくる声を届けたいです。

とりあえずまとめた関連サイト:
https://linktr.ee/yokononana

25日発売となる『反乱は続いている 祖母・母・娘たちのフェミニズム』(アンビョーンソン他、花伝社)の見本をいただきました。

長い長い道のりの中で、さまざまなひとたちがそれぞれのやり方で起こしてきた反乱や抵抗によって社会がかたちづくられている。そして、この反乱や抵抗は終わったものではなく、進行形で続いている。

それは当たり前のことなのですが、忘れがちなことでもあります。もうどうにもならない、とか、希望を失いそうになることもありますが、ずっとずっと、続けていくしかないことなんだろうと思います。

北欧語書籍翻訳者の会のnoteに、この本のことを少し書きました。
https://note.com/nordiclanguages/n/n360413d7d4d6

3枚目に写っているのは、原書(ハードカバーとペーパーバック)と、この本を紹介する冊子(1枚ものですが)です。
(続く)

『反乱は続いている 祖母・母・娘たちのフェミニズム』(ファニー・アノビョーンソン、シーリ・アンビョーンソン、エンマ・ヤンケ、マリーア・ヨーンソン、エリーカ・ソーレンソン著、花伝社、2025年)

https://www.kadensha.net/book/b10134546.html

語りたかったこと、語れなかったこと―三世代の女性たちのさまざまな生き方|北欧語書籍翻訳者の会

 スウェーデン語の翻訳をしているよこのななです。こちらのnote執筆は1年ぶりとなります。前回、昨年の3月に担当したときは「女性形のある言葉のむずかしさ」というタイトルで、「女教師」「清掃婦」「女学生」といった現在はもう使われなくなってきている言葉をどう訳せばいいのか、文脈や時代背景などを考えて検討するしかないけれどもとても悩ましい、といったことを書きました。そのとき念頭に置いていた書籍が、今月下旬に刊行されます。 『反乱は続いている』表紙 『反乱は続いている』 (ファニー・アンビョーンソン、シーリ・アンビョーンソン、エンマ・ヤンケ、マリーア・ヨーンソン、エリーカ・ソーレンソン著、よ

note(ノート)
今朝、目に入ってきた帯。うおお。
こないだ買ったヴィスワヴァ・シンボルスカの『終わりと始まり』(沼野允義訳、未知谷)の帯でした。
がんばろう。
綿の教室で草木染めをした(してもらった、という方が正しい)。染液に浸して一日置いているあいだがすごくきれいで写真を撮ったけど(2枚目)、工程のどの部分もそれぞれほんとに美しく、でも過程ごとに少しずつ色が変わっていくのがとてもふしぎ。
届いた!
が、想像以上にページ数も文字数もめちゃくちゃ増えてる気がする。読みたいひと、いるかな……???

パレスチナに唯一残るクフィーヤ工場ヒルバウィーのインスタ投稿の一文に息がつまりそうになる。

The violence in the West Bank, the ongoing genocide in Gaza, and the horrific attacks that erase entire bodies without a trace are the daily reality we face. For 76 long years, our people have endured this suffering, yet we hold on to hope, faith, and resilience.

「西岸地区における暴力、ガザで進行中の虐殺、そして身体をまるごと跡形もなく消してしまう恐ろしい攻撃は私たちが直面している日常の現実です。76年間、われわれはこの苦難に耐えてきて、それでもまだ希望に、信じることに、立ち直る力にしがみついています」

それでもクフィーヤを織っているとのこと。糸のあいだに祈りを織り込んでいる、と。

https://www.instagram.com/p/C_0OzcbMv_E/

Hirbawi® Official on Instagram: "All we have right now are our prayers and our strength to continue fighting for our land and our people. The violence in the West Bank, the ongoing genocide in Gaza, and the horrific attacks that erase entire bodies without a trace are the daily reality we face. For 76 long years, our people have endured this suffering, yet we hold on to hope, faith, and resilience. At the factory we spend most of our time, working hard each day, preserving a symbol of our identity and resistance. And in between the threads we weave, we pray. We pray for those we’ve lost, for those still struggling, and for the strength to carry on. In our hearts, we nurture a steadfast faith that one day, our resilience and courage will lead us to a future where Palestine thrives in freedom and peace. . . . 📸: @mariamdwedar #hirbawi #kufiya #keffiyeh #kuffiyeh"

5,546 likes, 96 comments - hirbawi on September 12, 2024: "All we have right now are our prayers and our strength to continue fighting for our land and our people. The violence in the West Bank, the ongoing genocide in Gaza, and the horrific attacks that erase entire bodies without a trace are the daily reality we face. For 76 long years, our people have endured this suffering, yet we hold on to hope, faith, and resilience. At the factory we spend most of our time, working hard each day, preserving a symbol of our identity and resistance. And in between the threads we weave, we pray. We pray for those we’ve lost, for those still struggling, and for the strength to carry on. In our hearts, we nurture a steadfast faith that one day, our resilience and courage will lead us to a future where Palestine thrives in freedom and peace. . . . 📸: @mariamdwedar #hirbawi #kufiya #keffiyeh #kuffiyeh".

Instagram

『ぼくらにできないことはない』の見本が届きました。とてもきれいに仕上げてもらっています。

はからずも制作中に「ぼくらにできないことなんてない」というふたりの言葉に何度も勇気づけられました。

9月6日発売です。どうぞよろしくお願いいたします!

エヴァ・イルーズはこんな感じのひと。

『21世紀の恋愛』では、24ページからその理論などが展開されるのですが、56ページでやっとお顔が出てきます。

『21世紀の恋愛』でたくさん参照されるエヴァ・イルーズの「Why Love Hurts」の日本語訳が刊行され、御本をいただきました。

『なぜ愛に傷つくのか 社会学からのアプローチ』(エヴァ・イルーズ著、久保田裕之訳、福村出版、2024年)
https://www.fukumura.co.jp/book/b650814.html

日本語訳が出るという情報をどこかで目にしていたような気もするけれども、もう完全に失念していたので、なんだろう、これは、とうれしい驚きでした。

訳者の久保田裕之さんによる解説でも『21世紀の恋愛』を紹介、おすすめしてくださっています……! びっくりしましたが、とてもうれしいです!

『21世紀の恋愛』も、『なぜ愛に傷つくのか』の導入になると思うので、こちらも合わせてぜひ読んでみてください。

なぜ愛に傷つくのか - 福村出版株式会社

近代における親密な関係性を形作る社会関係と制度のあり方、市場原理によるその支配を分析した金字塔的著作。

ずっと積読状態だった本を読んでいる。2021年刊行でその頃に手に入れた気がするのだけど、いま読めてとてもよかった。

田浪亜央江「マイノリティのアラブーー多文化・多言語の郷土としてのパレスチナ」
パレスチナの状況を伝えるためにいろんなところでお話をされている田浪さんのテキストでは、バルフォア宣言前のパレスチナを生きた人たちの日記などをもとに、当時のパレスチナの様子を紹介される。アラビア語、ギリシャ語、トルコ語など多言語が話され、さまざまな宗教を信仰するひとたちがともに暮らしていた場所だった、ということがわかる。

ウルリケ・ヴェール「ハラスメントとフェミニズム・交差性・歴史認識」
ドイツ出身で長く日本に住むヴェールさんのテキストは、所属する大学でのハラスメント問題を受けて開かれたフォーラムでの講演をもとにしたもの。目の前にある問題を見据えつつ、フェミニズムの歴史や問題をめぐるもの。すごくわかりやすい。

『周縁に目を凝らす マイノリティの言語・記憶・生の実践』(広島市立大学国際学部 多文化共生プログラム 編著、彩流社、2021年)
https://www.sairyusha.co.jp/book/b10015546.html

周縁に目を凝らす - 彩流社

広島市立大学国際学部 多文化共生プログラム 編著

9月に出る訳書新刊『ぼくらにできないことはない』(エーヴァ・リンドストロム作)の予約ができるようになりました。32ページの絵本、9月6日発売です。

今回もまた、めちゃくちゃどきどきしていますが、広くたくさんの方に読んでいただけたらうれしいです。
どうぞよろしくお願いします!

岩波書店サイトや版元ドットコムサイトに、各種オンライン書店へのリンクがあります。

https://www.iwanami.co.jp/book/b650781.html

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784001127102

作者のエーヴァ・リンドストロムは、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を2022年に受賞したスウェーデンのベテラン作家ですが、自身の作品が翻訳されるのは初めてです。
帯のコメントは、去年の秋に東京で対談して意気投合していた同賞受賞者の荒井良二さんが書いてくださいました。

おふたりの対談の様子などは、こちらのnoteに少し書きました。
https://note.com/nordiclanguages/n/nde63717b17d8

https://ohai.social/@piiip/112869427778338030

ぼくらにできないことはない - 岩波書店

家族とはなればなれになってしまった2人の、切なくておかしな日常。自分を信じる勇気をくれる、スウェーデン発の希望の絵本。

岩波書店