第12回 #光州事件 を描く――#ハン・ガン の『#少年が来る』を読む https://bangumi.ouj.ac.jp/v4/bslife/detail/174018012.html
#斎藤真理子 #韓国文学 #放送大学
"今、世界で最も注目されている韓国人作家ハン・ガンの代表作『少年が来る』(2014年)は、1980年に起きた光州事件をテーマにした小説である。一国の歴史的な重大事件を俯瞰して物語を生み出すために、またそれが世界文学になるためには何が必要なのだろうか。ナイジェリア出身の作家チママンダ・ンゴズィ・アディーチェがビアフラ戦争を描いた『半分のぼった黄色い太陽』(2007年)との類似点も参照しながら考える。"

♪あなたのための行進曲 保守政権時は斉唱でなくなった
死んだ2人の少年が最初の2章 死者が生者を見守っているような趣きもある
死者の声を再現する (生と死、性別)境界を越える仕事
韓国現代史 死を殺してきた
朝鮮戦争時民間人虐殺 長い間無かったことにされてきた 4.3事件(※在日コリアンの1つのルーツ)も同様 
死を回復することが必要
悪夢に苦しみながら執筆 ちょうど朴槿恵が大統領の時期
両作ともポリフォニックな小説
銃を取りながら撃たなかった人たち 亡くなった人たちを犠牲者にしていたのは自分だったと悟る筆者 尊厳を守るために残った 無力であることは決して敗北ではない
韓国だけの話に押し込めず人間が人間であるために起こるものとして書く→普遍性 尊厳への視線

世界文学への招待(’22)|放送大学

いま世界の文学ではどのような試みがなされ、いかなる刺激的な作品が生まれているのか。グローバリズム以降の社会の変化のただなかにあって、文学が切り拓く新しい地平を探索し、多様な作家たちとの出会いへと導く講義。作品成立の背景をわかりやすく解説しながら、個々の作品の魅力を紹介し、同時代と切り結ぶ世界文学のダイナミズムを分析する。

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