79年前の今日、 1944年8月22日。
沖縄戦を前に那覇港を出て航行中の疎開船・対馬丸が、米潜水艦の攻撃を受け撃沈。
800人近い幼い学童を含む、約1500人が亡くなりました。
早乙女愛著「海に沈んだ対馬丸」は、生還者7人の証言と様々な資料を元に、この惨劇を掘り起こすノンフィクションです。
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当時の戦況や乗船時の子ども達の様子、魚雷を受け沈没する際の混乱と惨状。
筏に救われた子どもが経験した数日間に及ぶ漂流生活も、想像を絶する過酷さです。
筏に乗れずロープを掴んだまま水中で絶命した母子、幻覚を見て海に飛び込む子ども、サメに噛みつかれ海に引きずり込まれる老人…。
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沈没を隠したい軍は生存者に緘口令を敷き、尾行・監視まで行う事も。
また大田昌秀著「戦争と子ども」によると、奄美大島の海岸には子どもの遺体が大量に流れつき、「肉の海」と呼ばれたそう。
そして対馬丸を沈めた米潜水艦ボーフィン号は、”戦果”を讃えられ、今もハワイに展示されているのです。
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