
フォードのモータースポーツ責任者がGM/キャデラックのF1参戦を支持「このスポーツに迎え入れたい」
フォードのモータースポーツ責任者マーク・ラッシュブルックは、近い将来にライバルメーカーのゼネラルモーターズ(GM)がアンドレッティ・グローバルと提携し、F1に参入することを支持すると発言した。
アンドレッティは、GMのキャデラックブランドのパワーユニット供給を受けて11番目のチームをF1に参入させるため申請を行い、同スポーツの統括団体であるFIAの承認を得た。しかしFOMは、アンドレッティがF1参入にあたって技術的課題の規模を理解しておらず、選手権に大きな商業的価値を加えることがないという理由で、彼らの申請を却下した。
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F1参戦に向けて尽力するアンドレッティ。GMとの協力がまとまれば「ノーと言えなくなる」と自信を見せる
マイケル・アンドレッティは、F1世界選手権へのエントリーを拒めないところまでアンドレッティ・キャデラックのプロジェクトが近づいていると考えている。
アンドレッティは、今年1月にフォーミュラワン・マネジメント(FOM)からエントリーを拒否されたものの、早ければ2026年に戦いに加わる計画を進めている。一方でFOMは、パートナーのゼネラルモーターズ(GM)がチームにワークスエンジンを供給する意志があれば、2028年に向けたアンドレッティの申請を再検討する用意があると述べている。
autosport webGM、アンドレッティのF1参戦申請書は「双方の能力を明確にした」と内容に満足。一方でFOMとのさらなる議論を望む
ゼネラルモーターズ(GM)は、アンドレッティ・キャデラックのF1参入申請がF1によって却下されたにもかかわらず、断固としてこのプロジェクトの支援を続けている。
アンドレッティ・キャデラックの物語は、昨年10月にFIAがアンドレッティのF1参戦への申請を承認したことから始まった。これにより、F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリと彼のチームによる追加審査への道が開かれた。しかし1月31日に、F1が申請を却下する声明を発表したことから事態は急変した。チームがF1にもたらす付加価値と、特にルノーのパワーユニットを初期に使用する計画があったことから競争力に対する懸念が高まったのだ。
autosport webアンドレッティが「挑戦への理解」を欠くと断じるF1。一方、却下事由に挙げたPU問題では不可解な点も
マイケル・アンドレッティのF1プロジェクトはFIA国際自動車連盟の承認を得て、F1の商業権所有者FOM(フォーミュラワン・マネジメント)が審査を行っていたが、FOMは1月31日にアンドレッティ・グローバルの2025年または2026年のF1参戦を却下することを正式に発表した。
F1はアンドレッティ・グローバルが来年すぐにも新車で参戦し、その後まったく新しいシャシーを製造しなければならない2026年も継続する意図を持っていたことについて、“チャレンジの範囲に対する理解”が欠如しているとして、アメリカのチームの計画を完全に一蹴した。
autosport webF1参戦の準備を進めるアンドレッティ。技術力の拡大に取り組み、年内にはトヨタの風洞でテストを行う予定も
アンドレッティ・グローバルは、F1からエントリーの可否に関する明確な兆候が出ていないものの、F1参戦準備を進めている。
マイケル・アンドレッティ率いるチームに対し、FIAからはF1参入にゴーサインが出たが、アメリカのチームがグランプリレースの11番目のエントラントとなるかどうかは、F1自体が最後に判断を下すことになる。F1は既存の10チームとの協議のもと、アンドレッティの申請を慎重に精査し、メリットを綿密に評価した上で、その運命を決定づけるであろう重大な決定を下す過程にある。
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