
世界初の水素燃料オフロード競技に最初のエントリー。ヴェローチェ・レーシングが出場の意向を表明
今季2025年よりスタートする世界初の水素燃料モータースポーツ競技、FIAエクストリームH・ワールドカップに向け、待望の参戦表明チームが登場。昨季2024年限りでその役目を終えたワンメイク電動オフロード選手権エクストリームEの黎明期よりシリーズを支えたヴェローチェ・レーシングが、水素移行の計画を公に確認した最初のチームとなった。
2024年は予定の全10戦からわずか4戦へ短縮され、バッテリーEVから水素燃料電池の新世代シリーズへの転換を進めてきた前身のエクストリームEだが、当のヴェローチェはモリー・テイラー/ケビン・ハンセン組がスコットランドで連勝し、その時点でチャンピオンシップをリードしていた。前年度の2023年“シーズン3”から男女ペアを組んでいたふたりは、その年度にも3勝を挙げランキング3位を記録するなど、強豪チームとして頭角を現していた。
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電動最終年で苦渋の決断。残る3戦を延期し「代替案を検討」来季の水素にリソース集中か/エクストリームE
来る9月14日~15日、続く21日~22日と、イタリア・サルディニア島での変則ダブルヘッダーに加え、シーズン最終戦を初開催のアリゾナ州フェニックスで実施する計画だったワンメイク電動オフロード選手権『エクストリームE』だが、ここへ来て当該の3戦を無期限で延期するという苦渋の決断を下すことに。
来季より世界初の”水素燃料電池スタックを搭載したレーシングシリーズ”として生まれ変わる『エクストリームH』へリソースを集中するための措置とみられるが、電動最終年のシーズンを終えるべく、主催側は「代替案を検討中」だとしている。
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2025年に開幕するエクストリームH、シリーズ導入の水素燃料電池搭載モデル『パイオニア25』が初公開
創設4年目を迎えたワンメイク電動オフロード選手権、エクストリームEを引き継ぐ存在として、新たに“水素燃料電池スタックを搭載したレーシングシリーズ”として産声を上げるエクストリームHに向け、新型レース車両が世界初公開に。
バッテリーEVとして戦ってきた『ODYSSEY 21(オデッセイ21)』に対し『Pioneer 25(パイオニア25)』と名付けられたモデルが、来季からチャンピオンシップの主役を張ることとなった。
autosport web名門チップ・ガナッシや、世界的DJ率いるカール・コックスMSが相次いで参戦休止へ/エクストリームE
今季より“シーズン4”を迎えるワンメイク電動オフロード選手権、エクストリームEに向け、北米から『NO.99 GMCハマーEV・チップ・ガナッシ・レーシング』のエントリー名で参戦した名門チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)と、世界的DJのカール・コックス率いるカール・コックス・モータースポーツが、シリーズの水素燃料電池への移行前夜という状況も鑑みての今季“参戦休止”を決断している。
同じくアメリカを代表するアンドレッティ・アルタウィキラット・エクストリームEと並び、いち早くこのフルBEVオフロード戦に取り組んだCGRは、過去3シーズンはGMCブランドの『GMCハマーEV』を通じてGM(ゼネラルモーターズ)からの支援を受け参戦してきた。
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