> 可哀想、ではなく、苦しみの憑依を許し、当事者と見分けがつかなくなること。その「もだえ」が今、足りないと田中優子はいう。津波や原発事故も十分に苦しみ悶えることなく、何かせねば堪えがたいとばかりに「復興」に走っても同じ轍(てつ)を踏むだけと警告する。現代人は居ても立っても居られない感情と向き合うのが苦手だ。「結局、金って話でしょ?」とネットに書き、弱者の渦に巻き込まれぬよう距離を置く。
> しかし水俣病後の社会、東日本大震災後の社会を変えきれなかった私たちの不甲斐なさとは、不条理を正視できず、幻でも勝ち組の一角にすがりついてやり過ごす大衆の弱さだったのではないか。「しっかり悶えよ」。それが、本書が時代に投下するメッセージだと私は受け取った。
https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/review/11481
#身悶え #悶え神 #田中優子 #石牟礼道子 #もだえ神 #もだえ神の精神 #三上智恵 #水俣病 #公害
> しかし水俣病後の社会、東日本大震災後の社会を変えきれなかった私たちの不甲斐なさとは、不条理を正視できず、幻でも勝ち組の一角にすがりついてやり過ごす大衆の弱さだったのではないか。「しっかり悶えよ」。それが、本書が時代に投下するメッセージだと私は受け取った。
https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/review/11481
#身悶え #悶え神 #田中優子 #石牟礼道子 #もだえ神 #もだえ神の精神 #三上智恵 #水俣病 #公害