「黄色い家」(川上未映子)を読んだ。
ヒリヒリするような、フライパンの上で炙られているような、何かに追いかけられる悪夢のような読みごごちなんだが、でも行き着く先を見届けなければいけないのだという思いに頁を繰る手が止まらない。
彼女達が生きて行くために為すその選択を肯うことで私は共犯者となるのだが、その覚悟があるか?
まあすごい作品だわ。
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Ryū Murakami: Superhits der Shōwa-Ära (Septime Verlag, 2024) | https://shop.autorenwelt.de/products/superhits-der-showa-ara-von-ryu-murakami-und-ryu-murakami-ubersetzt-von-jan-manus-leupert?variant=47415707140421 |
Jun'ichirō Tanizaki: Das Geständnis (Septime Verlag, 2023) | https://shop.autorenwelt.de/products/das-gestandnis-von-junichiro-tanizaki-und-jun-ichiro-tanizaki-ubersetzt-von-jan-manus-leupert?utm_source=sendgrid.com&utm_medium=email&utm_campaign=website |
「黄色い家」(川上未映子)を読んだ。
ヒリヒリするような、フライパンの上で炙られているような、何かに追いかけられる悪夢のような読みごごちなんだが、でも行き着く先を見届けなければいけないのだという思いに頁を繰る手が止まらない。
彼女達が生きて行くために為すその選択を肯うことで私は共犯者となるのだが、その覚悟があるか?
まあすごい作品だわ。
Now reading:
庭
(にわ)
2018
by
小山田浩子
(おやまだ ひろこ, Oyamada Hiroko)
「藍を継ぐ海」(伊与原新)を読んだ。
どれもこれも泣きそうなくらい素晴らしい五つの物語が詰まった珠玉の短編集。
どの物語も読後感が素晴らしくかつ余韻が深く濃いのだよ。
どう物語を閉じるかのそのバランス感覚が素晴らしいんだと思う。
そこで終わるのではなくてその先の物語の続きが読者の頭の中に広がって行くんだな。
専門は地球惑星物理学という理学博士って、もう天は二物も三物も与えちゃってどうしてくれんだよ。
素敵な本に出会えたなって素直にそう思えるよ。
Rest In Peace Ozzy Osbourne
Now reading:
Collected works 1908-63
by
志賀直哉
(しが なおや, Shiga Naoya)
Now reading:
百年泥
(ひゃくねんどろ)
2018
by
石井遊佳
(いしい ゆうか, Ishii Yūka)
「(大正九年)十一月十三日。飯倉通にてセキセイ鸚哥(いんこ)を購(あがな)ふ。一トつがひ十四円なり。先年大久保にありし頃、九段坂(くだんざか)小鳥屋にて買ひし折には七、八円と覚えたり。物価の騰貴鳥に及ぶ。人才の価は如何(いかん)。」
永井荷風『断腸亭日乗』より
「月ぬ走いや、馬ぬ走い」(豊永浩平)を読んだ。
〈ちちぬはいや、うんまぬはい〉
かつての沖縄から現在の沖縄までのリアルな痛み苦しみ悲しみを突きつけられる胸が潰れそうな読書体験なのである。
だけど豊永浩平さんのこの先の沖縄への想いがこもったラストが素晴らしいな。
二○○三年生まれって、マジか。
私の中の圧倒的な沖縄小説といえば
「首里の馬」(高山羽根子)
「宝島」(真藤順丈)
であったが新たにもう一冊この作品が加わった。