コンサートを聴いた感想。ゴールデンウィークに有楽町で行われるクラシックの音楽祭です。 聴いた作品や作曲家について、印象的だった公演や演奏家など。 #lfj2025
山中千尋(p)*、大井澄東(ドラムス)*、山本裕之(べース)*、
エリプソス四重奏団(サックス四重奏)**、大山大輔(朗読)**、
ポール・レイ トリオ(ジャズトリオ)***、
東京フィルハーモニー交響楽団、ケンショウ・ワタナベ(指揮)
~ニューヨーク~
ガーシュウィン:ピアノ協奏曲 ヘ調*
ワクスマン:アルテミスへの夢 (管弦楽版日本初演)**
ガーシュウィン(レイ編):ラプソディ・イン・ブルー***
#lfj2025 公演315
〈アメリカ仕込みのアーティストたちが奏でるニューヨークの「生」
私が今年最後に聴いたのは、オーケストラと2つのジャズトリオ、そしてサックス四重奏団が共演する、アメリカの作曲家の三曲。
ガーシュウィンの2曲は、それぞれオーケストラとトリオの個性が組み合わさる。ぶつかり合わずに、でも遠慮することはなく、絶妙なバランスで融合する。「ラプソディ・イン・ブルー」は途中でオーケストラも原曲から離れて、最後には戻って来る瞬間が最高だった。
「アルテミスへの夢」は、現代の作曲家による、宇宙をテーマにした作品。それぞれの楽章に、シリアスさも希望も感じる。
今年のラ・フォル・ジュルネのテーマは都市の記憶で、様々な年代の都市をテーマにした曲が演奏された。その一つの到達点が、20世紀、21世紀はじめのアメリカ、ニューヨークだった、ということなのかな。
でも、5年後、10年後に同じテーマでプログラムを組んだら、また新たな時代の都市があるはずで、それはいつか聴いてみたい。
#lfj2025 公演336
〈1972年・インドネシア〉 #北村朋幹 (p)
武満徹:フォー・アウェイ
クセナキス:エヴリアリ
ジョラス:ソナタのためのB(B for Sonata)
1972年にテレビのドキュメンタリー番組のためにインドネシアを訪れた作曲家たちが、インスピレーションを得て作った曲。この三曲を一度に演奏するのは相当なエネルギーだったと思う。
ガムランから影響を受けているとのことですが、それぞれの表現が異なるのが興味深い。
感じたことというか、心象風景を描いているような武満作品。すべての音をピアノで再現しようとするようなクセナキス作品。対照的に、最小限の音で再現しようとする(でも、徐々に大きな音になっていく)ジョラス作品。
アンコールも、バルトークがバリ島をテーマにした曲。
#lfj2025 公演345
オリヴィエ・シャルリエ(vl)
ルイ・ロッド(vc)
ラヴェルが、20世紀の作曲家、それも、同時代の作曲家の中で前衛的な作品作りをしていた人なのだ、ということを改めて感じる曲。ジャズの要素あり、後のミニマルミュージックに通ずるようなリズムあり。
ヘンデルの曲は、19世紀から20世紀の音楽家ハルヴォルセンが編曲している。そのため、バロックの時代らしいメロディーはありつつ、それだけじゃないなにかを感じました。
ヘンデル(ハルヴォルセン編):ヴァイオリンとチェロのためのパッサカリア ト短調
ラヴェル:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
#lfj2025 公演334〈パリのスペイン人〉ラファエル・フイヤートル(g)RAPHAEL FEUILLATRE
「ギター1台でこれだけ豊かな音が出るなんて!」という、ものすごい表現力。右手を使わず、左手で弦を弾いたり。ギター以外の楽器のような音(それはベースだったり、ピアノだったり笛だったり)が鳴ったり。
パリで活動していた時期のある、フランス以外の国の作曲家の作品。スペイン人のアルベニス、リョベート、アルカスと、南米の(ということはスペインやポルトガルと文化的な縁がある)ヴィラ=ロボスとピアソラというラインナップ。
アルベニス:スペイン組曲から アストゥリアス
リョベート:聖母の御子
リョベート:盗賊の歌
アルベニス(フイヤートル編):12の性格的な小品集
から 朱色の塔
ヴィラ=ロボス:ブラジル民謡組曲から 抜粋
ピアソラ:ブエノスアイレスの「四季」から ブエノスアイレスの冬
アルカス:椿姫の主題による幻想曲