カーナビは不要
私が最後に車を買ったのはもう10年以上前のことなので、その頃とはいろいろなことが変わっているのではないでしょうか。当時はまだApple CarPlayやAndroid Autoがリリースされたばかりでまだ一般的ではなく、またUSBでの有線接続が必要だったり、できることが今よりだいぶ限られていたと思いますが、スマートフォンのマウンターがあれば十分と思っていました。にもかかわらず結局メーカー純正のカーナビをつけたのは、それを前提としたダッシュボードのデザインなので取り付けないとカッコ悪くなってしまうということと、セットオプションにするとかなり割安になるような料金体系だったからです。これらの事情がなければ、もう積極的に取り付けたいというものではありませんでした。また実際に購入後の使い勝手も良いものとは言えず、特に操作性や地図の鮮度の面で全く満足していません。
そのように感じているのは私ばかりではないようで、先日Merkmalに「「車載カーナビは使いません」 このまま消滅? スマホ優先の約8割「持っているのに使わない」はなぜ起きているのか」という記事が掲載されました。記事では、スマートフォンユーザーの約8割は車にカーナビが付いていてもそれを使っていないとされていて、理由を以下のように挙げています。
- 普段通る道しか運転しないため(25.2%)
- 地図データが古いため(22.4%)
- スマートフォンの方がナビ機能が優秀なため(22.2%)
理由の1番目はともかく、2番目3番目は私も全く同感です。近年の市販カーナビでは地図データを専用ウェブサイトからダウンロードして、USBドライブを使って自分で更新できるようになっているものもありますが、有償の契約が必要だったり、更新可能な期間が限られていたりするはずです。またそのデータの更新頻度や追従性もリアルタイムとは程遠く、スマートフォンで利用できるオンライン地図には到底かなわないでしょう。私のカーナビも一度データを更新してもらいましたが、1年以上の遅れがあるようなので、新しい道路がなかったり、店舗の情報などは全くあてになりません。
さらに、経路案内のために行き先を入力するのも苦痛を伴います。私のカーナビはタッチパネルではないので特に酷いものですが、仮にタッチパネルがあったとしてもスマートフォンのような応答性ではないでしょうし、50音表をタッチして入力するというのも非常に煩わしいものです。スマートフォンで入力してコピペできるようにしてくれたらどれだけ嬉しいかと思ってしまいます。
結局それらを解決してくれるのがCarPlayやAndroid Autoというわけで、車にはスマートフォンがつながる画面がついていればそれでいいということになります。それがディスプレイオーディオというものになるわけですが、付加価値をつけるところがないのでコスト競争にならざるを得ず、国内メーカーにはなり厳しい現状ではないでしょうか。また、すでに撤退してしまったメーカーもあります。
記事にも書かれているように、車載カーナビには位置精度の高さという強みがあるのは確かです。しかし、現在のスマートフォンの位置精度ではもう不満を感じるようなこともほとんどないのではないでしょうか。トンネルの中などはもちろん位置がわからなくなりますが、途中に分かれ道があることも稀ですし、長いトンネルでどこまで進んだのかを知りたいという程度のことではないでしょうか。また、山中など電波の届かないところで経路設定ができないという問題はありますが、これは事前にダウンロードしておくなどで対処できる範囲でしょうか。これが困るという人には確かに車載カーナビが必要かもしれません。
ということで、ほとんどの人にはディスプレイオーディオで十分ということになりそうですが、最近の車ではオプションで純正ディスプレイオーディオが選べるようになっているのでしょうか。市販品では国産メーカー品でも3万円台で買えるようで、ひと頃は20万円ほどもしていたカーナビとは大きな違いで、ユーザーとしては助かりますが、メーカーは商売上がったりですね。スマートフォンに価値が集中するような構造には少々問題があるようにも感じます。
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