
隕石が外れていたら「恐竜は今も生きていた」可能性が浮上! - ナゾロジー
約6600万年前の白亜紀末、今日のメキシコあたりに巨大な隕石が衝突し、恐竜時代に終わりを告げました。
これは古生物学界でも常識となっていますが、その一方で、ある疑問が研究者たちによって長らく議論され続けています。
それは「隕石の衝突前から、恐竜たちはすでに衰退の一途を辿っていたのではないか」という問題です。
これについて、英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)は新たに調査を実施。
その結果、白亜紀末の恐竜たちは衝突の直前も十分に繁栄していたことが示されたのです。
つまり、隕石が地球を外れていたら、恐竜は今も生き延びていたのかもしれません。
研究の詳細は2025年4月8日付で科学雑誌『…
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恐竜時代のモンゴルにいた「新属の哺乳類」を発見! - ナゾロジー
恐竜時代のモンゴルに生きていた新種の哺乳類が発見されました。
報告を行ったのは、岡山理科大学とモンゴル科学アカデミー古生物学研究所(IPMAS)の共同研究チームです。
本種は白亜紀に生息していた哺乳類の一群「ゼレステス科(Zhelestidae)」の新種新属とのこと。
ゼレステス科はこれまで大陸周辺の沿岸部でしか見つかっていませんでしたが、今回の研究はこのグループが大陸の内陸部にも進出していたことを示す初の証拠となりました。
一体どんな哺乳類だったのでしょうか?
研究の詳細は2025年4月の国際古生物学雑誌『Acta Palaeontologica Polonica』に掲載されています。
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世界最大級の恐竜「アラモサウルス」の巨大化石を発見! - ナゾロジー
現代における最大の陸上動物はアフリカゾウで、体長7メートル、体重5トン以上に達します。
しかし今から数千万年前の恐竜時代には、アフリカゾウがちっぽけに見えるほど巨大なグループがいました。
それが首長恐竜として知られる「竜脚類(りゅうきゃくるい)」たちです。
そしてこのほど、米スル・ロス州立大学(SRSU)の研究チームは、竜脚類の中でも最大種のひとつとされる「アラモサウルス」の巨大化石を発見したと報告しました。
さて、アラモサウルスはどれほど巨大だったのでしょうか?
目次
アラモサウルスはどのくらい巨大だったのか?アラモサウルスの巨大な椎骨を発見!
アラモサウルスはどのくらい巨大だったの…
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【世界初】アンキロサウルス科の足跡化石をカナダでついに発見! - ナゾロジー
全身が鎧のような装甲で覆われ、棍棒のような尾を持つ「アンキロサウルス」は、そのユニークな見た目から非常に人気の高い恐竜です。
その一方で、アンキロサウルス科の「足跡化石」は意外にも、今まで世界で見つかっていませんでした。
しかし今回、カナダ・ビクトリア大学(University of Victoria)の研究により、ついにアンキロサウルス科の足跡化石が初めて発見されました。
果たして、どんな足跡だったのでしょうか?
研究の詳細は2025年4月14日付で科学雑誌『Journal of Vertebrate Paleontology』に掲載されています。
目次
アンキロサウルス類は「指の数…
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1億3000万年前の「双子を妊娠した魚竜」の化石を発見! - ナゾロジー
1億年以上も前の魚竜の化石が精巧な状態で見つかることは、それ自体とても貴重なことです。
しかし今回、チリ・マガジャネス大学(University of Magallanes)の古生物学者らは、1億3100万年前の魚竜化石を発見しただけでなく、その個体が双子の胎児を妊娠していたことを明らかにしました。
白亜紀前期の地層から妊娠中の魚竜が発見されたのは、これが初めてとのことです。
研究の詳細は2025年2月25日付で科学雑誌『Journal of Vertebrate Paleontology』に掲載されています。
目次
双子を妊娠した魚竜化石を発見!極めてレア頭から?尾から?胎児の出産の…
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1億年前のハチは「尻」で獲物を捕まえていた - ナゾロジー
約9900万年前の白亜紀に生息していたある化石寄生バチが、「尻」で獲物を捕まえていた――。
そんな驚きの化石証拠が、中国の首都師範大学(CNU)で行われた研究によって明らかになりました。
ミャンマー北部のカチン琥珀に閉じ込められていたメスの寄生バチ16体を調査したところ、腹部の末端がまるでハエトリソウのようにパックリと“開閉”する構造を備えていることがわかったのです。
通常、寄生バチの多くは前脚や顎(あご)を使って宿主を捕まえたり麻痺毒を注入したりします。
しかし、今回見つかったこの新属新種(Sirenobethylus charybdis)は尾(腹部の先端)のほうが主役。長く伸びた“トリガ…
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【驚愕】9000万年前の「巨大な爪」をモンゴルで発見!「新種の恐竜」のものと判明 - ナゾロジー
驚くべき”太古の爪”が発見されました。
北海道大学 総合博物館の研究チームはこのほど、モンゴルのゴビ砂漠で約9000万年前の巨大な二本指の爪が見つかったと報告。
調査の結果、白亜紀にいたテリジノサウルス類の新種のものであると判明しました。
残された爪は30センチ近くもあり、しかも三次元の立体構造をほぼ完璧にとどめています。
これは既知の恐竜の爪化石において、ほぼ完全な保存状態で残るものとしては史上最大とのことです。
研究の詳細は2025年3月25日付で科学雑誌『iScience』に掲載されています。
目次
驚異の保存状態をもつ「爪化石」を発見!二本指を持つ新種の「生前の姿」がコレだ!
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恐竜時代を終わらせた隕石の落下後、地球生命にとって「最も致命的となった現象」が判明! - ナゾロジー
今から約6600万年前、巨大小惑星が地球に飛来し、メキシコ・ユカタン州の沿岸部へと衝突しました。
チクシュルーブ衝突体として知られるこの隕石は、直径180キロ・深さ20キロにおよぶクレーターを残し、膨大な量の粉塵を巻き上げ、空を暗黒で覆い、巨大な津波を引き起こし、それまでの地球環境を破壊して恐竜を含む全生命の4分の3(75%)を死滅させたと考えられています。
ここまでは研究者の間でも意見の一致した学説です。
一方で、この隕石の巻き上げた粉塵が、どのような成分を主体としており、どの程度の期間残留し、どのように地球環境に影響したのかは判然としていません。
しかしベルギー王立天文台(ROB)は20…
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古代植物だと思っていた化石が実は「カメ」だったと発覚!研究者「ナエトルと名付けよう」 - ナゾロジー
化石は古代の重要な記録ですが、全ての発見された化石が正しく判定されているわけではありません。
化石から得られる情報は、場合によっては非常に曖昧であり、それが実際はなんであったのか明確に判断出来ないケースもあるのです。
今から数十年前、南米コロンビアで約1億3000万年前の白亜紀に遡る植物の化石が発見されました。
ところが2023年に行われた、コロンビア国立大学(UNC)の再調査により、これは植物ではなく、白亜紀前期に生息していたカメの赤ちゃんの化石だったことが判明したのです。
何をどう間違えたら亀が植物になるのか? と思う人もいるかもしれませんが、専門家によればこの化石は確かに植物と間違えら…
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