2024年5月に益田市美都町の国道沿いで発見された遺体を遺棄したとして、3月下旬に容疑者死亡のまま書類送検された遺体の実の母親と弟について、松江地検は11日、2人を不起訴処分としました。不起訴処分になったのは住所不定・無職で発見された遺体の77歳の母親と52歳の双子の弟です。2人は2024年5月2日、益田市美都町の国道191号線沿いで見つかった楠本哲也さん52歳の死体を遺棄したとして、3月28日に益田警察署から容疑者死亡のまま書類送検されていました。警察では、元々千葉県内で一緒に暮らしていた3人が、2024年3月に失踪して車上生活をする中で被害者が病死。死体の処理に困った2人が遺棄した疑いが強いとしました。2人は、死体遺棄の後も車上生活を続け、2025年1月に千葉県内で車ごと海に転落して死亡しました。松江地検は、2人を不起訴処分としたことについて理由を明らかにしていません。
2024年5月に益田市美都町の国道沿いで身元不明の遺体が発見された事件で、益田警察署は28日、身元が判明したとするとともに、この遺体を遺棄したとしてすでに死亡していた実の母親と双子の弟を容疑者死亡のまま書類送検しました。福村翔平記者:身元不明の遺体が見つかってから約11か月、死体遺棄事件として急展開を迎えました。死体遺棄の疑いで、死亡のまま書類送検されたのは、ともに住所不定、無職の楠本金子容疑者(77)と楠本欣也容疑者(52)です。2人は、2024年4月末から5月2日までの間に、益田市美都町宇都川の国道191号線沿いに、金子容疑者の長男で、欣也容疑者の双子の兄である楠本哲也さん(52)の死体を遺棄した疑いが持たれています。遺体は2024年5月2日に見つかり、警察は死体遺棄事件として捜査を開始。体の特徴や服装、紙おむつを着用していたことなどの情報とともに、似顔絵や顔の再現画像などを公開して情報提供を呼びかけていました。その後、警察は身体的特徴などから被害者の身元を特定し、現場周辺の防犯カメラや聞き込みなどの捜査の結果、2人の犯行と特定したとして、28日に松江地検に2人の書類を送りました。警察の調べによると、容疑者2人と被害者は千葉県内で一緒に暮らしていましたが、2024年3月に3人とも失踪し、所在不明になっていました。その後、長期の車上生活をする中で、もともと健康上で問題のあった被害者がエコノミー症候群が原因で死亡。警察は、2人が金銭に窮していたことで死体の処理に困り、遺棄した疑いが強まったとしています。2人は死体を遺棄した後も失踪生活を続け、2025年1月22日に千葉県内の漁港で車ごと転落し、死亡が確認されていました。
2024年5月に益田市美都町の国道沿いで男性の遺体が見つかった事件で、益田警察署は、この事件の容疑者を特定し、3月28日に死体遺棄罪で松江地検に送致したことを明らかにしました。この死体遺棄事件では、2024年5月2日に益田市美都町の国道のガード下の草むらで、身元の分からない男性の遺体が見つかりました。警察は、遺体が現場まで運ばれて遺棄されたとみて、死体遺棄事件として捜査していました。遺体で見つかった男性の特徴は、身長168センチくらい、白髪交じりの短髪で、腰と足に床ずれと見られる跡があり、右ひじに打撲や内出血とは異なる黒いアザ。発見された時の服装は、黒いTシャツに紺色のスウェットズボン姿で、紙おむつを付けていました。一方で、遺体発見から半年が経った11月になっても犯人逮捕に至る有力が手掛かりがなく、体の特徴や発見当時の服装などの情報とともに、似顔絵や生前の顔を再現した画像を公開して、情報提供を呼びかけていました。こうした中、益田警察署は、この事件の容疑者を特定し、事件から約11カ月経った3月28日、死体遺棄罪で松江地検に送致したと発表しました。